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みずがき山 '05年10月


8/12
泊まっていた旭岳青少年野営場にバイクを置いて、歩いてロープウェー乗り場に行く。ロープウェー乗り場はキャンプ場から歩いて10分ほど。
ロープウェー乗り場に着き、切符を買ってぼんやり。寝坊して運行開始(6:00)から1時間ほど遅れた中途半端な時間だったので乗る人も少なく、とても静かだった。

乗り場の天気は小雨。上はもう少し天気が悪そうだ。予報だと曇りだったが、少し悪くなったのかな

ロープウェーで山上駅に着くとかなりの強風。視界も利かずかなりの悪コンディション。寒いし、やる気無くなるね。。。
憂鬱だったが、次第に晴れてくるでしょとカッパを着込んで出発。頑張って行きましょか。
過去に2度歩いているので道に迷うことはないと思っていたが、少し迷ってしまった。視界がかなり悪い上に、道が割と広く、端っこを歩いていると分岐の案内看板を見逃し易いからだ。おかしいなと思ったらすぐに戻るべし。
やがて尾根は少し細くなり、道に迷わないようになるが、風がかなり強烈で難儀する。

風速は20m以上あったんじゃないかな。台風並みで耐風姿勢を取ってないと吹っ飛ばされそうになる。実際、おばちゃんとか吹っ飛ばされてたし。。。
雨も強くなり、風と雨のダブルパンチに登頂を諦めて帰る人が続出する中、黙々と頂上に向かい進んでいく。

もしかしたら晴れるかもしれん、もしかしたら。。。なんて希望を抱いていたが晴れることは無く、寒々した頂上に到着。

旭岳は3度目だが、一度も晴れたことないなぁ。。。
頂上で少し待つ間に体が冷え、体調も悪くなる。フリースを着込めば良かったものをめんどくさがって着ずに間宮岳方面に坂を下り始めた。

急傾斜の砂の坂を下るとテン場のある鞍部。そこからは登りで一瞬体が温まるが、その後はなだらかな道で横殴りの雨と強風で体温はまた下がって身体の震えが止まらない。こりゃやばいな。

身体が冷えると伸二郎はすぐにやられる場所がある。お腹だ。例に違わず来ましたよ、激しいウンコ波が。もだえ苦しみながら先を行こうとするが、ついに限界到来。

後の登山者をやりすごし、辺りに誰もいないことを確認したうえでザックを下ろして携帯トイレを取り出そうとする。が、震える手でチャックがうまく開けられず、さらに、強風に吹っ飛ばされて完全に心が折れ、そのまま大地へウンコ放出。お山汚してすんません。。。

ウンコを済ませたあと、第2、第3のウンコ波を恐れてフリース着込み身体を温める。と体調も少し回復してきた。もう少し早くフリース着ていればウンコ放出せずに済んだかも。面倒くさがらずに着込めば良かったな。。。

間宮岳まで来ると分岐を北海岳方面へ。間宮岳から北海岳まではなだらかで広い尾根が続き、視界が無いときは迷いやすい。踏み跡があるのだが、ところどころ紛らわしい凹地があって注意が必要だ。

また、この稜線は吹きっさらしなので強風時はけっこうきつい。防寒装備は十分に。
緩やかなアップダウンを進んでいくと、北海岳到着。視界も無く、寒いので早々に退散。分岐を白雲岳方面へ進むと、多少風が収まってきた。
視界は相変わらずで寂しい山行。楽しみは高山植物だけ。北海岳までの道はそれもほとんどなく退屈だったが、白雲岳への道に入ってからはちらほら高山植物がみられるようになった。

一番きれいだったのはこの花。エゾコザクラかな。
白雲岳付近では雪渓が残っていた。視界がないと少しここも迷いやすいかな。トレースと前方の目印を見逃さないように注意だな。
雪渓を過ぎ、緩やかに坂を上りきると白雲岳、避難小屋(縦走路)、銀泉台・緑岳の分岐に着く。ここまでくれば後は下るだけ。ホッとする。少し休憩した後、避難小屋への道をゆっくりと下り始めた。

しばらく進んでいくとガスの向うに小さく避難小屋が見えてきた。辛かった道もあと少しだ。
ようやく白雲岳避難小屋。いやー、よく頑張りました。
テントも持ってきたが、もちろん小屋泊まり。素泊まり1000円。安い!

寝床を作ってしばしぼんやりすると天気も回復してきた。外に出ると真ん丸お月さん。明日は晴天に恵まれそうだ。
小屋は2階建てで2階が多少温かいらしい。宿泊者はボチボチ多かったが、程よいスペースが確保できるくらいのゆとりはあった。

小屋番に明日、明後日の天気を聞くと、明日は晴れるが、明後日は崩れるとのこと。トムラウシまで縦走しようと思っていたが、戻って旭岳ロープウェーに下山する気持ちが強くなってきた。明日起きたときに決めよう。。。


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トムラウシ 2011年8月

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