猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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出発〜猪苗代湖
(最北の離島へ)


 朝、天気は曇り。時々パラパラと雨が降ってくるが、本降りにはならんだろう。晴れていないので、あまりやる気も出ず、テントでウダウダする。今日は23時に小樽を出るフェリーに乗ればいい。ここから小樽は4時間位だからずいぶん余裕だ。

 結局、9時30分までウダウダした後、ようやく出発。とりあえずは小樽でも目指すか。

 留萌を過ぎ、凍えるトンネルの続く増毛を過ぎ、単調な石狩に入ったころ、お昼時になった。本日のお昼は石狩市にあるサーモンファクトリーだ。
望洋台キャンプ場から小平の町を望む。海に面した小さな町だ。 「萌える」って。。。オタか。国土交通省も結構遊び心があるもんだな。

 サーモンファクトリーは佐藤水産という水産会社が作った自社製品の工場直売所だ。実際の建物を見ると鮭や国内外から仕入れた魚介類の観光市場といった雰囲気かな。

 サーモンファクトリーの2階にはレストランがあり、自慢の?海鮮料理が楽しめるらしいが、伸二郎が食べた海鮮味噌ラーメンはイマイチだった。具は美味しかったので、味付けに問題があるのかな?もうちょっと努力して欲しいな。
サーモンファクトリーには名前の通りサーモンが店の前にあり、記念写真スポットとなっていた。 2Fレストランで食べた海鮮味噌ラーメン(1080円)。特に美味しくなかった。まー、観光客向けです。

 昼飯を食べたあと1Fの直売所を見て周った。特に欲しいもんとか無かったが、ホッキ貝やミル貝の形が分かったり、鮭を用いた珍しいソーセージが試食できたりとボチボチ楽しめた。
サーモンファクトリーは工場直営の観光市場といったところ。鮭やイクラ、カニ、干物などがずらりと並ぶ。 ホッキ貝がハマグリみたいな形だったなんて!大発見だ。しかもドデカイ。ホタテの貝殻に迫る大きさ。驚いたねぇ。
よく分からん教授かなんかが絶賛中の鮭まんじゅう。一体何ぞやと見てみれば。 何のことはない「鮭まん」みたいなもんだ。でも中身はちょっと気になるな〜。

 サーモンファクトリーから小樽は大して時間もかからず、小樽には14時30分に着いてしまった。23時のフェリーの手続きは21時からなので、ずいぶんとヒマになってしまった。

 これはいかんとまずは近くにある毛無山展望所に行くことに。毛無山は小樽市街から10分と近いお手軽スポット。展望所からは小樽市外と日本海の眺めが美しい。

 ちなみに、毛無と名前がついているが、毛(木)はちゃんとある。Wikipediaによるとアイヌ語のケナシ(山)を無理やり漢字にしたために誤解を招くような名前に見えてしまうんだとか。まー、変な漢字に直した人がよっぽど危機迫る後頭部を持っていたのだろう。
毛無山。頭の砂漠化が進行している伸二郎には限りなく恐ろしい響きだ。しかし、結構毛(木)が多かった。 毛無山からの眺め。毛無山は小樽市街の眺めが良いお勧めスポット。青い海と斜面に立つ街並みが美しい。

 やっぱり時間が有り余っているので、羊蹄山に行くことにする。ルートは途中の道路標識で全線開通と言っていたような木がするR393だ。

 R393はとても走りやすい道路で快調に飛ばすが、会えなく通行止めに遭遇。「おかしいな、確かに全線開通と出てたのになー」と疑問を抱きつつ戻ると、電光掲示板に「全線開通 9月6日 13時〜」とあった。なるほど、日にちを見逃していたか。俺らしい。
途中の電光掲示板が全線開通と表示されていた気がして行ってみたが、R393はまだ未開通だった。おかしい。 で、もう一回確認してみると、9月6日からだった。アイム早とちり大王。

 遠回りして羊蹄山に行く気にもなれず、小樽に戻る。途中の道道1022は北海道らしくない本州っぽい田舎道でほのぼのしてて良かった。

 小樽に戻り、とりあえず、小樽駅でお土産を買う。北海道のお土産はチョコやバターサンドなど、そのまんま持って帰ることが出来ないお菓子(要冷蔵が多いし、チョコは夏場だと溶けてしまう)が多くて辛いな。まー、その分、味が良いからしゃーないか。
道道1022は盆地状の田園地帯を走るのんびりした道。 小樽駅。小ぢんまりした駅。駅構内には土産物屋がある。

 夜も更けてきたので今年の北海道最後の食事を取る。場所は小樽運河食堂だ。去年、訪れた時にラーメンがとても美味しそうだったので「今年は小樽運河食堂でラーメン食うぞ」と決めていたのだ。

 が、小樽運河食堂はエアコン?が壊れているのか、激暑でラーメンを食う気がうせてしまった。で、散々迷った挙句、熱いスープカレーに決めた。結局ラーメンと一緒だったか。
今回の北海道で最後の食事はここに決めた。 中はレトロな感じで仕上げられている。冷房が壊れていたみたいで、この日はえらい暑かった。

 スープカレーは北海道名物でその名の通り、カレー味のスープだ。一緒にご飯を頼んだのでご飯と食べるわけだが、何せスープなのでご飯にかけてもご飯に絡まないし、イマイチだ。結局ご飯と交互に食べたが、あんまり美味しくなかった。

 スープカレーに適した食べ方はご飯でなく、パンかナンを組み合わせて、パンとスープを食べてるような感じで食べるのがあっている。それだともうちょっと美味しく食べれるかな。いずれにしても個人的には普通のカレーの圧勝。スープカレーはあんまお勧めでないなー。
迷いに迷って決めた食事はこれ。スープカレー。なんちゅーか、スープだな。ご飯でなく、パンと食べるのが良いか。 初日とは異なり、なかなかの賑わいを見せる小樽運河周辺。盆休みだねぇ。

 時間になり、船に乗り込む。行きと同じようにバイクの数が多い。良く見ると、道内で見たバイクも多い。まー、当たり前か。

 フェリーに乗り込み、デッキで一休みする。今年の北海道の出来事を思い出しながらぼんやりと過ごす。結局、道南は行けんかったが、利尻・礼文をじっくり味わうことができたからかえって良かった。道南はまた来年行けば良いしね。

 しばらくぼんやりした後、ベッドに戻り、目を閉じる。船は港を離れたが、海が穏やかなようで揺れは小さい。どうやら帰りも酔わずに済みそうだ。。。
フェリーに乗り込むバイク。この旅もいよいよ終わりか。 北海道でのことを思い出し、ぼんやりとデッキで過ごす。帰りのフェリーはホッとした和やかな雰囲気で包まれていた。

 朝起きると、ボケながらデッキへと向かう。船内のカフェではオリンピックの放送がずっと続いている。いつもはすることが無くヒマヒマな航海中も今年はこのオリンピックのおかげでずいぶんヒマが潰せた。オリンピックも捨てたもんじゃないな。

 デッキに行くと、利尻でタクシーに乗り合わせたソフティルさんがいた。

 聞けばソフティルさんはあの次の日、利尻岳に登山してひどくキツかったと言っていた。でもそのおかげで印象に残る思い出が出来たとも言っていた。また、泊まったホテルの人におにぎりを作ってもらい、それが登山中にすごい励ましになった。あのホテルに泊まってよかったとも言っていた。

 ソフティルさんも良い旅したみたいだ。やっぱ人の優しさに触れるということは素晴しいことだな。

 しばらくソフティルさんと話をした後、帰り道の無事を祈り、分かれた。もうすぐ本州上陸だ。

 航海はずっと穏やかなまま、定刻21時に舞鶴港に着いた。相変わらず我先にとムダに急ぐ連中を冷ややかに見届けた後、ゆったりと船を下りる。あとは家までもうひと頑張りだ。
いつもは暇なフェリーも今年はオリンピックがあったせいで退屈せずに済んだ。 舞鶴港に着き、一斉に帰路に着くバイカー。今年もいい旅だったな。家まであともうひと頑張りだ。

 帰り道も特に渋滞とか無く、スムーズに進む。養老SAで休憩を一度取り、順調に走り、1時30分、無事帰宅。相変わらず虎ちゃんはカワイイ。やっぱ家はサイコーだ!


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