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五竜岳その1
(遠見尾根登山口〜頂上)

翌朝、予想通りに曇り。もしやスカッと晴れているのではとの期待はちと甘かったか。それでも雨は降っておらず、夜露に濡れたテントを撤収していざ出発。濡れたテントは重量増となり辛いな。新しいテントが欲しい。。。

登山道はまずは緩やかに尾根を進む。曇っているがゆえ、特に見所も無いが、チングルマの羽毛はとてもすてきだった。花も良いが伸二郎はこっちのほうが好きだ。
曇り空の登山道。鹿島槍は雲の中。布引山への上りは以外にきつかった。 チングルマ。夏の白い花も良いが、私はこっちのほうが好きだな。

緩やかな上りがずっと続くことはありえず、次第に傾斜がきつくなる。やがて森林限界を向かえ、つづら折れに登っていくと、布引山の頂上に着く。ここから鹿島槍まではちょっと傾斜が緩くなる。

開放的な尾根を緩やかに登っていく。途中、何度か雲が取れ、一瞬見えた景色に感動する。雲が取れたときに見える景色は格別だ。
稜線のハイマツ帯を上れば布引山頂上はすぐ。 布引山から鹿島槍への登山道は開放的で眺めも良い。

やがて鹿島槍頂上に着いた。頂上はガスっており、伸二郎の心もすこしガスいや、モヤっていた。だって景色が見れないんだもん。

しゃーないので、ガスの中、記念撮影をして、少し休む。と、一瞬雲が切れて辺りの景色が見え出す。「うひょー、こりゃすげー」とはしゃぐ30歳に更なる幸運が。

なんと雲が本格的に取れてきたのだ。南には今まで上ってきた伸びやかな稜線がででーんと現れる。

なーんも見えなかった北側にはどっしりとした北峰、険しい稜線が続く五竜岳への縦走路が現れた。あまりの迫力に感動する30歳。ビバ鹿島槍!
鹿島槍南峰頂上。記念撮影時にはガスで景色無し。ちなみに南峰2890m、北峰2842mと南峰が高い。 今日はガスの中、キレットかと思ってたら、あれよあれよと雲が取れて迫力ある稜線が現れた。感動。
ついさっきまで歩いていた布引山への稜線を望む。背後に見えるのは爺ヶ岳から針ノ木岳へと伸びる稜線。

南峰からの景色をこころゆくまで堪能した後、キレットへ向けていざ出発。

南峰からの下りはかなり急で荷物満載マンの伸二郎はバランスを崩し、転倒しそうになりながらも何とか吊尾根までたどり着く。後から思うと、気の緩みのあるここが一番危険だったな。

吊尾根のキレットへの道と、北峰への道の分岐でちょっと迷うが北峰へ立ち寄ることにする。ザックを分岐に置いといて、北峰へと進む。

傾斜の強い北峰への上りはかなり疲れたが、おかげでキレットの素晴しい景色を望むことができた。おそらく、キレットの眺めはここからが一番迫力あるだろう。また、南峰越しに見る剣岳も素晴しい。満足。
南峰から望む北峰はダイナミックで迫力がある。鹿島槍は思ってたよりずいぶん迫力がある。 八峰キレットと北峰への分岐点。北峰へはここにザックを置いて向かうと良い。
鹿島槍北峰から望む五竜岳への稜線。急峻で迫力ある稜線を今から歩くと思うとワクワクしてくる。
鹿島槍北峰より望む剣・立山。剣岳はどこから見ても様になる。来年は剣岳の頂に立とう。

景色を堪能した後、北峰を下り、分岐まで戻る。正面に見える南峰が大迫力で、いつまでも見飽きない。素敵だ。なんとも素敵だ。

分岐まで戻ると、いよいよキレットへ向けてレッツラゴー。始めのうちは斜面をトラバース気味にひたすら下る、下る、下る。。。

やがてヤセ尾根上を進む形となり、岩場とフツーの下りを繰り返す。時折鎖場もあるが、それほど危険ではなく、どちらかと言うとフツーの下りのほうが危険。なぜなら、東の大町側が鋭く切れ落ちているからだ。落ちたら人生シャットダウンだな。
北峰より南峰を望む。どっしりと迫力がある。 北峰より八峰キレットまではひたすら下り。標高差にして400mもの下りは急勾配だ。
登山道はやがてヤセ尾根沿いを歩く形となる。一見特に危険も無さそうだが、実は東側は鋭く切れ落ち、危険。 このように東側は鋭く切れ落ちている。良く注意して歩きたい。

キレットは岩場だらけの危険場所と思っていたが、一向にそんな岩場は現れず、ようやくそれらしき岩場が現れたと思ったら、すぐに終わってしまい、キレット小屋が現れた。なんちゅーか、拍子抜けである。

とはいえ、どうやらキレットの難所らしきものを越えたので、祝杯をあげる。なかなか立派なキレット小屋でファンタを買い、飲み干す。いつ飲んでも炭酸はサイコーだ。ビバ炭酸、ビバファンタ。

これからの長い行程を考えて、ベンチでしばし休憩。カロリーメイトでエネルギーを補給した後、まだまだ続く縦走路に向けて出発した。
八峰キレットは良く整備されており、あまり危険度は高くない。その中でも要注意なのがここかな。 急傾斜を下り、ハシゴを1つ2つ下ると、キレット小屋に着く。なんだかホッとする瞬間。
キレット小屋で一息入れる。大好きな炭酸ジュースを堪能。ビバファンタ。 キレット小屋はこのようなまさにキレットのど真ん中にある。こんなところに宿泊施設があるんだからすごいよな。


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