猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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イタリア旅行 2008年2月
(ローマ観光その1)


 トレビの泉を見終わった後、自由行動開始。最初の予定地はフォロ・ロマーノだが、その前に昼飯だ。腹が減った。どっかレストランでも入ろうかと思ったが、なんだか入る気になれず、屋台のパニーニに決定。

 ハムとチーズのパニーニを食べた。値段は2ユーロ位だったかな。パンにハムまたはチーズを挟んだだけのとてもシンプルなもので、味はフツー。ついでにイタリアっぽいジュースも買ったが、こちらは激マズで飲めんかった。で、結局水を買いなおして飲んだ。

 昼飯は噴水の前で食べたが、この噴水は交通量の多いロータリーの真ん中にあった。信号かなんかあるかと思ったら、なんも無く、渡るには「自分で車の流れを止めて渡る」なのだ。あとあと分かったことだが、ローマ・フィレンツェなどは信号が少なく、結構こういった渡り方が普通みたいだ。イタリアでは根性で渡れ!

 昼飯を食べた後は地下鉄で移動。テルミニ駅から地下鉄に乗る。ローマの地下鉄は2系列しかなく、分かりやすい。切符は1回券(75分有効)または1日券で、地下鉄、バス、路面電車共通券となっている。1回券は1ユーロで1日券は4ユーロ。

 切符は英語表記もある自動販売機が買いやすい。ただし、おつり切れが良くあるので、小銭は持っておきたい。俺らは一日券を買った。

 地下鉄は駅の照明こそちょっと暗かったが、特に危ない場所という感じではなかった。まー、昼間っからヤバイなんてないか。
ここは交通量の多い道。中央の噴水に行くには走る車を根性で止めて渡る。ローマは信号がとても少ない。 お昼は屋台のパニーニ。パンにハムを挟んだだけのいたってシンプルなもの。味はフツー。
イタリアっぽいドリンクも発見。試しに飲んでみたら激マズ。いやー、外国をかんじるねぇ〜。 ローマの地下鉄は安くて分かりやすい。ちょっと照明が暗いが特に危ないところでもない。

 地下鉄でコロッセオで降りる。目指すフォロ・ロマーノはコロッセオのすぐ隣だ。フォロ・ロマーノはローマの中心部に広がる遺跡地帯で、かつてのローマ帝国の政治・経済の中心地。数え切れないほどの遺跡の中をのんびり歩くことが出来る。料金も無料だ。

 このフォロ・ロマーノを一望できるのがフォロ・ロマーノに隣接したパラティーノの丘。ここは有料で9ユーロとちょっと高いが、訪れる価値はある。フォロ・ロマーノを含むローマ市内の眺めが実に素晴しいのだ。個人的には今回の旅でもっとも良かったと感じている。

 また、実はコロッセオとの共通券なので、コロッセオを訪れる人はこちらも是非訪れて欲しい。さらに、コロッセオで券を買おうとすると、長い行列に並ぶことになるが、こちらは5分程で買えた。季節により、待ち時間は違うとは思うが、コロッセオを訪れようと考えている人はこちらで買ったほうが待ち時間は断然少なくてすむ。
ローマ中心部に広がる遺跡「フォロ・ロマーノ」。無料で見学できる。展望台のあるパラティーノの丘からの眺めがこの写真。パラティーノの丘は有料だが、素晴しい景色。お勧め。
フォロ・ロマーノはまさに遺跡の宝庫。素晴しい。 ローマ中心部は全てが遺跡のようなものか。そこらじゅうに美しい建物がある。

 フォロ・ロマーノをのんびり散策した後、ベネチア広場近くから市バスに乗り、ふたたびコロッセオに戻ってきた。荷物検査を済ませ(イタリアの観光施設では荷物検査がある)、ゲートに向かうと、チケット待ちの長い行列が出来ていた。パラティーノの丘で共通券を買っていた俺らはその横をいい気分で通り抜け、中へ。

 中は基本的に現在のアリーナと同じような感じで、ステージが中央に、観客席が周りを取り囲む形であるといった雰囲気。通路は0階と1階(イタリアでは日本で言う1階を0階、2階を1階といった具合に呼ぶ)にあり、1階はぐるっと一周できる。

 1階の通路の壁が高い側では今にも落ちてきそうな壁にちょっと驚いた。日本だったら、危険なので通行禁止になりそうなところを通れるのはイタリアならではかも。中は特別すごいと言うこともないが、「あー、こんな風になってんだ」と知ることができ、訪れてみる価値はあると思う。
イタリアといえばこれでしょ。コロッセオ。こんなものが造れてしまうのだから古代ローマ人はすごい。実際にはそれほど大きくは感じないかな。
コロッセオの中。ぐるっと一周できる。0階(イタリアは日本で言う1階を0階、2階は1階となる)と1階に通路がある。

 コロッセオを見た後、再び地下鉄に乗り、サンピエトロ大聖堂を目指す。荷物検査にちょっと並んだ後、サンピエトロ大聖堂に入る。中は今までの教会のイメージをぶち壊すほど規模がでかく、壮大な空間。特に中心にあるクーポラ(ドーム状屋根)の天井模様は圧巻だ。

 一通り、中を満喫した後で、クーポラに登るべく、クーポラへの入場口に行くと、なんと閉まっている。どうやら時間が遅かったみたいで、激ショックだ。時間はまだ16:50というのに。。。どのガイド本にも入場時間が大聖堂と違うなど書いて無く、青天の霹靂(へきれき)だ。

 仕方が無いので、トボトボと外に出て、大聖堂の横にある郵便局から実家に手紙を出す。ここで出すとヴァチカン市国の消印が付くとやらでちょっとした人気スポットみたいだ。手紙を出して、サンピエトロを後にする。ま、大聖堂の素晴しい内装が見えたので良しとするか。
サンピエトロ大聖堂の中。さすがカトリックの総本山、造形の美しさ、規模の大きさがケタ外れだ。教会の印象が変わるかも。
イタリアの教会は天井がまたすごい。美しく描かれた造形。天井がもっとも美しい。天を意味するからか?

 サンピエトロからは前の通りを歩いてサンタンジェロ城へと向かう。サンタンジェロ城はテヴェレ川沿いにあるお城で円形の形がユニークだ。

 城を見た後、夕景の川を見ながら橋を渡り、通りのバス停でテルミニ駅(ローマの中央駅)へのバスを待つ。バス停で辺りをふと見渡すと、隣にスーパーのようなものがある。興味本位で入ってみると、水が安値で売られていた。

 今まで屋台みたいなとこで水を買っていたが、500mlのペットボトルで1.5ユーロとか2ユーロしていた。それが、スーパーでは6本1.6ユーロで売られており、思わず2ケースも買ってしまった。おかげでホテルまで重い水を持って歩く羽目になった。1ケースで良かったな。。。
サンピエトロ大聖堂へと続く道。アラビアンナイトの雰囲気が漂う。文化・芸術の交流があったからか。 川のほとりに立つ円形の面白い城「サンタンジェロ」。穏やかな川の流れに映える。

 テルミニ駅に向かうバスはぎゅうぎゅう詰めだった。イタリアの公共交通機関は混まんと勝手に思い込んでいた伸二郎はちょっと意外だったが、どこの国にもラッシュの時間帯はあるみたいだ。

 テルミニ駅のターミナルビルは近代的な建物で、中には本屋とか食べ物やとかがあった。今日はここで夕食を取ることにする。選んだのはセルフ形式で食べ物を選んでいくレストラン。

 この日食べたのはパスタ2種とリゾットのミックスプレートとトマトのパスタ、モツァレラチーズとツナのサラダだ。トータル13ユーロ。ガイドブックに載っていたレストランに比べると格安だ。味はサラダ以外美味しかった。サラダはツナの割合が多すぎでイマイチ。
夕食はテルミニ駅にあるセルフ式レストラン。パスタ3種、リゾット、モツァレラチーズとツナのサラダ。全部で13ユーロ。パスタはボチボチ、サラダはイマイチ。サラダと言うよりツナ&チーズ祭りだった。野菜をください。

 夕食の後は地下鉄とバスを乗り継ぎ、ホテルへ。ホテルのバス停は分からなかったので、運転手にホテル名を伝え、バス停についたら教えてもらうことにした。

 実際、降りるバス停についたとき、伸二郎は全然気付かずにいたところ、後ろの席に座っていたイタリア人の人が親切に「ここだぞ」と教えてくれた。とっても助かった。よく見ると、運転手も手で降りろという合図をしてくれていた。それぞれの親切に感謝して、お礼を言ってバスを降りる。

 イタリア人に対して、スリや引ったくりが多い程度にしか考えていなかった。自分が間違えていたことを痛感した。そして、イタリア人の親切に触れ合えたことがとてもうれしかった。こんな出会いが出来たのも、自分達で公共交通機関を使って移動したからこそ。小さなことだけど、とても大きな満足でいっぱいだった。

 この日はいい気分で眠りに付く。イタリアはいいとこだ。おやすみのすけ。


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