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五竜岳その1
2007年10月6〜8


 クリヤの頭から登山道はクリヤ谷に向けて急傾斜で下っていく。クリヤ谷の始まりを遠めに見ると、こんな急なところを下れるんかと思うくらいの傾斜だが、登山道はそれほど強烈な傾斜ではなかった。

 しかし、それなりに急でしかも足元が滑りやすい。また、辺りは笹で覆われている為、捕まるところも無く、体制を保とうとするときに体にかかる負担はかなり大きい。それが結構続くので思った以上に疲れる。
うーん、なかなかの急傾斜だ。よくもこんなところに登山道を開いたもんだ。 登山道は笹の斜面にあるが、地面は滑りやすい岩がゴロゴロ。急傾斜だけでなく、足がかかりにくくて苦労する。

 やっとこさ傾斜が緩まってくると秋色に染まったブナの森となる。夏場はうっとおしい森も秋には美しい紅葉に染まり、気分が良い。秋は素敵だ。

 しばらく下ると木々の間から見事な岩峰の錫杖岳(しゃくじょうだけ)と烏帽子岩の姿が見えてきた。錫杖岳はその見事は岩場からロッククライマー憧れの場所となっている。

 この日は紅葉した木々と青い空に岩場がアクセントとなってとても綺麗な風景を作り出していた。
やっとこさ急傾斜が終わると秋色の森の中へ。 紅葉した木々が美しく輝き、森は冬を前に最後の輝きを見せる。
秋色の木々と錫杖岳、烏帽子岩。美しいコントラストが楽しめるのも、この季節ならでは。

 登山道は川の渡渉を数回行った後、谷筋に向かい、再び傾斜を強め、下っていく。谷筋では紅葉した木々がとても美しく、きついながらも楽しい道筋だった。

 紅葉の木々を過ぎても登山道は急傾斜のままで体に蓄積された疲れが徐々に足取りを重くする。行動色を食べながらパワーを補給して下るが、背中が痛み出してきた。ヒザには気をつけて対策をしてきたので、痛くなることも無かったが、まさか背中にくるとは。今度は背中対策も考えんと。。。
この沢を過ぎると、しばらく烏帽子岩ともお別れ。 紅葉は太陽にすかしても美しい。香嵐渓を思い出す。
再び急傾斜の登山道が続くようになる。クリヤコースはなかなかキツイ。 背中のザックが重く、腰が徐々にやられてくる。今回は背中も痛くなった。もう歳か?ザックが合ってないのか?

 永遠と続いた急傾斜もついに終わりを迎えた。いやー、今回は本当に長かった。

 しっかし、怪しげな電話ボックスが登山道の入り口とは、クリヤ谷コースは本当に人気が無いんだな〜。まー、個人的にもあまりお勧めはしないが。。。

 登山口からは舗装を歩く。昔嫁と入ったなつかしの新穂高の湯を眺め、対岸に渡り、バイクのある駐車場へ向かう。

 途中、腹が減ったので、道沿いにある「ひがくの湯」で昼食を取る。飛騨と言うことで選んだメニューは飛騨牛焼肉定食(2000円)。

 陶器の上で焼いて食べるものだったが、火力が弱くじれったいのであまり良くなかった。あと、焼肉はフツーの肉との違いが良く分からないのであまりお勧めでないかな。
やっとこさ登山口にたどり着く。やれやれ。そりゃそうと、もう少し登山口っぽくして欲しいな。 何年か前に使った新穂高の湯。あんときはぬるま湯で寒かったっけ。今は改善されたのだろうか?
今回の登山旅で唯一の外食。期待したんだけどな。。。 飛騨牛焼肉定食。普通の焼肉となんら変わらなかった。ろうそくの火で焼くのは旅館の夕食チックで好きでないな。

 途中、クリヤ谷越しに錫杖岳の姿が見えた。だいぶ遠く、標高差もある。あれだけ標高差のあるところから下ってきたんだから急傾斜にもなるな〜と納得。

 スノーシェッドに入り、1km程進むと、ようやく駐車場への道に着く。いつも思うのだが、「無料駐車場入り口」といった分かりやすい看板を立てて欲しい。「深山荘 露天風呂入り口」では無料駐車場の入り口だなんて誰も分からないから。

 そんなことをブツブツ考えていたらなつかしの我が愛車の元に到着。いやー、頑張った。

 着替えを済ませ、バイクのエンジンをかける。もちろん、セル一発だ。やっぱ新品バッテリーは違うぜ。

 一度新穂高ロープウェーのバスターミナルに立ち寄る。初日にはっきりと見えた稜線はところどころ雲に覆われていた。今日から登山だったらあんまり良い景色が望めなかったかも。良い日に登山できたな〜。
麓から見る烏帽子岩。だいぶ標高がある。そりゃ、急傾斜も続くわけだ。 スノーシェッドの道路を通り、無料駐車場へ。もう少し「無料駐車場」という大きな看板をつけたほうが良い。
ただいま、マイバイク。今回はセルも快調に回り、エンジンがすぐかかった。やっぱり、新品バッテリーは良い。 沸き立つ雲に覆われそうな稜線。今日は景色がもう一つか。昨日までは快晴だったな。俺は良い日に登山できたな。

 帰りはずっと下道。高山市内まで行きと同じ道を走り、それから41号で南下。下呂から中津川に向かい、中津川からはいつもどーりのルートで家へ。結局、フルに高速を使った行きとさほど時間的に変わらなかった。今度からは行きも下道ゴーゴーかな。。。


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