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針ノ木岳
2015年4月25日


4/24(金) - 自宅 → 扇沢駐車場(車中泊)
4/25(土) 晴れ→曇り 扇沢 → 針ノ木雪渓 → マヤクボ沢 → 針ノ木岳 → マヤクボ沢
 → 針ノ木雪渓 → 扇沢 → 自宅


 針ノ木雪渓は人も多く、長い距離滑ることができる山スキーには良い場所。ただし、上部の急斜面はスキーで登るには傾斜が強すぎるので、初心者は担いで登るか、いっそマヤクボ沢出合付近でデポしておくのが良いと思う。頂上に行くことを考えているなら、アイゼン&ピッケルが必要。山に来る前にアイゼンはスキー靴に合わせておくべし。


今年の1月から始めたスキー。今年の集大成として目指してきた針ノ木、この前の週に一度挑戦するも装備の不備で登れず敗退。山スキーでなく、登山装備なら確実に登れただろうにと思いながらもこのまま敗退してては行かんので、リベンジ。

先週の敗退を受けて、敗退の元となった道具であるクトーとアイゼンを買って再び針ノ木に挑戦。(アイゼンはスキー靴でも登山靴でも区別なく使えるが、伸二郎のは登山靴に合わせてサイズを調整していたので、より大きなスキー靴に着けれなかった)。

4/24
休みを取っていたのでゆったりを移動。先週締まっていた無料の駐車場は開いており、既に多くの車中泊組がいた。


4/25
お決まりの寝坊。ザックに板を括り付けて7:00に扇沢を出発。さー行きますか。
扇沢から雪はつながっており、板を担ぐ区間はそれほど長くない。
沢筋に出て板をはめ、シール登行。今年は沢の割れが早く、砂防ダムはご覧の通り、結構出ている。春先の長雨の影響だろうな。雪も少な目で少し残念。
それでも夏でも雪の残る雪渓だ、沢筋の雪は十分。天気も穏やかで今日はあの頂に登るよ。
少し疲れているのかわからないが、足取りは重かったが、それでも順調に進み、先週滑って登れなかった喉の急斜面へ。相変わらず急な場所だ。
だが今日はこいつがある。クトー(スキーアイゼン)をビンディングに装着して、いざ喉へ。
クトーの威力は素晴らしく、先週滑って登れなかった急斜面を滑ることなく登って行く。いや、素晴らしい。凍結した急斜面がある場所ではクトーは必需品だったんだな。これがあれば先週もと思ったが、クトーのありがたさを知ることができたのでまー、良しとしよう。

その後もガシガシと登って行き、先週引き換えした場所であるマヤクボ沢との分岐に着いた。今日は風が穏やかなので、まったく持って安心だ。迷うことなく、マヤクボ沢の急斜面へと進んだ。
が、マヤクボ沢の急斜面は喉以上に手強く、すごく大変だった。ジグザグを切って登って行くが、緩みかけた雪に気を許すと滑って行ってしまいそうで、スキー、ストックに力が要ったし、切り返す時にはすごく神経と体力を使った。

登山装備なら難なく登って行けるのに、スキー登行ではこうも大変かとまじまじと実感。山スキー、今まで登っている人を見てこんな急斜面も悠々登っているなんてすごいな、すごい道具だなと思っていたが、実際、苦労して登ってたんだね。山スキーは急斜面を登る道具ではなかったとやって初めて実感。何事もやってみないとわからんね。
すごく苦労してようやくマヤクボ沢を登り、カール部分の平坦部へ。やや薄曇りだが、ほどほどに良い景色を見ながら一息つく。
稜線から滑ってこれる技量もないので、ここでスキーをデポしてアイゼン&ピッケル登行。いつもの装備なので俄然安心感がある。
さあ、あと少し、頑張って行きますか。
歩き出して、足取りの軽さに驚く。急登になって、そのグリップ力の大きさ、確実さに驚く。登山装備ってこうも安心感&楽さがあったんだ。やっぱ急登には登山装備が一番だ。今日は本当に良く実感できた。

稜線までの急登はきつかったが、とても安心して登ることができた。そして、稜線に着いてからはこの景色。槍ヶ岳さん、お久しぶり。
後は目の前にある急傾斜を登り切れば頂上だ。今日は風も無く、楽ちん楽ちん。
頂上には誰もおらず、景色独り占め。しばらく写真を撮っていると後続の登山者到着。気持ちの良い青空の広がる立山、剱方面を背に写真を撮ってもらう。
北にはスバリ岳を経て続く稜線。スバリは本当に険しく、かっこいい山だ。この稜線、今年、行けたら行きたいな。。。
立山、剱。山スキーがうまくなったら立山は滑ってみたい場所の一つ。室堂へも、黒部ダム方面へもどちらも良いコースだ。
写真を撮ったあとはまったり昼飯。景色を見ながらパンをほおばる。風も弱く暖かで、今日は本当に良い日だな。
しばしまったりした後、下山。雪稜の先に見える蓮華岳がかっこよかった。できれば真っ青な青空で望みたかったが、まー良しとするか。
稜線からカールまでシリセードで下ったが、斜面が凍っていてお尻が少し痛かったし、スピードもちょっと出過ぎてコントロールが効かず、滑落停止状態で止まることしばしば。いやー、良い滑落停止訓練になった。。。

デポしていたスキーを回収して、いよいよ滑降開始。シールをはがして、板を装着して、いざいかん。
しかし、マヤクボ沢は滑るというより落ちるという表現がぴったり。いやー、伸二郎の技術では滑りはじめはマヤクボ沢出合からの方が良かったな。

何度か派手に転んだ後、マヤクボ沢出合に到着し、その後もなんかぎこちない滑りが続くのであった。

喉を慎重に通過した後は程々にスピードに乗って滑ったが、ところどころとてもストップ雪になっていたので、良くバランスを崩した。来年はもう少しマシな滑りができるようにならんとな。

大沢小屋付近で雪渓を振り返る。やっぱ下山はあっという間だな。
その後もぎこちない滑りで下って、最後は少し板を担いで扇沢へ。無事にリベンジ達成し、ボチボチ満足で帰路に着いた。

1月から始めた山スキーで目標としてきた針ノ木を滑ることができて、へたっぴながらもまー、それなりに満足の山スキー1年目だった。へたっぴで滑りを楽しむことができなかったので、来年は楽しく滑るとこまでスキー技術を持っていきたいな。。。



概略 最大標高差:1415m、 体力度:中、技術的難易度:中
 ・途中の喉やマヤクボ沢の急斜面をスキーで登るならクトーが必要。
 ・頂上まで行くならアイゼン、ピッケルが必要。
 ・砂防ダム堤防は割れている部分が多いので、滑降時には注意。
ルート


アンダーシャツ fine track メリノスピンサーモ
シャツ ミズノ ブレスサーモトレイルシャツ
ミッドレイヤー(その1) ミズノ POLARTEC フリース
ミッドレイヤー(その2) 無し。
アウター(トップ) THE NORTH FACE アイシクル ジャケット M
パンツ mont-bell ジオラインL.W.トランクス
スパッツ(インナー) CW-X スタビライクスロング 
ズボン TARAS BOULBA(タラスブルバ) 秋冬用
ミッドレイヤー(ボトム) 無し
アウター(ボトム) mont-bell アルパインパンツ Men's S
靴下 ミズノ ブレスサーモウール

スキー靴
スパッツ(アウター) 無し

雪山装備 アイゼン GRIVEL Air Tech O-matic
ピッケル グリベル エアテックエボ 53cm
ワカン、スノーシュー 無し
スキー板 K2 Coomback 2013 モデル 167cm
スキー靴 Tecnika Cochise Pro Lite 25.5cm

行動時
の服装
アンダーシャツ+シャツ+アウター+フリース(休憩時のみ) 
パンツ+スパッツ(インナー)+ズボン+膝サポーター
+スパッツ(アウター)+アウター



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