猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2


岩室からはなだらかな台地を行く。道の両脇には緑の高山植物帯。木々がなく、開放的だ。既に花の時期を過ぎていたので花はまばらだったが、花の咲くころに来たら壮観だろうな。
特に、チングルマはすごい。一面のチングルマの羽毛。花が咲いている時期に来たら花の海に出会えそうだ。大雪山が花で有名なのもうなづける。
登山道を歩いているとそんな平和なお花畑とは正反対の植物の映えない谷があることに気付く。ここはお鉢平という旧噴火口から流れてきた川が作り出した谷で、有毒の火山ガス成分を含んでいるため植物が育たない。

大雪が火山であることを実感する風景でもある。
少し上り傾斜になるとやがてお鉢平展望台。ここからは荒涼とした火山地形が望める。実にダイナミックな景色だ。
登山道はここからこのお鉢平の縁を行く形となる。傾斜は少し急になるが、そこまできつくなく、景色を楽しみながらのまったり山行は続く。

振り返れば歩いてきた高原大地が広がる。ダイナミックで素敵な景色だ。
北鎮岳との分岐が近づくと傾斜が急になり、雪渓も登場。雪渓は距離は短いが、傾斜がぼちぼち強いので、滑らないようにしっかりキックステップをするか、もしくは既にできているステップを通って行くと良いだろう。
雪渓を越えてひと登りで北鎮岳との分岐に出る。行く手には素晴らしい景色が広がっているはずだが、あいにく雲がかかって山どころかこれから進む道すらわからない。

風も強く、立ち止まっていると寒いくらい。先が見えんし、寒いし、なんだかこの先の道を行くのが少しおっかないな。。。
なんて思ってたら、ガスが切れて進む道が見えてきた。ありゃま、こりゃ安心だね。初めての登山道で先が見えんと心配になっちゃうもんね。
北鎮岳分岐から中岳までは雲がかかったり取れたりで景色は楽しめなかったが、不安は少なかったな。

あと、この場所だけでないが、お鉢の周りの道を行くときは常に吹きっさらしなのでちょっと寒い。風を遮れる服を持って行ったほうが良いだろう。

中岳はお鉢の周りの稜線の小さなピークで山頂は標識が無いとわからないくらい。ここからはお鉢が良く見える・・・はずだったが雲でそんなによく見れんかった。残念。
今日は北鎮岳も見えんなーなんて思っていたらガスが晴れて北鎮岳登場。おおー、あんなに近かったんだな。周りより高く、さぞかし景色がよさそうだ。晴れてたら寄ってみたかったな。
ガスが晴れた時に黒岳方面を振り返る。他の山域にない独特でダイナミックな景観。これぞ大雪の魅力。素敵だ。


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大雪黒岳〜旭岳縦走 2010年8月

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