猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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納沙布岬、きりたっぷ、知床半島


8月13日。午前4時、寒さで目が覚める。さすが気温12度はだてじゃない。周りが明るくなるのを待ち、朝飯を済ませ7時に出発。今日は納沙布岬、きりたっぷ岬を回り、再び知床に戻る予定だ。

今日も雨模様で、明るくなったとはいえ気温は15度。カチンコチンに凍えながらひたすら南下する。途中ガソリンが切れそうになり、スタンドに入るが、朝8時までオープンしないとのこと。次のスタンドまで走ろうかと思うが、その距離30km以上。途中でガス欠になるのは怖いのでしばし待つことにする。こういうところも大陸ならでは。

ガソリンを入れ、再び南下。納沙布岬には昼ごろついた。岬は観光客向けの店がある一方いたるところに「返せ北方領土」の文字があり、また、座礁したロシア船があるなど国境の近さを感じる。岬の資料館からは望遠鏡で鯨が見え、襟裳岬のリベンジを果たせた気分で満足。岬を出るころには天気も回復し、開放的な風景とあいまって気分は上々。やっぱ天気はえーなー。
納沙布岬 座礁したロシア船
納沙布岬 座礁したロシア船

次に訪れた落石岬は海に突き出た断崖絶壁の岬で、岬先端までは徒歩20分程度を要する。岬先端への道は湿原の中を通っており、まっすぐ伸びた遊歩道はよく整備され歩きやすく、開放的な雰囲気の中で珍しい植物が見れる。雰囲気の違う北海道を味わえる貴重な場所です。

帰り際、岬方向を写真に収めようとカメラを構えていると、「にゃー、にゃー」という声が。みると1匹のトラ猫がこちらに近づいてくる。猫バカのヘタレは孫のかわいさにやられたじじばばのように猫を追っかけ、デレデレになり猫を触る。「トラちゃーん、トラちゃーん・・・」
落石岬湿原 落石にいたトラちゃん
落石岬湿原 落石にいたトラちゃん

霧多布岬。よんで字のごとく霧が多いことで有名な岬だが、今日は快晴。日ごろの行いの良さを認識しつつ、ダイナミックな景色ときれいな花畑を堪能する。
きりたっぷ岬 きりたっぷ岬の花
きりたっぷ岬 きりたっぷ岬の花

最近は運営が厳しくなったのか、テレビでムツゴロウさんの姿を見なくなった。そのムツゴロウ王国はきりたっぷ岬の近くにあるのだが、元ムツゴロウ王国があった島も近くにある。元ムツゴロウ島へは残念ながら船が出ておらず、写真に収め、きりたっぷ湿原を眺めるべく琵琶瀬展望台へと向かう。
元ムツゴロウ島
元ムツゴロウ島
琵琶瀬展望台のレストランでホタテフライ丼800円を食べ満足していると、隣のテーブルのオヤジが蜃気楼が見えると言っている。オヤジの指差す方向を見てみると確かに霧の上にくっきりと建物が見える。しかし、ネガティブチャンプの伸二郎は「何をバカな。蜃気楼があんなにくっきり見えるかよ。」と必死にシャッターを切るオヤジを横目に余裕でお茶をすする。

霧が晴れたので湿原を写真に撮ろうとファインダーを覗くと、「ないっ!さっき見えた建物がない!」。さっきのは紛れもない蜃気楼で後悔人生爆発のヘタレは「撮っときゃ良かったぜちくしょー」と嘆き知床へと帰っていった。
ホタテフライ丼 琵琶瀬展望台より望むきりたっぷ湿原
ホタテフライ丼 琵琶瀬展望台より望むきりたっぷ湿原

8月14日。
今日は知床半島デーである。まずは「北の国から」で純がロケに使っていたという番屋を目指す。純の番屋は道路の終点より昆布漁の番屋が並ぶ場所を歩いたところにある。しかし、ドラマで純の番屋を見たことがないヘタレは当然見つけることができず、かなり先まで歩いていって、熊が怖くなり引き返す。

「このまま帰っては同じへタレ仲間として恥ずかしい」とヘタレ根性を出し、遊んでいる子供たちに聞くとあっさり場所を教えてくれた。「最初っから聞いとけば・・・」
知床半島の昆布干し 純の番屋
知床半島の昆布干し 純の番屋

海岸に造られた無料露天風呂「セセキ温泉」に使った後、知床峠を目指す。知床横断道路は北海道でも1,2を争う絶景ロードと言われているが、この日は残念ながら雲で景色は見えず。しかし、羅臼側は北海道では珍しい山岳ワインでリングとなっており、熱い血潮をたぎらせたヘタレはトラックを追い抜き、バスを追い抜き、フル乗員のワンボックスを追い抜き大満足で峠に着く。
セセキ温泉 知床峠
セセキ温泉 知床峠

知床峠よりウトロ側は晴れており、今回の旅のメインイベント、カムイワッカ温泉に行くことにする。お盆時期、カムイワッカへは有料シャトルバスを利用する。知床は国定公園に指定されており、自然動物の捕獲が禁止されている。そのため野生の鹿があちらこちらで見られる。自然を守るためにも一般車両通行止めは通年にすべきだと感じた。

バスは30分ほどでカムイワッカに到着した。早速水着に着替え滝を登り始める。カムイワッカは岩盤の上を温泉が滝となって流れるとても珍しい場所だ。あったかい滝を15分くらい登ると最奥の滝壺の風呂に着く。ハイテンションとなったヘタレははしゃいで飛び込むが足が着かない。

実はこの滝壺は深いところで2m以上あり、泉質は強酸性である。飛び込んだヘタレは、薄くなった頭と視力の低下した目にさらなる強酸攻撃を受ける。しかし、そんなことはどーでも良いくらいに楽しい!泳いで泳いで泳ぎまくって大満足!カムイワッカ最高!
カムイワッカを登る カムイワッカ温泉
カムイワッカを登る カムイワッカ温泉

今日の宿はウトロでキャンプを張ろうとするが、キャンプ場はお盆フィーバー爆発。どこも満員で斜里方面に走りながらキャンプ場を探すことに。しかし、結局網走まで走ることとなり、羅臼側にもどりキャンプ上で泊まるべきだったと後悔。やっぱ後悔人生爆発。



ツーリングデータ
リンク
根室市観光協会:http://www2.marimo.or.jp/Nimuoro/
浜中町(きりたっぷ岬):http://www.hokkai.or.jp/hamanaka/kanko/index.html
霧多布湿原センター:http://www.marimo.or.jp/Kiritappu_Shitsugen/
羅臼町:http://www.muratasystem.or.jp/~rausu/welcome04.html
カムイワッカ行きバス
   料金:1180円(往復)
   斜里町商工観光課:http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/point/index.htm
地図





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