猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



8/15
3:30に起き、のらりくらりと食事を取る。風も無く、穏やかな朝だ。食事を終え、外に出ると、ちょうど日の出となった。地平線ならぬ海平線を赤く染め、国後の隣から日が昇る。素晴らしい一日の始まりだ。
朝焼けが荒々しい断崖を照らす。こうしてみると、念仏岩も小さく見える。

しばらくして阿部さんと山さんも起きてきた。二人とも美しい日の出に感動しているみたいだ。この分だと今日はすっきりとした晴天だろう。良い日に岬を目指すことができてうれしい。
テントを撤収して、さぁ、出発だ。これから登る兜岩に備えて、ゼナを飲む。栄養ドリンクを飲むことはあってもこんなに高いのは初めてだ。きっと素晴らしいパワーになってくれるに違いない。

ちなみに、これは阿部さんからの差し入れ。いろいろどーもです。
さぁ、行きますか。
穏やかな海岸線を歩き、番屋を越えると、消波ブロックがあり、その先の道が無くなっている。兜岩へはこの消波ブロックのすぐ先を左へと登る。
登り初めの傾斜はきつく、ロープも設置されていた。背丈の大きなフキがたくさん生えており、ロープが無くてもそれを掴んで登れば問題ないだろう。
急登を終えると、草原の緩斜面となる。ここから頂上までは気持ちの良い道。
右を見れば荒々しい海岸線とどこまでも続く大海原。北海道らしいダイナミックな景色だ。
そして目の前には花が咲き乱れるとても気持ちの良い道。朝イチで気分が良い。

阿部隊長も気持ちよさMAX。それにしても良い表情だ。
緩やかな斜面を上り詰めると下りとなる。下る前に少し海側にある兜岩の頂上による。両側が切れ落ちたプチナイフリッジを進むと兜岩頂上。その先にはついに知床岬の姿が。ようやく見えるところまで来たぞ。
兜岩から見た知床岬。白黒の岬灯台が見える。
振り返ると、歩いてきた海岸線。良く歩いてきたなぁ。
さて、休憩もしたし、下りますかと思ったその時、がっかりな光景を目にする。設置されていると思っていたロープが無いのだ。てっきりあると思っていたのに。。。
兜岩の下りは死ぬことはないが、結構急で特に下り始めはキツイ。滑って行ってもその辺で止まるだろうが、擦り傷とかいっぱいつきそうでおっかない。緊張するなぁ。

そんな中、先陣を切って阿部隊長が出撃。慎重に慎重に下り、曲がり角で姿が見えなくなる。どうやら無事に行ったようだ。
続いて伸二郎も出撃。足をかけるポイントが無く、ちょいと滑りながらもなんとか無事に最初の急傾斜を下る。あとは両脇に生えている大きなフキを掴んで根性で下る。本当にフキはありがたかった。

最後に山さんも下ってくる。先に下まで降りた伸二郎と阿部隊長はのんびり山さんが下るのを見る。こうしてみるとずいぶん長い下りだったなー。
ずりずり滑りながらも山さん無事に下りきる。最後の難所を乗り越えて満面の笑み。いやー、おつかれさんでした。
兜岩から先は危険個所も無く、のんびりと歩く。しばらくすると先端が白く色づいた赤岩が見えてくる。番屋まではもう少しだ。
赤岩。その名の通り、赤い岩が辺りを埋め尽くす。先端が白いのが面白い。ちょっと能登の軍艦岩を思い出すなー。
赤岩を過ぎ、海岸を歩いていると、前からかわいいワンコが歩いてきた。このワンコ、赤岩の昆布番屋で飼われているらしい。とても人に懐いていてかわいらしい。
ワンコは2匹おり、黒いワンコと白いワンコだ。名前はわからなかったのでクロとシロと名付けた。

クロはメスかな?おとなしめ。シロはオスかな?好奇心旺盛でとても活発に動いていた。こちらも人に懐いており、かわいい。
赤岩には昆布番屋がいくつかあり、夏の間はずっと人がいるようだ。今回はここから帰りの船に乗せてもらう予定で、この番屋から帰りの時刻を連絡することになっていた。

びっしり並んだ昆布の間を通り、番屋に向かった。


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