猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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イタリア旅行 2008年2月
(ピサ、ピサ、ピザ)


 午前中自由行動。今日のメインはピサの斜塔に登ること。斜塔に登るには現地で入場券を買えば良いのだが、混みあうことも考えてあらかじめインターネットで予約しておいた。

 朝、気合を入れて早起きをする。早出をする為だったが、食事は7時から。ホテルの朝飯など抜けばよかったのに、ついつい食べることにしてしまった。さらに悪い?ことには同席した三重のオバチャンといい気になって話し込んでしまった。でも、仕方が無いというか、ちょっと幸せだった。三重のオバチャンの話が面白かったから。出会いは大切だし、価値あるもんだ。

 結局、出発は7:30になってしまった。予定より20分以上も遅れた。バスにも乗り遅れ、次のバスは通勤渋滞にはまり、フィレンツェのSMN駅に着いたのは8:20を過ぎていた。

 「うおー、やっべえ、乗り遅れる」。ピサの斜塔の予約時間に間に合わせる為には今の電車に乗らなければならないが、無常にも、切符は次の電車からしか売っていない。今ホームにいる電車のは既に締め切られていたのだ。

 やっちまった。次の電車は9時。ピサ中央駅までは70分かかり、さらに斜塔はそこからバスで10分以上かかる。斜塔の予約は10時から。完全に遅刻だ。おのれのだらしなさにがっかりしながら次の電車の切符を買い、乗り込んだ。まー、俺の人生こんなもんでしょ。。。


 世界的に有名で、日本でもかなりの知名度を誇るピサの斜塔だが、なぜだかパックツアーにはルートに組み込まれないことが多い。理由はローマ・フィレンツェ・ミラノを結ぶ主要道からちょっと離れているからだ。だけど個人的にはスーパーお勧めする。文句無しに綺麗だから。すごいのは斜塔だけじゃないんだね。
ピサは斜塔だけだと思ってた。でも違った。こんなに美しい建物があるなんて。やっぱ来てよかったな。
あれが斜塔か。確かに斜めだ。あれに登れるんだからすごい。日本だったら危険とか言って登れ無さそうだもんな。

 まずはチケットセンターに行く。予約券を見せると、「君は遅れたね、遅れたから時間を代えなければならない」とそっけなく言われたが、10:40からに変更と、意外に早い時間に変更となったのでかなり満足だった。

 時間になり、集合すると、なんと場所を間違えていた。急いで正しい集合場所である斜塔前に行くと、伸二郎の激しいランニングに耐え切れず、バッグ破損。取っ手が無くなり、これ以降、ラグビーボールみたいに抱えて持つことになった。強度不足だ。

 「さあ、入ろう」とすると、バッグは荷物預かり所に預けて来いと言われた。斜塔に登る人は大きな手荷物を預けなければならないのだ。荷物を預け、ホントにようやく斜塔に登れることになった。目の前に立つと、斜塔の傾斜を実感する。いやー、ホントに良く傾いてるね。想像以上。

 中は螺旋階段になっている。ずんずん進むと、いったん途中の階で展望が広がり、そこで上のグループが降りてくるのを待つ。上に登れるのは1グループずつなのだ。
近づくとさらに傾斜が実感でき、驚く。いや、倒れないもんだねぇ。 斜塔のてっぺんへは螺旋状の階段を登っていく。こんな感じで階段は余り広くない。

 ようやく斜塔のてっぺんに上ることになった。てっぺんに行くにはちょっと恐ろしい階段を上がる。階段を上がりきると、視界が開ける。手すりの付いた竹輪の先っぽのようなてっぺんからは目の前に鎮座するドゥオモと洗礼堂やレンガ色の屋根が広がるピサの街の展望が素晴しい。

 晴れたらアルプスまで見えるとか。残念ながら少し雲り気味だったので、アルプスは見れなかったが、十分に満足だった。今、自分がピサの斜塔のてっぺんに立っていると思うと、なんだか無性にうれしい。これをイタリア旅行のメインと考えていた嫁はとてもうれしそうだ。よかった。
斜塔のてっぺんから一段下の部分。手すりが有るが、通路が階段状に高くなっている為、落っこちそうで怖い。 斜塔の一番てっぺん。いやー、やっぱり斜めってるね。眺めはサイコーです。
斜塔よりドゥオモ、洗礼堂を望む。大理石の白色がまぶしい。丸っこい屋根がちょっと愛らしい。
斜塔よりピサ市内を望む。結構綺麗だ。やっぱりレンガ色は景色が映えるな。

 斜塔から降りて振り返る。綺麗に傾いているな。確かに有名になるわけだ。知らなかったが、ピサの斜塔は地盤沈下により傾斜が進み、危険な領域となった為、1990年から10年間、立ち入り禁止となり、修復工事が行われたらしい。そのおかげで傾斜は止まり、再び登れるようになったとか。登れる時に来れてちょっとラッキーだったかな。

 斜塔のもう一つの楽しみは記念撮影かも。いろんなガイドブックでも紹介されているが、定番のポーズは斜塔を手で支えるもの。ちょっと離れた位置で斜塔と斜塔を支える手が丁度斜塔にくっつく位で撮影するのは意外に難しい。うちらなんか20枚以上も撮影して時間使いまくったもん。結局、これが決めてとなり、帰りの電車に遅れることとなる。まー、こんなもんでしょ。
斜塔から降りた後、改めて見る。結構傾いてるな。これ以上傾いたら危ない。そうだ。。。→→→ 「よしこうなったら、支えてやる。えいやっ」とお決まりの写真をパチリ。記念写真もピサは良い。

 てなわけで、列車に乗り遅れたので昼飯を食べることに。駅の構内を見ると、フードコートがあったので、そこで食べることに。選んだのはピザ。デザートは嫁だけ食べたそうだったのでデザートセット1つと単品1つと注文したところ、セットが2つ来た。いやー、イタリア語は難しいねぇ。

 ピザはなかなかでかく、半径22cmくらいあったかなー。デザートのティラミスもでかかった。日本で言う2人前くらい。当然ジュースは日本のLサイズ。いや、この辺がイタリアなんだな。ピザは美味しく、ティラミスは普通。ピザセットのお値段は6ユーロ。こんなもんかな。

 電車でフィレンツェに戻ると13:30をちょっとすぎていた。SMN駅からバスの集合場所までは歩いて20分かからないくらい。集合時間は14時なので歩いても間にあうけど、タクシーに乗ってみることにした。

 イタリアのタクシーはやっぱりMT。日本みたいに不細工な感じでなく、ちょっとおしゃれな感じだった。タクシーは早く、快適で、あっちゅーまに集合場所に着いた。初イタリアタクシーはなかなか満足だった。
ピサセントラル駅で食べたファーストフードのピザセット。6ユーロ、でかい。ピザは一辺22cm、ティラミスは2人前。 タクシー乗車。なかなか快適&早い。内装もかっちょいい。降りるとき料金水増ししてた。メーターに注意必要。

 集合場所に早く着いた僕ら夫婦は川の流れを眺めたりしてのんびり過ごしていた。しばらくして同行の新婚さんが来た。新婚奥さんはまだ22歳と本ツアーで一番若く、かわいい。ちょっと新婚だんながうらやましい。

 そんな新婚さんは軽く会釈をすると、その場を離れていった。「ん、どこいくんだ?」と疑問に思ったが、迷いも無く歩いていくので、「まー、その辺で川でも見てるんでしょ」と思い。そのまま待つ。

 ところが、他の同行者は集合時間になってもいっこうに来る気配が無い。

「おかしい。新婚さんも戻ってくる気配が無いし、集合場所でも間違えたのか?いや、確かにここなハズだが。。。」

 次第に焦りだす。昨日の昼、ガイドに集合場所はここで、集合時間は14時だと確かに確認したはずだ。どう考えても理解できず、しかし、その場を離れるわけにも行かず、どうしようも無い。

 事態が動いたのは14:30、おじいちゃんと孫の二人組みが集合場所に現れた。どうやら、集合時間がおかしい。たずねてみると「14:45ですよ」との返事。やっちまったぜクソッタレ。

 実はガイドは昨日の夜、次の日の集合場所と集合時間を記した紙を渡していた。僕ら夫婦ももらっていたが、集合場所の地図を見て、同じことを確認して紙を捨ててしまったのだ。その紙の集合時間が14:45と書かれていたらしい。

 もう、この日はショックで立ち直れなかった。実は伸二郎のイタリア旅行のメインはフィレンツェのドゥオモ横にあるジョットの鐘楼に登り、ドゥオモとフィレンツェの街並みを写真に収めることにあった。それを時間が無いからとあきらめて、今この場所に来ていたのだ。

 できないことだったなら諦めがつく。そんなに後を引くことも無い。しかし、出来たものをやらなかったことはどうにも納得できない。もう、くやしくてくやしくて、たまらなかった。結局、最終日までくやしさが振り払えず、おかげで帰国した今も早くイタリアに再訪して、ジョットの鐘楼に登りたいと思っている。
今回のツアーの移動バス。とても広く、快適なバスだった。昆虫の触覚のようなミラーが印象的だった。 ツアー会社の店と思われる怪しげな土産物屋にあったアウディ。高級車っぽいが、これもマニュアル車。

 バスは集合時間から遅れること5分、集合場所に来た。そして、ガイドとおーじんず一行はさらに遅れること15分、15時を過ぎてようやく集合場所に現れた。俺、悔しさ倍増。さっさと来いコラ!

 悔しさ満開のバスはゆっくりとベネチアに向かい走り出し、途中、近畿日本ツーリストの店かと思われるくだらん土産物店に寄った後、夜ベネチアに着いた。

 この日のホテルは部屋も狭く、お湯も出ず、食事も不味かった。まー、この日はこんなもんでしょ。明日に期待して今日はもう寝る。おやすみのすけ。。。


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