猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2


大沢の急登は見た目通りなかなかキツイ。しかし、展望は開けており、おまけにこのあたりから高山植物が増えてくる。イワギキョウやチングルマの群落など綺麗な高山植物が疲れを癒してくれる。
大沢を登りきると三峰と羅臼岳の間の広い鞍部に出る。このあたりが羅臼平だ。

辺りには高い木はなく、展望がとても良い。青空に三峰の緑の峰が輝き、とても美しい。良い景色だ。
今日はいけそうだと思いきや、雲がかかってきて、景色が見えなくなってしまった。夏場は羅臼側の海で雲が発生しやすく、それが山にかかる為、羅臼岳は雲がかかりやすいのだ。

一瞬、2年前のガスガス登山の記憶がよみがえるが、今日はいけるはずと信じて登りだす。
羅臼平の分岐を羅臼岳方面へ進むとハイマツのなだらかな登りとなる。ここは道もわかりやすく、傾斜も緩く楽ちん、景色さえあればさぞ楽しいだろうなと思ながら歩いていると不意に視界が開け、羅臼岳の姿が現れた。

羅臼側から上がってくる雲もそれほど多くないみたいだ。よっしゃ晴れ確定だ。やっぱ山登りは景色が見えてないとね。
ハイマツ帯の緩やかな登りを終えると岩交じりの急登となる。ちょいとキツイ。

その登り始め、石清水という水場がある。岩の間から滴り落ちるくらいの量で多くはないが、冷たくて美味しい。
石清水付近でちょいと休憩がてら振り返り景色を楽しむ。羅臼側から流れる雲の向うには三峰、その奥には硫黄岳へと続く稜線が見える。1600mほどの標高とは思えぬ開放的な稜線だ。

いつか縦走してみたいもんだな。
さて、頂上まではもうひと頑張り。気合を入れていきますか。

羅臼岳の頂上直下は岩が多く積み重なった火山らしいもの。痛めた膝にはなかなきつく、時折バランスを崩した時には電気が走るかのような痛み。あとちょっとだけどなかなかキツイね。
そんな時はやっぱり高山植物パワー。このあたりでは羅臼岳を代表する高山植物であるイワブクロが咲いており、綺麗だ。形、色合いともに綺麗な花だ。
その後も膝は痛んだが、何とか頂上到着。晴れて頂上に登ることができてうれしい。
頂上からは360度の展望と行きたいところだったが、残念ながら羅臼側は雲に覆われ展望無。雲さえなければ北方領土がくっきり見えるんだけどな。残念。

オホーツク側を見ると、雲の間からウトロの町が見える。
すぐ近くには登ってきた道や知床五胡も見える。知床五胡は4つしか湖が見えん気がする。気のせいか。。。
しばらく頂上からの景色を楽しんだのち、頂上を後に。

下山は痛む膝をかばうため、高山植物などを楽しみながらゆっくりと下った。チングルマ、いつみても形が素敵だ。
そして、日が傾いた16:45分、無事登山口に到着。

無料の露天風呂の入って行こうかと迷ったが、キャンプ場に戻ってから入ることにして、靴だけ履き替え、バイクにまたがった。

今回は日頃の運動不足により膝が痛んでしまったが、無事に頂上に着けて満足。なによりも天気が良く、頂上からの展望を楽しめたことがとても良かった。

羅臼岳登山は日帰りだと結構きついけど、天気さえよければ素敵な景色が楽しめ、お勧め。


その1 | その2
羅臼岳 2010年8月

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