猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その1
(別れと再開)


 朝、いつもの通り、6時前に起きる。旅行の時は朝起きるのが辛くない。やる気に満ちてるんだな。そして逆に言うと、いつもはやる気無しってことだな。。。

 早起きして、ちょっと暇だったので、外に出る。すると、ちょうど朝日が昇りそうな感じ。どうせなので海岸まで下りて朝日を見ることにした。海岸まではスーパー脇の道路からすんなり下りることができた。

 太陽は既に水平線から上がっていたが、それでもなかなか綺麗だった。そしてなによりも屋久島で海岸から朝日を眺めることができてうれしかった。今日も晴れ。いいことありそうだ。
太平洋から登る朝日。なかなか綺麗だ。早起きは素晴しい。海から昇る朝日は雰囲気があっていいな。

 初日にぐるっと一周しておいたので、特にここに行かねばと言う所も無く、昼のフェリーまではのんびりするだけ。どこに行こうかと迷ったが、初日にしっかり見れなかった永田浜に行くことにした。

 この日は屋久島に来て一番の晴天で太陽がとてもまぶしい。海は太陽の光に照らされてきらきらと輝いている。永田浜に行く道の途中で脇道にそれ、堤防や漁港に立ち寄る。

 堤防ではじいさんが釣りをしていた。仕掛けを投げてはぼんやりと待ち、潮に流されて海草に引っかかった仕掛けを巻き取り、海草を取り除く。そしてまた仕掛けを投げ、ぼんやり待ち・・・を繰り返す。魚はいっこうにかかる気配は無い。

 でも、爺さんはずっと穏やかな表情。すこし幸せな感じさえする。釣れなくてもいい訳ではないだろうが、暖かな日差しの中でのんびり釣りをしていることだけでも幸せなのかもしれない。

 結局、伸二郎がぼけーっと見ている間に魚は釣れることは無かった。魚が釣れるところは見れなかったが、なんだか幸せな風景に出会えて満足だった。いいのが釣れるといいね。
漁港の堤防で釣りをする爺さん。狙いは「ダツ」だとか。とてものんびりした感じで良い雰囲気だった。釣竿欲しかったな。

 永田浜は屋久島でもっとも美しい砂浜だ。海の色はエメラルドグリーンで、貝殻とかがほとんど無く、裸足で歩いても足が切れたりしにくい。海水浴シーズンにはもってこいだ。

 永田浜は海水浴場の他に日本一のアカウミガメの産卵地としても知られる。5月下旬〜7月の夜間に産卵が行われるとか。

 この美しい砂浜で伸二郎は岩礁帯のカニを捕獲しようと1時間費やした挙句、結局捕まえることが出来ず、半分日射病になりながら浜を後にする。いいね、時間に余裕があるって。。。
屋久島でもっとも綺麗な海水浴場「永田浜」。日本一のアカウミガメの産卵地でもある。 こういう色なんていうんだっけ?忘れた。とにかく綺麗な砂浜です。

 宮之浦に戻り、お土産を買い、昼飯にする。今日は「潮騒」というちょっと料亭風のお店。だからか、メニューはちょっと値段が高め。今回食べたのはトビウオの焼魚定食お造り付(1400円)。量は少なめだが、胃袋の小さくなった伸二郎にはちょうど良く、味も良かった。いいかも。

 お昼を済ませた後、「海星」に立ち寄り、海星のアイドルニャンコ虎ちゃんと別れの挨拶。いつまでも元気でね。
ちょっとした料亭っぽい雰囲気の「潮騒」で食べたトビウオの焼魚定食。トビウオはアジに煮た感じで美味しい。 2日間泊まった民宿「海星」の虎ちゃん。人懐っこくて可愛いニャンコです。いつまでも元気でね。

 船の乗船手続きを済ませ、港をぶらぶら。今日は本当にいい天気だ。漁港の白い堤防がまぶしい。宮之浦港の堤防は幅が馬鹿でかく、いかにも「離島の堤防ですよ」ってイメージ。昔釣り雑誌で見てあこがれたあのイメージそのまんまだ。できればもう一日泊まって釣りをしたかったなー。
フェリーを待つ宮之浦港にて。もうすぐ屋久島とお別れか。 宮之浦港の堤防。白くてでかい。こういう堤防が無性に好きだ。釣り意欲をそそられちゃうね。

 フェリーは定刻よりやや遅れて港に入ってきた。そして乗船客が降りてきたのだが、その場面を見てびっくり。伸二郎が乗ってきた時の10倍ぐらい人が降りてくるのだ。今日は5/3、世間のGW初日か。恐るべしGWパワー。

 GWフィーバーを見届けた後、船に乗り込み、ゴロゴロする。屋久島に着いたフェリーとは反対に、鹿児島に向かうフェリーは空いている。世間とは逆の行動だで空いている。混み合う時を外してよかったな。

 港を出ると、フェリーはぐんぐん屋久島を離れて行く。屋久島に来たとき同様、風がとても強い。でも来たときとは異なり、屋久島が恐ろしく見えることも無かった。いい経験をさせてくれてありがとう。

 帰りのフェリーもひどく揺れ、かなりグロッキーになったころ、開聞岳が見えてきた。錦江湾に入ったのだ。これで揺れから開放される。助かった。
だんだん小さくなっていく屋久島。良い景色をありがとう。 まぶしい午後の日差しの中、開聞岳と再開。今日も綺麗だ。

 ずんずんと北上するフェリーにもうすぐ鹿児島に着くとのアナウンスが入る。外に出てみると、桜島が綺麗に見える。何度か鹿児島を訪れているが、綺麗に桜島を見るのは初めてだ。なんだかうれしい。
初めて綺麗に櫻島を見た。いままで何度か訪れているが、こんなにくっきり見れたのは初めてだ。うれしい。

 今日の宿は桜島ユース。ビジネスホテルをさんざん電話して撃沈して宿無しかと思われたとき、思い出して電話したらあっさり空いていた。いやー、桜島ユースとは相性いいのかも。

 てなわけで今日は桜島ユースに泊まるわけだが、その前に行っておかねばならない場所がある。何度も閉店に阻まれた思いでのラーメン屋「三平ラーメン」だ。今日は土曜日、開いているはずと期待して店に行くと、見事やっている。よっしゃ!

 店に入り、メニューを見る。昔どれを食べたか分からないが、たぶんこれだろう、「元祖黒味噌ラーメン」。今日は大盛だ。ガツンと食べるぞ。

 出てきたラーメンはいかにも伸二郎の好みに合いそうな濃い色。食べてみた感じもほぼ想像通り。コクの塊のようなどろっとしたスープにちょっと太めの麺が良く合う。美味しい。ついに出会えた。思い出の味に。ずっと気になっていたことが解決してとてもすがすがしい。今日はホントに良い日だ。
やっと再開できた「黒味噌ラーメン」。ずっと食べたかった。もうあの頃の味は思い出せないが、美味しいラーメンだ。

 大満足で桜島へと向かう。交通手段はもちろん、なつかしの桜島フェリー。相変わらずの利便性であっちゅー間に鹿児島を出港。トワイライトの街並みを離れ桜島へ。

 ユースは相変わらず場所が分からなかった。結局電話して道を聞く。やっぱ、ユースの場所は手強いな。

 ユースはどこかの中学生が合宿に利用しているみたいで、女子中学生が入り口に沢山いた。女子中学生にとってはバイクはかなりかっこ良いものらしく、止めてある沢山のバイクを見て「うわー、カッコイイ」「やっぱバイクはいいよね」などと話している。

 そんな中、ダサさNo1のヘタレボックスを装備した伸二郎はハイパー恥ずかしい思いをしながら、バイクを止め、荷物を降ろす。そして、決して女子中学生とは目をあわさずにそそくさと中へと入っていくのであった。

「うーん、帰ったら無理してでもカッコイイツーリングバック買っちゃおうかしらん。いや、買わねばならぬなこれは。。。」
なつかしの櫻島フェリーに乗り込む。相変わらず効率的。 暮れ行く鹿児島市を離れ、桜島へ。





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