猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



千蛇谷へはまずちょっとした急降下。地図には危険マークがついているが、危険マークがつくような場所ではない。ちょっとオーバーだ。
急降下をふつーに下るとトラバース気味に緩やかに谷を登って行く。遠くの景色は見えなかったが、不意に視界が開け、目の前に迫力ある千蛇谷の姿が現れた。おお、かっこいいじゃないか!
雪渓を横断して沢筋の左側をひたすら登って行く。最初は笹と低い木々だったが、次第に木々も少なくなり、草原上の道となる。
さらに登って行くと岩が多くなってくる。傾斜はきつくなるが、ここまでくれば大物神社はすぐだ。
大物忌神社。冬の風雪を防ぐ為か、どの建物もしっかりした石垣に包まれていた。
頂上へはここから大きな岩が積み重なった急登を行く。危険マークは無いが、岩が大きく、濡れている時などはスリップに注意が必要だ。
大岩を登りつめると、両側が切り立った豪快な道に出る。いきなりの風景に少しびっくり。ここが大切通し岩で少し下って間を通って行く。鳥海山がこんなに荒々しく面白い山だとは知らなかったなー。
大切通し岩を通過して振り返る。なかなかの迫力じゃないか。ここも頂上までの道も登山というよりちょっとしたアスレチックと言った感じで面白い。鳥海山は飽きさせないね。
大岩が積み重なった狭い頂上は吹き抜ける風も冷たく、長居はできない。辺りはガスに覆われ、展望も期待できない。晴れると予想して登ってきたが、少し天気の回復が間に合わなかったか、そう思っていたとき、
ガスが晴れて目の前に今まで見れなかった展望が現れた。次に頂上にかかってきそうな雲はもういない。ようやく晴れが来た。よっしゃ!出発遅らせた甲斐があった。
鳥海山の頂上は「新山」と呼ばれる中央火口であり、周りを外輪山に覆われている。その為頂上からはそこまで眺めは良くない。それでも今まで見えなかったものが見えるのはうれしい限り。
しばし頂上からの眺めを楽しんだ後、頂上を後に。下りは往路でなく、七高山方面に向かう道を使った。途中から頂上を振り返る。中央火山という他にはあまりない変わった頂上の風景だ。
頂上から七高山に向かう道は途中まで破線ルートになっている。すごい危険な場所はないが、少し崩れやすい場所有るのでちょっと注意が必要。まー、それも大したことはないけどね。
一旦大物忌神社方面に戻り、トイレを済ませた後、七高山に向かい、外輪山の壁を登る。
外輪山への登りかえしはきついかと思ったが、そうでもなかった。外輪山に出れば七高山はすぐだ。
七高山は新山ができる前の鳥海山の頂上。何やら沢山の碑が立っていた。眺めとかは特にすごいことも無く、個人的には特にいかんでも良いかと思った。
外輪山からの眺め。荒々しい外輪山の壁と中央火口、そして湧き立つ雲が織りなす素敵な眺めが広がっていた。素敵な場所じゃないか。


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鳥海山 2014年8月

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