猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その1
(己を信じて生きろ)


 朝から雨。まー、予想通りだから驚かないけど、やっぱり嫌なもんだねぇ。今日は屋久島最高峰宮之浦岳を目指して登山をすること。今日は途中にある小屋まで登り、明日頂上を経て下山する予定だ。

 朝ごはんを食べて、民宿の奥さんとしばらく談笑。結局、山を下りた日もここに泊まる予定にして、荷物とバイクは民宿に預けておくことにした。登山口に向かうバス停は目の前だし、この民宿にして良かったな。

 時間になり、バスに乗車。白谷雲水峡までは比較的道幅もあり、快適だった。ただ、雨の勢いは以前強く、弱まることは無かった。

 白谷雲水峡に着き、カッパを着て登山開始。雨が激しく、観光ルートの一部は増水した川により通行止めとなっていた。「いっそ、登山道も通行止めになれば諦めが着くのに」と弱気な逃げの考えを抱くが、幸いにも登山道は通行止めになることも無かった。

 伸二郎の勝手な予定では「今日は一日雨が降るが、明日は朝から雨は上がり、昼ぐらいから晴が広がる」ことになっていた。ハッキリ言って、過去の経験から、2日後の天気予報はあてにならず、天気図や翌日以降天気が回復することを考えれば天気予報はハズレて伸二郎の予想通りになるはず。

 降りしきる雨の中、自分の予想に自信がなくなりそうだったが、己を信じ、前へと進みだす。自分が信じれなくなったら終わりだ。明日はきっと晴れる!
朝から雨。登山やめたくなっちゃうよね。しかし、明日の晴を信じてレッツラゴーなのだ! トロッコ道は結構危険箇所が有る。特に川に架かる橋はスキマがでかく、落ちる危険有り。増水時は特に慎重に。

 降りしきる雨の中の登山道はなかなかキツかった。かなり驚いたことだが、多くの人が訪れる縄文杉までの道のりはやたらとキツイ。普通に登山してるようなものだ。

 あまり杉や苔に興味の無い伸二郎からすれば片道4時間もかけて杉を見に行くなど考えられないが、他の人にはそれだけ魅力的なものなのかも知れない。ただ、それだけキツイことをあらかじめ知らないだけかもしれないが。。。

 そんな屋久杉の数々は伸二郎からしてみれば、まー、こんなもんかなーといった印象。感動はそれほど大きくなかった。個人差はだいぶあるかもしれない。

 この日は結局一日中雨がやむことは無かった。山小屋で千葉からきた単独登山の女性と、おっちゃんと話をして寝る。まー、明日は晴れるでしょ。。。
ウィルソン株。写真から想像するほどは大きくなかった。雨じゃなかったらゆっくり見たかったな。
大王杉。結構大きくて迫力があった。見方によっては両手でちからコブをつくってる様に見えるとか。。。 屋久島最大の杉「縄文杉」。思ってたほど大きくなかった。近づけないのも、大きさを感じれない原因かな。

 翌朝起きると、よもやの雨。しかも結構強く降っている。ちょっとがっかりしながら朝食を食べてうだうだする。いっそ雨が止むまで待っていようかと思ったが、きっと途中で晴れると信じ、出発。

 ちょっとキツイ登りを経て、平坦な道になったくらいで雨が小雨に変わってきた。やっぱり、天気が回復傾向なのは間違いない。頂上に着くまでに雲が取れればいいんだが。。。

 すぐに頂上に着いてしまっても天気が回復しないままだと考え、途中で隣にある永田岳をピストンで登ることにする。永田岳の頂上に着いた時、一瞬雲が取れ、雲海が見えた。晴れの空間はすぐそこだ。

 再び宮之浦岳の登山道に戻り、宮之浦岳の頂上に向かうとすぐに頂上に着いた。雨こそ降っていないが、雲は取れない。昼飯を食べて休憩をしながら天気の回復を待つ。

 昼飯を食べてぼんやりしていると、一瞬上空の雲が取れ、青空が見えた。ただ、またすぐに雲に包まれた。ああ、今日は駄目かとあきらめかけたその時、雲が取れ、いきなり景色が現れた。

 緑の山と青い空、白い雲海。鳴り響く登山者の歓声。やっぱり、己を信じて良かった。自分の考えに間違いは無かった。ビバ宮之浦岳、ビバ伸二郎!
ついに雲が切れる。雲海と晴れの空間が広がる。信じて登った甲斐があった。 超ご機嫌で記念撮影。後は宮之浦岳の盟友「永田岳」どちらも素晴しい山だ。

 その後はずっと素晴しい天気で、宮之浦岳の景色を満喫した。木々の生えない開放的な山に白い花崗岩が美しい。そしてそれらを引き立てる青い空。やっぱ、登山は晴が一番だ。

 素晴しい景色の中、宮之浦岳登山は終了した。素晴しい景色に出会えたこと、自分を信じて登山できたことで、宮之浦岳登山は大、大満足だ。
やっぱり晴が一番だ。青い空と緑の山、そして点在する白い花崗岩。これぞ宮之浦岳登山。

 民宿「海星」に戻ると、相変わらず虎ちゃんがかわいらしく出迎えてくれた。しばらくじゃれあった後、夕飯を食べに出かける。今日のご飯は「めし屋 天天」。小さな居酒屋風の店で、のんびりした雰囲気がなかなか良い。

 食べたのはサバの焼魚定食(1000円)とサバの南蛮漬け(500円)。サバの焼魚はフツーな感じで、特別美味しいということも無かった。ま、どこで食べてもサバの焼魚は変わらないか。サバの南蛮漬けはアジの南蛮漬けに似た感じ。アジのほうが南蛮漬けにあってるかな。

 明日は昼のフェリーに乗って鹿児島に帰るだけなので、ちょっと夜更かしした後、寝る。今日はいい日だった。おやすみのすけ。。。
夕食はサバの焼魚定食。いつも家で食べてるサバとの違いが分からなかった。フツーのお味です。 珍しいサバの南蛮漬け。量が多くて苦しかった。アジの南蛮漬けに似た感じだが、アジのほうが美味しいかな。





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