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那智の滝、潮岬

 那智の滝に着いたのは16時過ぎ。この日はNHKの「世界遺産、熊野古道」の収録がなされていた。

そういえばいつの間にか世界遺産に登録されとる。ヘタレは熊野古道は熊野市にあるのみと認識し、「なんでこんなとこが世界遺産に」と思っていた。

しかし実は熊野古道は紀伊半島中に伸びているとても規模の大きい道だったのだ。その規模の大きさと歴史的に価値ある遺産(石畳の峠道、高野山、本宮、那智の滝,etc)により世界遺産に登録されていたのだ。実際、南紀を走っているとどこでも「祝世界遺産登録、熊野古道」の旗が見られた。

 そんな世界遺産の一つ那智の滝は雨不足の影響からか、水量が少なく、迫力はもう一つだった。しかし、垂直に切り立った崖を高さ90m以上にわたり流れ落ちる様はとても美しいものだった。

日本三名瀑の一つ”那智の滝”。

滝を後にし、今日の宿泊予定地である潮岬を目指す。海岸を走るR42号線は普通の海岸道路で、断崖絶壁を勝手に想像していたヘタレはちょっとがっかり。

その後訪れた橋杭岩も確かに良い風景なんだけど、雑誌の写真により勝手に想像を膨らませていたせいであんまり良くは感じなかった。雑誌の写真は一番見事に見えるようにうまいこととってあるから、あれを信じきるのも良くないなと思う。
弘法大師が並べたという伝説が残る”橋杭岩”。見れば見るほど面白い形をしている。

 本州最南端。良い響きだ。沖を流れるのは黒潮。南国の匂いしそうだ…と思ったら、さびれてんじゃないの潮岬。灯台の周りには何もなし。キャンプ場のはずれにポツンと最南端の碑があるだけ。うーん、最南端恐るべし。

 広ーいキャンプ場の外れにテントを張り、風呂と夜食に出かける。今日は汗と日焼け止めにより脂べっとりんこでどうしても風呂に入りたかった。串本市内まで走り、串本温泉”サンゴの湯”(300円)につかる。この温泉はしょっぱいお湯が特徴で、広くはないが空いているので結構ゆったり入れた。風呂から出て、明日の予定を立てていると、

「すみません、もう閉館です」

との声が。時計を見るといつのまにか8時45分。

「やばい、食べ物屋が閉まってまう!」

そう、都会とは違い、地方は店が閉まるのが早い。9時を過ぎたらほとんどの店が閉まっている状態だ。これはまずいと急いで店を探すと回転寿司を発見。最南端まできて回転寿司かと迷ったが、他を探す時間がないのでここにする。名物を食べんとその土地にきた意味が減ってしまうと悔やむが、案外寿司がうまかったので結構満足で店を後にする。

 キャンプ場までの帰り道は涼しくてとても快適だった。キャンプ場に戻ってみると、夜空には満天の星が。こんなに星を見るのは久しぶりだ。このキャンプ場にして良かったなと思う。その後、流れ星を見ようとしばらくボケーと空を眺めていたがついに見れず、すごすごとテントに入り就寝。

潮岬キャンプ場。広くて開放的。 最南端の碑。あるのはこれだけ。ちょっとむなしい。

7月20日。
 今日も天気は晴。準備をしてると猫チンが歩いてくる。朝飯を分け与え、別れを告げ出発。見送りありがと、元気に生きろよ。

 朝日がまぶしい海岸沿いの道路を走り紀伊大島へ。紀伊大島は潮岬とループ橋でつながっており、このループ橋はツーリング雑誌などでもたびたび紹介される美しいものだ。ループ橋をぐるーんと周り紀伊大島に入る。

島内を走る道は幅が広く車もほとんどいないので実に快適だ。ただ、景色があまりよくないのが難点かな。道の終点まで行くと駐車場があり、そこから歩いて10分程のところに灯台がある。灯台周辺はトルコ記念館、トルコ人墓地、トルコ喫茶店となぜかトルコ一色。日本でありながらトルコ文化が栄えるとは、やはり最南端恐るべし。灯台周りを一通り回った後、立派なループ橋をぐるりと回り島を出る。次の目的地は日本のエアーズロック(言い過ぎだろ)古座川の一枚岩だ。

潮岬キャンプ場で見送ってくれたブチ。 朝焼けの海岸線。潮岬にて。
ループ橋。なんでループかは分からんが面白い。 ループ橋を渡った後にある橋。立派なもんです。
梶野先灯台へ

 古座川の一枚岩は予想よりも大きくまーまー立派。だーれもいないなか記念撮影してると強烈なウンコ波が。

土産物屋のトイレを利用しようとするが、土産物屋は開店前。もだえながら他にトイレらしきものは無いか探すがどこにも見当たらない。臭いのする2枚目の岩を作ってしまおうかと考えるが、1枚目の名を汚すわけにはいかーんとお尻の門を根性で閉め、単車に乗り急いで海沿いの国道へ戻る。

 海沿いに戻り、走っているとなにやら怪しげな水族館が。かなり怪しかったが肛門も限界を迎えてきてるのでトイレを兼ねて入る。

予想は的中し、中にいるのはアジア系の客ばかり。水族館を知ってる日本人は来ないということか。トイレを済ませ、早々に立ち去る。入館料1050円。トイレ代にしては少々高いか。
古座川の一枚岩。結構大きいです。
道の駅”イノブータランド”にて。イノブタ王夫妻?
串本から白浜までのR42は景色がよく、なによりもワインディングが楽しい道路だ。ヘタレの好きな70kmくらいで流せる道で、海岸線の景色の良さと相まって走っていくうちに自然と気分が良くなる。この道はかなりおすすめ。

 ちなみに左の写真は道の駅イノブータランドで撮ったけど、この道の駅はちっちゃい土産物屋があるだけでテーマパークのようなもんではありません。道の駅というよりはちっこいパーキングエリアといった感じかな。
串本市から白浜町までのR42は海岸線を走る快走ワインディングロードだ

ツーリングデータ
那智の滝 場所 和歌山県那智勝浦町
特徴 日本三名瀑の一つ。熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体
料金 無料。 より滝に近い「お滝拝所」へは300円
リンク http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/kankou/02taki.html
串本町
(橋杭岩、
 潮岬、
 紀伊大島)
 
場所 和歌山県西牟婁郡串本町
特徴 ---橋杭岩---
R42号沿いにある。大小40もの奇岩群が一直線に並ぶ。弘法大師がかけたという伝説も。
---潮岬---
本州最南端。周辺には広大な無料キャンプ場や展望タワーがある。
---紀伊大島---
潮岬方面からループ橋を経てアクセスする。東端には日本最古の石造り灯台である樫野先灯台やトルコ軍艦遭難記念碑などがある。
リンク http://www.town.kushimoto.wakayama.jp/
古座川の一枚岩 場所 和歌山県東牟婁郡古座川町
特徴 R371沿いにある高さ100m、幅500mの一枚岩。
リンク http://www.kozagawa.com/kanko/sizenko.html
すさみ町
(R42海岸線、 イノブータランド)
場所 和歌山県西牟婁郡すさみ町
特徴 明るい海岸線を走るR42はとても爽快なワインディングロード。道の駅イノブータランドはイノブタ王夫妻がいる。
リンク http://www.aikis.or.jp/~susami-k/index.html




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