猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2


千本檜小屋に着いたのは14:20。今日はここで泊まろうと思っていたが、明日の行程が長いので今日中に進んでおきたい。よし、今日は五竜岳まで行ってテント張ろう。

さて、その前に八ッ峰だ。五竜岳まで明るいうちに着こうと思うとそれほど余裕が無い。既に日も傾いて来たし、おっかないし、パスしようかとも思ったが、ここに来るのもこれが最後かもしれないので、悔いのないように登っておくことに。

八ッ峰の概略はこんな感じ。まー、とりあえず行ってみるか。
岩峰をトラバースして行くと八ッ峰に向かう道を示す看板があった。これを行けばいいんだな。
少し進むと鎖のかかった傾斜の強い岩場登場。これを上がると八ッ峰の稜線に出る。
稜線を少し薬師岳方面に戻ると地蔵岳に着く。その名の通り、地蔵がある頂上だ。
地蔵岳を後に分岐まで戻り、そのまま稜線を進むとすぐに不動岳に着く。不動さんにこれからの安全を祈って先へ。体力はちょっと消耗しているが、まー、まだ許容範囲でしょ。
不動岳からこれから進む岩場を見る。うーん、誰もいないね。静かで良いが、日も傾いて来たし、ちょっと寂しげ&おっかないね。まー、がんばって行きましょか。
不動岳からはいきなりおっかない鎖場。結構な傾斜はもちろんだが、足元のもろさ、その先に広がる奈落の底が恐怖感をそそる。こりゃ、想像以上におっかないな。。。
八ッ峰の岩場はとてももろい。粘土質の岩石に丸い石が入り込んでおり、ホールドが滑りやすく、またボロッと崩れやすい。戸隠の岩場に似た感じかな。手足のグリップが信用できず、常に不安な感じだ。

垂直に近い岩場の登下降、切れ落ちた岩場のトラバース、八ッ峰は常に緊張が強いられる鎖場が続く。
幾つか峰を越えていくと、目の前に今までで一番大きな岩が聳えたっていた。摩利支天だろうか。こっから見るとどうやってあそこを登るのか想像がつかないな。
岩の間を抜けるルンゼを梯子を頼りに登って行くと、切り立った岩の直登となる。ここは足場が比較的しっかりしており、恐怖感は無い。
その後トラバースを経てほぼ垂直の岩場をハシゴを頼りに登る。このハシゴを岩に固定している金具がまた弱弱しくてかなりのスリル。壊れんでくれよと祈りながら登って行く。
最後は鎖を頼りに登りきる。この鎖もちょいと弱弱しいもので、ちぎれんなよと祈りながら登る。八ッ峰はクサリ、ハシゴは十分に備え付けられているが、そのどれもがちょっと古かったり、弱弱しかったりで槍穂に勝る恐怖感があった。
辿り着いたところが大日岳で八ッ峰の最高峰だ。大日岳には八海山大神が奉られていた。背後には中ノ岳、越後駒の景色が美しく、なかなか良い場所だ。
大日岳からこれまたおっかない鎖の急下降をして進む。振り返ると両側が切り立った絶壁の大日岳が青空に聳え、なかなか素敵だった。よくもあの岩場に登山道を通したもんだなー。
最後の鎖を下れば八ッ峰終了。どっと安堵感が広がる。いやー、八ッ峰すごいところだったな。

これから先はすごい危険なところは無いので安心だ。まずは入道岳に向かって緩やかに登って行く。
ただ、すごい危険ではないが、危険個所はある。入道岳に向かう道は片側が切れ落ちており、尾根もとても痩せている。注意して歩けば問題ないが、風の強い日などは結構注意しないといけない。
入道岳も展望が良く、歩いて来た八ッ峰の姿が見事だ。
南には今日の宿泊予定地である五竜岳と阿寺山が見える。ここから見る限り、平坦な広場は見られないが、どっかにはテントを張れるところがあるでしょ。
入道岳からの下りは結構厄介だった。滑りやすいザレた急斜面があり、こけないようにするのに必死だった。この辺はアルプスにはない厳しさだな。
その後は痩せた尾根道を淡々と歩いて五竜岳到着。頂上の標識があるところで2つほどテントを張れそうな場所があったが、あいにく先客が中途半端な位置に張っていた為、テントを張れず。

20m程尾根にから下にいったところにある五龍池の隣のわずかなスペースに張ることにした。池すぐ隣で湿っぽいし、展望もそんなに良くないのでいまいちだったが、上に張れないので仕方がないか。。。
夕暮れ時、五竜岳から明日登る中ノ岳を眺める。中ノ岳はどっしりとしてとても立派だ。越後駒よりもむしろ立派だと思っていたら、越後駒よりも標高が高く、実は越後三山の主峰だった。どうりで。
この日は夕方まで天気が良く、綺麗に夕日が眺められた。夕日は妙高の稜線に沈んだ。オレンジの美しい夕日だった。
テントに戻り、夕食を食べて就寝。明日はコースタイムが長いからなるべく早めに出発することにしよう。明日も晴れますよーに。


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越後三山 2014年10月


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