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五竜岳その1
2007年10月6〜8


 朝4時、根性で起き上がり、出発の準備をする。寒さ対策としてモモに2枚、お腹1枚、背中1枚のカイロを貼り、いざ出発。今日の目的地は岐阜県奥飛騨の名峰、笠ヶ岳だ。

 今回、登山する山を決めた基準は3日間で登れる百名山、かつ、危険度が少なめのもの。候補は北アルプス=笠ヶ岳、南アルプス=北岳または荒川三山だったが、南アルプスは雪が積もってもいけるでしょと判断してパス。てなわけで笠ヶ岳に決まった。

 笠ヶ岳登山は初日の行程がやや長い。笠ヶ岳山荘には8時間かかり、双六小屋としても7時間かかる。てなわけで早めの出発、そして、ルートは高速中心。豊田I.Cから東名・東海北陸道とつなぎ、飛騨清見I.Cまで走り、そこから高山西道路を使って高山市内へ。

 東名、東海北陸道の途中までは快調(80km/hの低速走行で)だったが、高鷲I.Cを過ぎた辺りから気温がガクンと下がり、ひるがの高原を過ぎた辺りで気温はなんと1℃。靴から、手袋からジワジワと伝わる冷気。まだまだ甘く見ていたようだ。寒すぎる!

 朝霧が溜まって激寒の高山市内に着いたとき、寒さに耐えかね、コンビニで暖を取る。ホットドリンクと肉まんで体を暖めたあと、靴からの寒さを撃退すべく、靴の中敷カイロ&つま先用カイロを貼って、再び走り出す。これからの季節は靴カイロ必須だな。

 平湯に向かうと、標高が上がり、朝霧を脱出。やっとこさ太陽さん登場。長かったね。

 平湯から新穂高温泉に向かい、新穂高の登山者用無料駐車場に着いたのは9時30分。うーん、高速を使った割りに早くない。19号コースとあまり変わらんではないか。。。ショッキング〜。

 気を取り直し、登山の用意をしていざ、出発。10分ほど歩くと新穂高バスターミナルに着いた。青空の下、屏風のように迫ってくる笠ヶ岳の稜線が相変わらず素晴しい。登山届けはバスターミナルの建物で出すこと。
登山者用無料駐車場。駐車場代もバカにならない。とってもありがたい存在だ。 新穂高バスターミナル。屏風の様に聳える笠ヶ岳の稜線が迫力。登山届けはこの建物で出す。

 バスターミナルから橋を渡り、対岸の舗装路を行く。しばらく進むと、ゲートが現れる。ここが今回の登山口だ。ゲート脇を通り、そのまま林道を進んでいく。林道は車も通るもので、未舗装、舗装を繰り返し、案外標高を稼いでいく。

 林道は時折支線が現れて、迷ったりするが、ずっと真っ直ぐ進めばよい。標識が現れない限りは真っ直ぐってこと。で、ずんずん真っ直ぐ進んでいくと、林道は左岸から右岸沿いになり、見晴らしの良い広場を過ぎると笠新道の入り口が現れる。

 笠新道は笠ヶ岳への最短路だが、急傾斜でキツク、また時間の関係で今回はパス。そのまま真っ直ぐ進む。

 笠新道の入り口から10分ちょっとでわさび平小屋に着く。すでにシーズンオフ見たいでとても静かだった。涸沢とは大違いだ。静かな山歩きを楽しみたいなら、笠ヶ岳は良いかも知れんな。
こんかいの登山口は林道のこのゲート。昔は一般車も林道に入れたんだとか。 車が通れるような林道を行く。林道の割には標高を稼ぐ。
笠新道の入り口。笠新道は急傾斜が続き、キツイとか。時間がかかるので今回はパスした。 わさび平小屋。シーズンオフになったせいか、とても静かだ。

 わさび平小屋を過ぎて15分ほど行くと、急に視界が開け、広い谷筋に出る。丁度紅葉が綺麗な時期で、明るい谷筋はとても綺麗だった。

 気分良く歩いていくと、分岐が有り、左俣沢にかかる橋が現れる。この橋を渡ると奥丸山に続く登山道となるが、今回は橋を渡らず、右岸沿いを鏡平方面へと向かう小池新道を進む。

 細かいことだが、小池新道は登山標識がとても親切で良い。伸二郎のような、お気楽・適当登山をする登山者にとって、標識はとても重要だ。なぜなら、地図をあまり見てないから。「おい、見ろよ」と言われるかもしれんけど、ちょっとめんどくさいんだよね。冬山登山意外は気楽に登らせて欲しいな〜。
紅葉のいい時をちょっと過ぎたとはいえ、まだまだ綺麗。今回利用した小池新道は開放的で気持ちいい。
広い谷筋を行く小池新道。とても明るい登山道だ。 登山標識、目印も親切で分かりやすい。コースも良く整備されていた。

 小池新道は沢沿いの岩ゴロゴロ地帯を進んでいくが、目印がちゃんとしてあり、非常に登りやすい。また、登山道は良く整備されているのもありがたい。

 しばらく行くと、急登となり、登りきると、白い岩がまぶしい秩父沢に出る。秩父沢は良い水場となっており、休憩にも良さそうだ。

 秩父沢のような岩がゴロゴロした沢(涸れた沢が多い)は視界を遮る木々が無い為、とても景色が良い。振り返ると紅葉した谷筋の向こうに穂高連峰が見えていた。
沢筋を離れると急登となる。木々はあるものの、背丈が短く、相変わらず登山道は明るい。 秩父沢を越える。白い岩がまぶしい。小池新道は水場が豊富で飲料水に困らない。
秩父沢から30分ほど進んだ場所より今まで来た道を振り返る。色づいた谷筋の向こうに穂高連峰の姿が見える。 木々は紅葉し、まばゆいばかりの光を発していた。紅葉とは素晴しいものだ。

 沢筋から外れると急登が続き、ちょっとばててくる。木々が切れていっそう視界がよくなるとシシウドガ原で、登山道はここで東へと向きを変え、山腹をトラバース気味に進むようになる。ちょっと急登から開放される。

 トラバースを終えると、なだらかな窪地を進む形になる。傾斜は緩いが、いままでの急登でかなり疲れており、つい座り込む。最近、午後になるととたんに疲れが出てくる。本当にスタミナ無くなったなー。

 しばらく休憩したあとふたたび気合を入れて出発。しばらく行くと「鏡平あと500m」の文字が出てくる。もう少しだ。

 傾斜を増した登山道を越えると笹で覆われた斜面に出て、登りきると、木道が現れた。どうやら鏡平はすぐそこみたいだ。
この看板に沿って鏡平方面へ。あと1時間か。 山腹をトラバース気味に進む。
鏡平への緩やかなのぼりがきつかった。最近、午後になるととたんに疲れが出てくる。スタミナ無くなったな〜。 上りを終えると木道登場。鏡平はすぐそこだ。

 平坦な木道を進んでいくと、不意に視界が開けた。そして、思わず感動してしまった。あまりに素晴しい景色が広がっていたから。

 穏やかな池の向こうに広がる槍・穂連峰の稜線。池とのコントラストが最高だ。綺麗だとは聞いていたが、これほど綺麗だとは思いもよらなかった。来て良かったな。
鏡平に出たとたんに広がる絶景。度肝を抜かれた。これほどまでに美しいとは。槍・穂高連峰の眺めNo1だ。


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