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みずがき山 '05年10月



5月2日。夜吹いていた風も収まり、カールは穏やかな朝を迎えた。空には突き抜けるような青空。今日は絶好の登山日和だ。

朝食を済ませ、準備をして外に出ると、既に多くの登山者が北穂に向かい上っていた。改めてみても、なかなかの急傾斜だ。頑張ってくださいね〜。
今日伸二郎が登るのはこっち。奥穂のほう。

こちらも既に多くの登山者が登っていた。皆さんお早いことで。
昨日痛めたヒザは今日も痛く、無理をせず、ゆっくりと登ることにした。列を成して登っている人たちは基本的にゆっくり。伸二郎もその列に並びゆっくりと登っていく。

傾斜は所々きついが、昨日と異なり、今日は足場が非常にしっかりしている。多くの登山者により階段状に雪が踏み固められ、パワーのロスが少なく、それほどえらくない。
横を見ると吊尾根から前穂の北尾根につながる稜線がとても美しく、何度も立ち止まっては写真を撮った。雪山って綺麗だな。
登山者はザイテングラードの両脇を通っており、登りは奥穂側、下りは涸沢岳側を通っているみたいだ。特にルールは無いみたいなので、最初に登った人がそのように登っていたのだろう。
登りもきつくなり、徐々に列の脇に止まって休憩する人が増えてきた。伸二郎も何度か休憩。背後には常念が綺麗に見えていた。常念からはこちらの景色が綺麗に見えてるんだろうな。
奥穂岳山荘まであと少しってところで、疲れたのか、集団で休憩するグループが見られた。そんな彼らだが、ちょっと休憩していた場所が悪かったみたいで、ちょっとした不運に見舞われることになった。
彼らに降りかかった不運、それは雪崩だった。

既にGWとあって、規模は小さかったが、それでも雪崩の威力はなかなか見たいで、休憩していた数人を飲み込み、そのまま涸沢にむけ斜面を流れていった。

巻き込まれた数人も斜面を流されていったが、下まで行く間にそれぞれ止まって無事のようだった。

結構ちいさな雪崩だったが、それでも人が流されるなんて、雪崩ってすごいんだなー。
雪崩に合った人たちは雪崩が起きた場所から横に逃れ、登山者の列に向かい歩いていた。

せっかく苦労して上まで登ったのに、また戻されちゃって不運だなー。
そんな雪崩を人事のように感じながら着々と穂高岳山荘を目指す。あと少しなんだけど、ヒザが痛みなかなか苦しい。頂上にたどり着けるかしらん。

痛めたヒザに苦しみながらも何とか穂高岳山荘について、目を疑った。

なんと奥穂に向かっている人がまったくいないのだ!
おかしい、列を成して登ってきたあんなにいた登山者は一体どこに?
そう思って見上げたもう一つの頂に登山者はいた。普段は奥穂の影に隠れ目立たない涸沢岳だ。まさか、ヘルメットをかぶり、ザイルを装備した登山者が涸沢岳に登っていくなんて、夏場では考えられない。
再び奥穂を見ると、なかなかの急傾斜&危険度&登山者がいないことで登る気は一気に無くなってしまい、しばしぼーっとする。

さーて、これからどーすっかなー。。。


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