猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道・東北 甲信越 東海・北陸・近畿 中国・四国・九州 バイク装備紹介 改造・整備、車検記録
その1
(登山、登山と知床)

8月14日
 昨晩泊まった清里YHは洋風のちょっとおしゃれな建物。ちょっとおしゃれな清里町の風景に良くあっている気がする。でも朝食は意外に和風。納豆を初めとした、いかにも日本的な朝食だった。ま、日本食好きだからいいんだけどね。

 朝食を済ませ、本日のメインイベントである斜里岳登山に向け、斜里岳登山口に向かう。斜里岳登山口はダートを7kmほど走った先にあり、思ったよりも時間がかかった。

 登山口にバイクを止めると、「一緒に登りませんか」とお誘いを受けた。「まー、たまには良いか」と安請け合いのO.K返事をしたが、日頃から一人が好きで一人で登っている身。やっぱり同行登山に耐えられんくなり、途中から別々に登ることに。やっぱ一人が一番だ。今度からは初めっから断ろう。

 天気は快晴で、頂上からはオホーツク海や知床の山々、屈斜路湖などの大パノラマが広がっていた。結構キツイが眺めも良く、斜里岳はお勧めかな。
清里YH。洋風の綺麗な建物で清潔。お風呂は要改善。 斜里岳頂上。頂上からはオホーツクを見渡す大パノラマ。

 山を下りて、次なる目的地である知床へと向かう。知床峠は2度行ったことがあるが、2度ともガスってたので、「今日こそは視界のある知床峠を」と気合をいれ走る。途中、斜里町の広大な牧草畑に見とれながら順調に走る。そうそう、斜里町は牧草ロールの数がとても多いと感じた。一つ一つの畑がでかく、一つの畑にある牧草ロールがとても多い。牧草ロール好きにはたまらん土地だな。

 知床には知床峠以外にも見所はいっぱいある。そのなかで伸二郎がお勧めするのはサケの遡上。普段サケの遡上など見たことが無い人間にとって、サケの遡上はとても新鮮で驚き溢れるものだ。まず、ヒザ丈程の深さしかない川にサケがいることに驚き、その数にまた驚く。川を埋め尽くすほどのサケが遡上する様は本当に見てびっくりだ。知床の川なら大抵いると思うが、中でも遠別川は数が多く、見やすいのでお勧めだ。
牧草ロールと斜里岳。今回の旅では牧草ロールの姿が目立った。斜里町は牧草ロールがとても多かった。 知床の遠別川を上るサケ。川を埋め尽くすほどのサケが遡上をしていた。4年前と変わらぬ懐かしい風景。

 オシンコシンの滝はいつでも混んでいる。でも個人的にあまり良いと思えないんだな。何でかは分からないが、俺の感性にあわないんだろう。オシンコシンは特に良くも無かったが、売店横にいた虎ちゃんはとても良かった。ふっくらした毛並みの虎ちゃんはとても人馴れしており、なでても平気な顔。人よりも近くにいた鹿がとても気になるようでずっとそっちを見ていた。
オシンコシンの滝。双漠で美しい。でも感動しなかった。何でだろ? オシンコシンの滝PAにいたふっくら虎ちゃん。鹿にずいぶん警戒していた。丸くてかわいい。

 牧草ロールやサケの遡上を見ていたせいでだいぶ日が傾いてきた。こりゃやべーと今更になって急ぎだし、知床横断道路を激走。観光バスをガンガン追い越して(フツーの車は追い越せないで)峠に向かう。早いぜ俺&スティードなどと感慨にふけっていたら、景色が変わり、羅臼岳がドカーンと目の前に現れた。

 どっしりと横たわる羅臼岳の山容はとても素晴しく、思わずヘルメットの中で叫んでしまった。空が青い昼間に来ていたら、さぞかし綺麗だったろうが、それはまー、仕方ない。視界があるだけでも十分幸せだ。道路沿いの鹿もきっとそう言っていたに違いない。知床峠駐車場にバイクを止め、羅臼岳を見て、改めて沸いてくる満足感。いやー、知床横断道路は最高だな。
知床半島を横断する知床横断道路。素晴しい景色と走り応えあるワインディングが良い。 さすが世界遺産知床。野生のシカも道路わきでのんびり。
知床横断道路のハイライトは峠前後。どっしりとした羅臼岳が目の前にどどーんとそびえ、迫力満点。

 この日は羅臼側に降りて、らうす自然とみどりの村キャンプ場に泊まる。今日はテントから外に出る気もおきなさそうなので、セイコーマートで夕食を買う。出来立ての弁当コーナーがあまりにも魅力的でどれにしようか30分以上迷う。「生姜焼きも美味しそうだし、豚丼も捨てがたい、いやまて、俺のアイドル焼きそばもあるではないか、うーむ、悩む。。。」

 結局、生姜焼きが勝ち残り、見事食べられる権利を取った。いやー、胃袋が大きければ全部食べるんだが、まっこと残念也なり。

 キャンプ場について、早速テントを張り、勝ち残りの生姜焼き弁当を食べる。「旨い、やっぱ生姜焼きはサイコーだ。セイコーマートサイコー」。などと満足して、横たわると、すぐに意識が薄れていった。うーん、あの豚丼はどんな味がしたんだろう。。。気になる、きになる。。。むにゃむにゃ。

 結局北海道にいる間にセイコーマートの豚丼を食べることなく、未だに気になっている伸二郎である。。。

8月15日
 まぶしさで眼が覚める。どうやら今日も晴みたいだ。外に出ると、空は快晴。ただ、山にはどっかりと雲がかかっている。今日は羅臼岳登山の予定だが、大丈夫だろうか。気になる。そうそう、このキャンプ場、綺麗だし、空いてるし、駐車場から近いし、料金も300円と安いし、お勧め。

 朝日がきらきら反射してまぶしい海を眺めながら、知床峠に向かう。
この日泊まったらうす自然とみどりの村キャンプ場。国道沿いに有り、アクセスが良く、芝も良い。おまけに空いてる。 朝、海を照らす朝日がまぶしいくらいに綺麗だった。

 相変わらず雲は取れそうにも無い。知床峠は視界があったものの、羅臼岳には笠雲がかかり、頂上付近はちっとも見えず。「まー大丈夫でしょう」と登山口である岩尾別温泉に向かう。

 そそくさと登山の用意をしていざ出発。せっせと登っていくと、頂上までまだだいぶあろうと言うのに早くも雲の中に入った。そしてそのまま頂上まで雲は取れることなく、展望無し。おまけにかなりの強風で、ぼけっと立ってたら風で吹っ飛ばされて奈落のそこに落ちそうだ。視界も無く、恐怖だけが存在する頂上をすぐさま後に下山。まっこと残念也。
知床山脈にはどっかり笠雲がかかっている。ちょっと天気が心配だ。 羅臼岳頂上。どっかりとかかっていた笠雲は取れることなく、頂上はガスの中。激しい風とあいまって、ちと怖い。

 下山したら、汗が気持ち悪かったので、露天風呂に入ることにした。ここ岩尾別温泉には無料の露天風呂があり、登山者やライダーに人気だ。湯船は三つ有り、下に行くに従い、湯温が低くなっているようだ。湯加減は良く、気持ちよいが、足元が滑りやすいので注意が必要だ(伸二郎は10点満点のコケをオバサンズ披露してまった)。

 風呂に入り、さっぱりして再びバイクにまたがり走り出す。今日の宿はおなじみの呼人浦キャンプ場だ。道沿いに別れを惜しむかの様に挨拶をしてくれたエゾシカの親子に別れを告げ、いざ網走へ。
登山後に岩尾別温泉の無料露天風呂につかり、汗を流した。湯温は丁度良い。足元が滑りやすいので注意が必要。 知床公園線沿いにはシカの姿もちらほら。小鹿はちょっとこちらが気になるよう。

 キャンプ場に着くと、テントが少ないことに驚いた。前年の2/3位の印象だ。今年は知床もあまり混んでなかったし、北海道を訪れる人が少ないのだろうか。ガソリン代も高いしなー。ちょっとさみしいな。

 そそくさとテントを張り、これまたおなじみのホワイトハウスで夕食を食べるべく、網走の街へ向かう。去年と同じく盆祭りが開かれている中、お気に入りの銭湯「ときわ湯」へ。ここは古く、風呂の設備はイマイチだが、充電をさせてくれるのでとてもありがたい。おまけに洗濯機&乾燥機もあるので、洗濯もできて言うこと無しだ。

 風呂に入り、洗濯をした後で、乾燥機に洗濯を放り込み、ホワイトハウスへと向かう。時間は19時45分、まだやってるはずだ。ところが、店について愕然とした。なんと閉まってるではないか。まだ閉店時間(20時30分)まで時間があると言うのに。そ、そんな、バカなー。風呂に入ってゆっくりしたのが仇になったのか。とにかく果てしないショックだ。。。

 すっかり落ち込んだ伸二郎はトボトボと飯屋を探して歩き回る。「どこもあまり魅力を感じねーな。そりゃ、ホワイトハウスに比べりゃしゃーねぇか」とあきらめかけてたその時、一軒の飯屋を発見した。「いしざわ」というその店は見るからにおしゃれとは無関係で良さげな雰囲気を放っている。味はどうだか知らないが、入ってみることに。

 店はオーナーと思われしオヤジがカウンターに座っており、カウンターの向こうには婆さんとラーメンを食べる息子がいた。やる気あんのか。。。何を食べるか迷ったが、ホッケ定食(800円)を頼んだ。出てきたホッケはほどほどに美味しく、満足。そして、何よりも婆さん&息子との会話がまったりとした感じで良かった。
網走市街地にある食事処「いしざわ」。ラーメン専門店と書いてあるが、普通の定食、丼も揃う。家庭的雰囲気で良。 いしざわで食べたホッケ焼き定食。肉厚で旨味たっぷりのホッケは美味しかった。

 ホワイトハウスで食べれなかったことは残念だったが、そのおかげで新たな店を開拓できた。案外それでよかったのかも知れないな。「いしざわ」は個人的にお勧めです。

 キャンプ場に帰ると、騒がしい集団もいなく、静かに寝れそうだ。そう思っていたら、いつの間にか意識が飛んでいった。お休みのすけ。





その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8 | その9

北海道'07年8月トップへ

ツーリングデータ
斜里岳 特徴 知床半島の根っこ、斜里町にある美しい山。特にオホーツク側から見る山容が素晴しい。清里町にある登山口から頂上まで往復5時間強。
場所
連絡先
0152-25-2131  斜里郡斜里町  詳しい場所→
リンク http://www.town.kiyosato.hokkaido.jp/index.html
知床半島 特徴 世界遺産にも登録されている自然豊かな半島。知床横断道路、羅臼岳、知床五湖、カムイワッカの滝、サケの遡上、豊富な海産物など見所、食べどころ多い。
リンク http://www.shiretoko.or.jp/
知床遠音別川 特徴 知床半島にあるサケの遡上が見られる川。橋の上から見ても良いし、川辺に下りて見ても良い。駐車場も整備されている。
場所
連絡先
0152-23-3131  斜里郡斜里町真鯛  詳しい場所→
知床横断道路 特徴 R334のウトロ-羅臼間の別名。晴れていれば羅臼岳の絶景が広がる。知床峠を境にウトロ側はハイスピードコーナー、羅臼川は中低速コーナーが続く。
場所
連絡先
0152-23-3131、0153−87−3360  詳しい場所→
道の駅知床らうす 特徴 羅臼町にある道の駅。羅臼町の海産物のお土産が豊富。2階にあるレストラン「海馬屋たかさご」では海馬(とど)肉や鹿肉などのめづらしい料理が食べられる。
場所
連絡先
0153−87−5151 目梨郡羅臼町本町361-1  詳しい場所→
リンク http://www.hokkaido-michinoeki.jp/data/63/each.htm
らうす自然とみどりの村キャンプ場 特徴 羅臼町にあるキャンプ場。安い、綺麗、空いてると良いこと尽くめ。街には少し距離があるけど、セイコマは5分も走ればある。穴場的なお勧めキャンプ場なのだ。
場所
連絡先
0153-87-2126 目梨郡羅臼町幌萌町627番地1 詳しい場所→
リンク http://www.rausu-town.jp/20060222018.html
食事処いしざわ 特徴 網走にある食事処。お値打ちな値段設定とかざりっけの無いムードがなかなか宜しい。店員のおばちゃん、おっちゃん、にいちゃんのマイペースっぷりがまた良い。
営業時間 11:00〜23:00 火曜定休
場所
連絡先
0152-43-4661 網走市南5条西1丁目  このあたりかなー→

バイク北海道・東北トップへ戻るバイクトップへ戻る