猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



8合目から9合目は雰囲気も良い素敵な道。
程なく不動平の分岐にぶつかる。8合目の避難小屋でトイレをしなかったので、ちょっと寄り道して不動平の避難小屋にトイレ目的で立ち寄ることにする。不動平の分岐から頂上と反対方面に5分も歩かないうちに避難小屋に着く。

こちらの避難小屋は石の壁でかなり頑丈そうだ。入口は通常の入口に加え、積雪期用にさらに2つの入口がある。雪の量に合わせて使い分けてるのかな?
通常の入口前にはまだ雪が結構あったので、冬期用の入口を利用。入ると中はかなり綺麗だった。どうやら最近改修されたようだ。トイレも利用できて8合目の小屋と同じようにこちらもなかなか快適なようだ。ちなみにこちらも泊1700円。
小屋の前でお腹も少し満たした後でいよいよ頂上に向かう。頂上は富士山と同じように火口縁にあり、お鉢をめぐる形で向かう。左の道がより近いらしく、左から時計回りで行くことにする。
左右の分岐から崩れやすいザレを登って行き、火口縁に出る。火口縁にはお地蔵さんが並んでおり、頂上へ導いてくれる。
振り返れば鬼ヶ城とその向こうに秋田駒が美しい。
さらに進んでいくと、北に御苗代湖が見えてきた。御苗代湖の向うは火山の臭気ガスが発生しているそうな。雪のあるこの季節はそんなこと全然想像つかないな。
火口縁に出てから景色を楽しみながら20分程で頂上到着。伸二郎の他には片手で足りるほどの登山者のみ。東北の山は実に静かだ。
頂上からの景色と言えばまずこれかな。いかにも火山らしいダイナミックな火口の景色。素晴らしい。
南西には秋田駒の大きく美しい山容。百名山と言われても全然おかしくない。
北にはなだらかな八幡平。アスピーテライン、走りたかったな。。。
しばし景色を楽しみながら昼食をして、下山開始。下山はそのまま時計回りにお鉢を進む。景色も良く、気分爽快。
途中、火口の内側にある岩手山神社奥宮に寄って行く。小さな祠があるだけの素朴な感じの場所だった。
7合目まで戻り、急傾斜の下り。下りはもちろん、シリセードだ。新道沿いの沢をヒップそりで滑りだす。おおー、なかなか良い感じだ。

途中から傾斜がとても強くなるので、ヒップそりなしでシリセード。傾斜はとても強いが、適度に雪が柔らかく、快適に滑れた。
さらにその後もひたすらシリセード。傾斜に合わせてヒップそりを使ったり使わなかったり。滑りは楽しめたが、ところどころ雪がとても汚れていたのはちょっと残念だった。今年は本当に雪解けが速かったみたいだから、例年ならもう少し綺麗な雪で滑れたのかな?
ずっと沢を下って行けるかと思っていたが、途中で雪が切れた。うーん、早いなと思ってちょっと右を見ると、赤布発見。もしやと思って右に進むと、
やっぱり新道と旧道との間のバイパス道発見。さらにその先には雪がたっぷりある沢があるじゃないか。よし、まだシリセードできるぞ。
この沢、先ほどの沢よりも雪がずっと綺麗だったが、ちょっと左右方向に傾斜がついており、どうしても左にずれていくのが少し残念だった。まー、滑れただけで良しとするか。

それにしても岩手山、登りのザレといい、お鉢めぐりと言い、富士山に似てるなーと思っていたが、下りがずっとシリセードできるあたりもやっぱり似ているな。
下の方に来ると、樹林が目立ってきて滑り辛くなってシリセード終了。
アイゼン、ピッケルのまま下って行き、雪が切れたところでアイゼンを外す。2.5合目のすぐ近くだった。新道は初めこそわかり辛い樹林帯だが、それ以降は沢登りで結構明快だったんだな。。。

その後は往路を辿ってまったり花を見ながら下って行った。
キャンプ場まで戻り、岩手山を振り返る。たぶん、往路・復路はこんな感じかな。もう少し雪が多ければ下りは本当に快適なシリセードが楽しめるかな。
車に戻り、着替えを済ませて明日の予定である安達太良に向けて移動を始める。安達太良、隣の県だから近いかと思っていたら、300q以上あるじゃないか、東北、地図では実感できないが、デカいんだな。。。


その1 | その2
岩手山 2015年5月


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