猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その3



頂上からは360度の展望。南には青い高瀬ダムの向うに槍穂。手前の船窪の稜線はなかなか険しそうだな。
西には緑の黒部湖を挟んで立山・剱。もうすっかりダムの氷は融けてるんだな。
北にはスバリから爺ヶ岳、鹿島槍を経て白馬へと続く稜線。いつかこの稜線を歩いてみよう。緑美しい季節が良いかな?どっちから歩こうか?船窪の方も歩いてみたいから種池からかな・・・稜線を見るといろいろと楽しい想像が膨らむな。
東には蓮華岳への稜線。稜線も蓮華岳もとても美しい。特に蓮華岳はとてもかっこいい。今回は登れなかったが、絶対にいつかあの素敵な道を歩こう。夏が待ち遠しいな。
眺めを楽しみながらパンをほおばり、楽しいひと時を過ごす。暖かな頂上は良いね。

周りのスキーヤーが続々と下山し始めてくのを見届け、伸二郎も下山開始。

行きと同じ道じゃつまらないからマヤクボのコル経由で下ることに。下りはじめは雪も融けた夏道。
すぐに雪が現れる。この区間、滑ったら谷底まで行ってしまいそうで少し嫌らしい。

頂上でここを登ってきたというスキーヤーに話を聞いた際、岩場をそのまま行ったほうが良かったとのこと。そんじゃ、とそのまま岩場をまっすぐ行ったら、とんでもない。ガレガレで足をまともに掛ける場所が無い。こんなところ降りたら命がいくつあっても足りない。結局、戻って雪の着いた斜面を下ることに。

雪は着いているが、アイゼン、ピッケルをちゃんと刺せば何の問題も無い。ダガーポジションで慎重に下る。
下ったあとも少し嫌らしいトラバースがあるが、ピッケルをちゃんと刺してグリップを確かめながら行けば問題なし。岩場よりずっとましだと思う。
トラバースを過ぎるとあとは夏道を行けばよい。
アイゼンで夏道を行くのは少し疲れるので、コル手前でマヤクボ沢へと降りる。もちろん、シリセードで。やっぱ、この季節の下りはこれに限る。
一旦平坦になり、立って歩くが、また傾斜が強くなったところでシリセードを開始。傾斜は強いが、雪が柔らかめなのでスピードがそれほど上がらずコントロールしやすい。久しぶりに満足のいくシリセードができたな。
マヤクボ沢のスバリ寄りはこの日雪崩れたようで新しいデブリができていた。雪崩の横をシリセードで楽しく下り、振り返る。輝く太陽に下、マヤクボ沢を登るスキーヤーの左側にはまっすぐ針ノ木へ向かう我がトレース。

きつかったけど楽しかったな。
マヤクボ沢を終えると、シリセードで下れるような傾斜は無く、正面の爺ヶ岳を眺めながらのんびりと歩いて下って行く。
大沢小屋を過ぎて堰堤まで来て振り返る。正面には針ノ木岳と歩いた道が見えた。だいぶ下ってきた。積雪期の下りは本当に早いな。
扇沢まで来ると駅前の駐車場は観光バスでいっぱいだった。外国からのツアーも多いみたいで日本語以外の言葉も頻繁に飛び交っていた。世界に誇る美しい観光地。いつまでも綺麗なままでいて欲しいな。
山麓は暑く、冬用のズボンをはいている伸二郎は少し汗ばむ。ちょうどよくソフトクリームが売られていた。ミルキーで美味しい。もう夏が始まったんだな。
車に戻り、着替えを済ませ帰路へ。

今回は念願の針ノ木岳に登れて満足。少し時期が遅くなって雪が綺麗でなかったのは残念だった天気も良くほどほどに満足。

次はもう少し雪が多い季節に訪れたいな。


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針ノ木岳 2013年5月

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