猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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出発〜由布岳、やまなみハイウエイ1

4月28日
 昼12時、会社を早退し、いざ出発。前日の雨は止んでいたが風が非常に強く寒い。東名阪ー名阪国道ー西名阪と乗り継ぎ、長原ICで高速を降りて大阪市内を抜け大阪南港に向かう。以前、大阪モータサイクルショーに行ったときに空いていた南港通り(県道5号)は今日も空いていて、予定より1時間半ほど早い16時00に着いた。今回の旅は関西汽船の大阪南港18:50発〜別府観光港翌6:20着のフェリーを利用した。

 時間になり、フェリーに乗り込むとしばらくしてフェリーは港を出発した。風呂に入り、高速で固まった筋肉をほぐしてやる。いっぱい飲んだ後、船内レストランで夜食をとる。レストランはセルフ形式でちょっと高めの値段設定に不満げだったが、ウェイトレスのねーちゃんのかわいい笑顔に「まーいっか」と機嫌を直す。ああ、こうして客はだまされていくのだろう。美しさは罪なり。

 テレビを見て22時に寝る。今日の夜食のメニュー:肉じゃが 300円、トロロ 250円、豚の角煮 500円、ご飯 250円、そしてウェイトレスの笑顔 pliceless。買えるものは現金で・・・。

4月29日
 6:00起床。昨日は耳センパワーズ(ただの耳栓)のおかげで熟睡でき、体調は良い。甲板に出てみると雲ひとつない青空。キーンと冷え込んでいるが穏やかな晴天。今日は楽しく走れそうだ。

 港を出てコンビニで朝食を買い、まずは湯布院を目指す。道は早朝ということで空いていて快調に飛ばす。道の両脇には緑に色づいてきた木々が連なり、青い空とのコントラストがとても美しい。

 やがて豊後富士の異名をとる美しい由布岳の登山口に着いた。さすがに豊後富士の異名をとるだけあってその山容はみごとだ。記念写真をとった後走り出すと、峠から下ってすぐに由布岳と反対側の山に上っていく細い脇道を発見。寄り道人生を歩むヘタレは迷わず脇道に入る。

これが大正解で、少し上ったとこからは目の前に由布岳がババーンと広がっていた。感動しまくりでシャッターを何度も何度も切る。某有名ツーリング雑誌の写真もここから撮影したものだろう。「彼らも脇道人生を歩んでんだなー」と勝手なことを考えながら、脇道に入ったことを心から喜んだ。「やっぱ脇道人生やめられん。」
別府から湯布院への道 由布岳登山口より由布岳を望む

威風堂々とした由布岳の山容

ほごえもん。自然を大切に
 湯布院を過ぎR210号を日田市方面に進むと水分峠で今回の旅のハイライト「やまなみハイウェイ」へ曲がる。この道は九州に来たら必ず通っておきたい道で九重連山や阿蘇の山々の眺めが素晴らしい。道も良く整備され、全線に渡って走りやすい。

 水分峠からしばらくは明るい森林地帯を通るワインディングが続く。時折、先ほど通った由布岳の展望が開ける。

 しばらく走ると、写真の「ほごエモン」がある辺りから視界が開け、景色は牧場が広がるのどかなものへと変わる。そして目の前には九重連山の雄姿が広がる。特に長者原のあたりは噴煙上げる荒々しい九重連山がまっすぐな道の先に広がり圧巻である。

やまなみハイウェイ長者原付近より見る九重連山。

 この後、道は九重連山の山腹をくねくねと登っていき売店などがある牧戸峠に着く。今日はここから久住山に登るのでバイクを駐車場に止め、自販機で登山用に500mlのC.Cレモンを買った。このときはその後C.Cが引き起こす悲劇のことなど想像もできなかった。

 登山者届に名前を書いた後、登山者らしい服装の人々の中を、ジーパンとTシャツに買い物袋というヘタレルックでいざ出発。「体力には自信があるぜい」と根拠のない自信に満ちたヘタレだったが、登り始めてすぐふくらはぎがやられだす。「ひえー、なんてでけえ山なんだ」とまだ200mも登っとらんうちから弱音を吐きまくりのヘタレだったが、登山者渋滞によるペースの低下もあって、なんとか久住山の頂上にたどり着く。山頂からの景色をしばらく眺めた後、昼飯にしようとヘタレ袋(買い物袋)をガサガサしたときに異変に気づいた。

 「ない、ない、ない!C.Cがない!」牧戸峠で買ったはずのC.Cが見当たらないではないか!アリンコよりちっこい脳みそをフル回転させて考えること5分。「だー、やってもーたー!!自販機から取り出すの忘れてもーたー!!」そう、実はCCを買ったとき、お釣りを取り忘れないことに夢中で肝心のCCを自販機に忘れてしまっていたのだ。

 その後は飲み物を忘れたことによる全身の乾きにやられながら九重連山最高峰「中岳(標高1791m)」に登頂し、ヘトヘトになりながら何とか下山する。そしてあのCCを取り忘れた自販機で再びCCを買い、一気に飲み干した。「やっぱ登山はCCに限る」。。。
久住山頂より噴火口を望む 久住山頂より阿蘇方面を望む
九重連山最高峰「中岳」山頂。 牧戸峠を下ったとこより阿蘇を望む

 バイクにまたがり再び走り出す。道は峠から急勾配をつづらになりながら下っていく。このころからやまなみハイウェイからは阿蘇五岳の見事な山容が常に見える。R442との交差のちょっと手前で久住高原ロードパーク(400円)にはいる。

この道路は九重連山の南をR442と並行して走っている。道の名前に久住という文字を入れているが九重連山の眺めはあまりよくない。しかし、全線に渡り気持ちの良いワインディングが続き、車の少なさもあって快適に走れる。また、阿蘇方面の眺めは良い。
久住高原ロードパーク ロードパークより阿蘇を望む

ツーリングデータ
関西汽船 特徴 大阪南港と別府を結ぶフェリー。大阪ー別府ルートは九州を旅する上でとても便利なルート。
料金 12400円(乗船料2等7400円、バイク750cc以下5000円)
リンク http://www.kanki.co.jp/
由布院温泉 特徴 別府の西にある温泉地。静かな温泉地でちょっと大人の雰囲気。隣にある由布岳は豊後富士とも呼ばれる秀峰。
リンク http://www.yufuin.gr.jp/
久住ロードパーク 特徴 九重連山の南を走る有料道路。車が少なく、走りを楽しむには良いが、景色は南を走る国道のほうが断然良い。
料金 350円
九重連山 特徴 大分県にある活火山。主峰の中岳は九州本土最高峰。牧ノ戸峠からの登山では2時間弱で頂上に立つことができる。頂上からは素晴らしいパノラマが広がる。
リンク 九重町観光協会:http://www.kokonoe-k.com/
久住町観光協会:http://kuju.cside8.com/kuju/index2.html





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