猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1



久々に晴れ予報の週末が来た。これは鹿島槍に行くしかねー。金曜は相変わらず早く帰ることができなかったが、十分だ。初日は遅く出発してもテン場には15時、16時くらいにはたどり着ける。今日は梓川SAで泊まることにしよう。

中央道を走り、24:30過ぎに梓川SA到着。以外に天気が悪いが、明日は晴れるだろう。。。

9/27
6:00過ぎに起床。外は予想外の曇り。表銀座の稜線は雲で見えない。これはまずいか?

いやな予感を振り切り、扇沢へ向かうも近づけば近づくほど天気は悪くなり、ついには雨が降りだしてきた。少し呆然とするも、きっと晴れるに違いないと信じてとりあえず車を止めることに。が、駐車場はどこま満車で結局登山口から少し下ったトンネルの出口付近の路側帯スペースに止めた。

着替えを済ませ、さあ、出発だと思ったら、お腹にいやーな感触。辺りにトイレは無い。種池山荘まで我慢しようかとも考えたが、やっぱ無理だと思い、車を走らせ、扇沢駅のトイレに向かう。トイレを済ませ、再びトンネル出口まで戻ってきた。時間をロスしてしまったが、おかげで雨も上がったし、許容範囲だし、全然OKだ。8:15、トイレの心配も無くなり、気分よく出発。
登山口で計画書を出して柏原新道を行く。最初は林道っぽいところを歩くが、すぐに登山道となる。登山道は結構急登だが、よく整備されておあり、歩きにくさは無い。
八ッ見ベンチを過ぎてほどなく登山道が少し危険なところがあるとの看板が出たが、
全然危険なところはなく、ちょっと大げさだと感じた。残雪期用の注意看板なのかな?
その後も急登が続くが、次第に傾斜が緩い場所も多くなる。登山道は岩交じりから岩だらけの場所へと変わり、
さらに行くとまた岩交じりの道となる。柏原新道は名前がついている場所がやたらと多かった。地図には無いので今どの辺を歩いているかの参考にはならないが、退屈さは紛らわしてくれる。

ずっとガスの中ということもあり、退屈な時間が続いたが、水平道と呼ばれる辺りから紅葉が綺麗になって来て、登るのが楽しくなった。
水平道の看板には紅葉したカエデが添えられており、なんだかちょっとおしゃれだ。
紅葉を楽しみながら登って行くとついにガスを抜け青空が広がりだした。紅葉はさらに美しく、圧倒されるような景色の中を歩いた。こりゃ、すげーな。
木々はオレンジから赤色に変わったところで、まさに今が紅葉の見ごろ。一つ一つの葉っぱが輝いて見えるようだ。
紅葉した木々の向うには青空と荒々しい稜線。なかなか絵になるじゃないか。
爺ヶ岳の斜面も色とりどりの紅葉に彩られ、まぶしいくらいに美しい。ハイマツの緑がまた良いコントラストになって景色を引き締める。いやー、綺麗だ!
登山道は一部ガレのトラバースがあり、落石に注意が必要だが、それ以外は危険な箇所は無く、安心して登ることができる。
振り返れば針ノ木、蓮華岳が雲海から顔を出す。どっしりした蓮華岳と鋭い針ノ木岳が対照的だ。
鉄砲坂と呼ばれる急登を抜ければ爽快な草の斜面が広がる種池まであと少しだ。
種池で少し休んで爺ヶ岳へと向かう。途中には紅葉が始まったチングルマの綿毛風にたなびく。おじいちゃんの髭みたいになっているので少し良い時期を過ぎているかな。
爺ヶ岳への道は青空に向かっているかのような感じで好きだ。ハイマツの中を貫く白い岩の登山道がそうイメージさせるのだろうか?できれば快晴で歩きたかったが、谷から湧き上がるガスがそれを拒んだ。うーん、出発の遅れが少し響いたな。。。
爺ヶ岳南峰はなかなかの賑わいだった。日帰りで爺ヶ岳南峰だけ登りに来る人が結構いるようだ。確かに景色を楽しむなら爺ヶ岳でも十分だもんな。周りがメジャーな山ばかりだから目立たないけど、結構良い山だと思う。
爺ヶ岳南峰からは先は基本的にずっとトラバースルート。と言っても地味にアップダウンがあって結構疲れる。
長いトラバースを進んでいくと、やがて顕著な下りとなり、前方に冷池山荘が見えてくる。ここまでくれば今日の登山はほとんど終わったようなもの。時刻はまだ13:45なので、ゆっくり休憩してから行くことにしよう。
冷池山荘のテン場はちょっと使い勝手が悪い。テン場にトイレ、水場は無く、どちらも10分程離れた小屋まで行かなければならない。さらに、テン場自体が小さく、傾斜も着いているため、隣との距離は近いし、斜めってるし、お世辞にも快適とは呼べない。せめてトイレが設置されていたらと思うんだけどな。

ちなみに、テン場に水が無いもはもちろんだが、今回のコースは最初っから最後まで水場が無い。水は小屋で買うしかなく、テン泊者は水を持って登ることを忘れずに。
夕方から夕日撮影にスタンバるものの、ずっとガスに包まれて夜になった。今日も夕日はダメか。本当に今年の登山は夕日に相性が無い。近くのテントで御嶽が噴火したと言っていた。この時は「ああ、噴火したのかすごいね」としか思っていなかった。自然にも登山者にも罪はない。無くなった人は天国で幸せになってください。

明日の晴天を祈って眠りに着いた。明日は布引岳で朝日を見よう。寝坊しないようにしなくっちゃな。。。


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鹿島槍 2014年9月

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