猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

津軽半島、男鹿半島、帰宅

 昨日は無事幽霊も出ず寝ることができたのでもう大丈夫だろう。朝5時半起床。ちゃきちゃきと用意をして、6時過ぎに出発。今日は青森県、いや東北の象徴的な津軽半島先端竜飛岬を目指す。

朝早いのともともと人が少ないので道は空き空き。勢い良くかっとんでく。途中、黄金崎というところに寄るが、特によろしくも無く、すぐに再出発。そして、7時半にいよいよ津軽半島最北端、竜飛崎に着く。

岬はきっと人は少なく、石川さゆりの津軽半島冬景色が流れて悲しげな雰囲気に包まれているんだろなと思っていたら、音楽は流れていなかった(人はやっぱり少なかったが。。。)。とりあえず記念撮影をして岬の碑を後にする。

 津軽半島冬景色が流れる歌碑は岬の碑より少し青森側の道の脇にあった。ボタンを押すと石川さゆりがビックボイスで2番から(!)歌いだす。なんで2番からかというと、2番に竜飛岬が登場するから。ちなみに竜飛岬が登場しない1番は流れません。
津軽半島最北端竜飛崎。なーんも無いとこです。 津軽半島ふーゆげーしきー。一番は文字もちっこい。
 ここ竜飛崎は岬の碑と津軽海峡冬景色の歌碑(これはどーでもいいかw)の他にバイク乗りなら訪れてみたいところがある。

それはバイクや車の走れない階段国道399号だ。なんで国道なんかは分からんが、ご当地のみんまや村HPによると「国道に認定されたことにより、良く整備され、また良い観光スポットにもなった」とのことだ。うーん、なんじゃそら。

 竜飛崎からは海沿いを車も走れる国道399号で南に向かう。この区間はしばらくの間森の中を走るが、やがて海岸線にでる。この海岸線に出るところの景色が素晴らしい。個人的には今回の旅で一番美しい海岸線だったと思う。
階段国道399号。なんで国道なんだ??
国道399号、通称「龍泊ライン」の海岸線区間はとても景色が良い。ヘタレ的には今回の旅で一番の海岸線だった。
 途中広域農道なんかを通りながらずんずん南下し、国道101号とぶつかったところでそちらに進路を変え、海岸線を再びずんずん南下していく。

鯵ヶ沢町内に入ったところで道端には焼いか店が軒を並べだした。朝が早かったヘタレは少し腹が減っていて、焼いかのいい匂いにノックダウン寸前だったが、「ここで食っては昼飯時に腹が減らん」と焼いかを振り切り走る。が、結局昼飯は遅い時間になったため、この時食べても問題なかったかな。食っときゃ良かったよ…_| ̄|○
鯵ヶ沢町内では焼いか店が軒を連ねる。旨そうだったな。

今日は男鹿半島を観光して秋田市内に泊まる事を目標として走る。その為、途中の観光は控えめと決め、千畳敷を無視し、ひた走る。不老不死温泉もすっとばしてやろうかと思ったが、不老不死とまでは行かずとも長生きをしたいヘタレは無視することができず、立ち寄る。

 不老不死温泉はタダかと思っていたらしっかり有料で、不老不死には金がかかることを実感。で、いざ露天の湯船につかろうかと向かったヘタレの目には信じられん光景が飛び込んできた。

「水がねーじゃねーか!」

なんとこの日は風呂の栓が抜けとったとのことで風呂の水が普段の4分の1しかなく、足先がつかるのが精一杯。

「くぉら!客なめとんじゃねーぞ旅館!」と文句をいってやりたかったが、いまさら言っても風呂の湯が増えるわけで無いので黙っとく。それでもせっかく来たんだからと足先だけ入る。「ま、体全体が不老不死としたら足先では20歳は長生きできるな(´∀`)」

 その後、近くにあった日本一(かつては)の水車を見て「あーでけーねー」と確認した後、ひたすら南下、南下、南下。
不老不死温泉の露天風呂はお湯無さすぎ。やっとれん。 作った当時は日本一だった風車。確かにでかかった。
 そしてようやく八郎潟までやってきた。ここはかつて湖だったところを干拓により農地化したところで、その関係上道路がとてもまっすぐ。

北海道に引けをとらないまっすぐな道を南下していく。が、ただまっすぐな道を走ってもつまらんので脇道に入り、砂利が敷き詰められた田んぼ道を走る。

ここの田んぼ道は良く整備されており、ヘタレバイク人生で砂利道最高速70km/hを記録した。
八郎潟を走る道路は北海道みたいにまっすぐ。
八郎潟の田んぼ道で遊ぶ。田んぼ道もまっすぐで、ヘタレ史上で砂利道最高速となる70km/hを記録した。

 八郎潟を出た後、男鹿半島へは寒風山という眺めの良い場所を通っていったが、寒風山には雨雲がどっかりかかって大雨。景色はばっちりは見えんかった。それでもかろうじて見えた景色はなかなか素晴らしいもので、感じとしたは阿蘇に似てるかな。草原の中を道が伸びてく様はなかなかのもんでした。

 雨はなまはげラインを走る間中降り続き、「おいおい、入道岬はだいじょうぶかよ」と心配だったが、岬にいくまでになんとか天気が回復してきて、岬の景色を楽しむことができた。入道岬は草原状の地形が波打ち際まで続き、海岸線は断崖となっていた。この日は曇っていたが、晴れていたらさぞ気持ちよいだろう。写真は入道岬灯台(入場料300円だったかな)の展望所からとったもの。写真では良くわからんけど、結構いいとこです。

 このあと、飯を食うため飯屋を見て回ろうとしたが、そんな必要は無く、店は一発で決まった。問答無用でなまはげ御殿だろ。あの外観を見たら選ばざるを得ん。多分あまり味は期待できんだろうけど。。。店に入って海鮮丼2100円を注文する。出てきた海鮮丼はヘタレの苦手なウニがのったもの。食えるかもしれんと挑戦したが、やっぱ食えんかったねウニ君。全体的な味はやっぱりもう一歩だった。
なまはげライン沿いにあった田園地帯。形がとてもいい感じですた。 入道先は芝生の大地広がる開放的なとこ。
この外観、文句なしに一番だよ。やるねなまはげ御殿。 海鮮丼2100円。味も店の外観並に頑張って欲しかった。

 入道先を後に県道59号で秋田を目指す。男鹿半島の西海岸沿いを走る県道59号は断崖絶壁の中を走る道。この日は傾きかけた太陽が日本海に映り、とてもきれいだった。写真がイマイチうまく撮れなかったのが残念だな。

 この後雨に打たれることも無く、午後6時位に秋田にあるユースホステルに着いた。このユース「ユースパル秋田」は秋田青少年交流センターという建物の中にあり、ユースホステルの看板は出て無いので注意だ。ユースパル秋田はヘタレが泊まったユースの中で一番だと自信を持って言える。

ユースというより、ホテルといった感じで、全てのレベルがユースとは違う。おまけに値段が安い(素泊まり2100円!)。秋田で宿を探しているならここは激押しだ。
県道59号は美しい海岸を走る道路。日本海に落ちる夕日が見事だ。 山側にはイマイチ雲がかかってた。スカッと晴れていればもっと良く映ったんだけどな。
こりゃもうホテルです。ユースとは違う。 お風呂も広い。これで2100円は安すぎ。

ツーリングデータ
8日目広域マップ 男鹿半島周辺マップ
竜飛岬 特徴 津軽海峡冬景色でおなじみの岬。歌が流れる碑もある。風が強いことでも有名で風力発電が盛ん。展示館もある。また、青函トンネルの記念館や車の走れない階段国道もある。
リンク 三厩村:http://www.net.pref.aomori.jp/minmaya/
不老不死温泉 特徴 青森県深浦町にある温泉。目の前が日本海という素晴らしいロケーションの露天風呂は、赤茶色の湯でいかにも体に良さげ。
料金 日帰り入浴 600円
リンク http://www.furofushi.com/links/spa.html
八郎潟 特徴 かつて日本で2番目の面積を誇った湖・八郎潟を埋め立てて作った干拓地。干拓地であるがゆえに道路はどこもまっすぐ。直線好きにはたまらないとこです。
リンク http://www.ogata.or.jp/ver_2/maps/maps.htm
男鹿半島 特徴 開放的な草原広がる寒風山、草原と海に落ち込む断崖が印象的な入道崎、豪快な海岸線続く西海岸など見所あふれる半島。なまはげの里としても有名。
リンク http://www.namahage.ne.jp/ogakk/spot.htm
ユースパル秋田 特徴 秋田市あるユースホステル。秋田県青少年交流センターの中にあり、ユースホステルの看板は出ていないので注意。施設はホテル並みに素晴らしく、料金も安い。かなりお勧め。
料金 素泊まり:2100円、 朝食:525円、 夕食:1050円。
リンク http://www.jyh.or.jp/yhguide/touhoku/akita/



 翌朝7時に起きて飯を食う。昨日からホームシック気味なので今日はできれば家まで、家までいけんでもなるべく近づいておきたい。天気予報は秋田、山形、新潟と全部悪い。内陸に行くべきか迷ったが、最短距離で家まで行きたいので、天気は多少我慢するとして海岸線沿いを走ることにした。

 国道7号をひたすら南下していく。空は曇っているが幸い雨は降っていない。そのままずんずん南下していく。途中、十六羅漢という海岸の岩場に22もの磨崖仏を彫った場所に寄った以外はどこにも寄らずひたすら南へ進んでく。
十六羅漢岩。海岸の岩に十六の羅漢や観音像など22もの磨崖仏を掘り込んだもの。
 途中立ち寄らず進んだせいか、予想よりずいぶん進むことができ、13時に新潟県中条より高速に乗ることができた。普段は写真を撮ったり、観光したりで進みが遅いので、ただの移動だけならこんなに進めることをしってびっくり。

 この後、何度か休憩を挟みながら家まで一気に走った。幸いにも雨にはほとんど降られず、また渋滞もほとんど無かった。

 午後9時過ぎにうちに着く。家にたどり着いたときはすごくホッとした。やっぱり家は良いね(笑)。
山形県内国道7号沿いの海岸線。もうすぐ東北ともお別れだ。

ツーリングデータ
9日目のルート図
十六羅漢 特徴 山形県遊佐町にある。海岸の岩礁に羅漢像が掘り込まれたもの。日本海の荒波に命を落とした漁師の供養と海上の安全祈願のために造られた。
リンク http://www.inetshonai.or.jp/rakan.html





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