猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



頂上には伸二郎一人。美しい冬景色を独り占め。贅沢だわ〜。

まずは奥穂方面の眺め。雪が積もっても全体の雰囲気は変わらない。秋に登った時がちょっと懐かしい。時間があれば奥穂まで行きたい気分だ。
視線を左に移すと真っ白に雪化粧をした北アルプス最奥の山々。今年は雲の平とか鷲ヶ岳とか、黒部五郎とか行ってみたいな。はぁー、宝くじ当たってスーパー自由な時間が欲しい。。。
さらに左に視線を移すと懐かしの笠ヶ岳。こちらも真っ白な稜線がとても美しい。こうしてみると行けんこともなさそうだな。いつか行ってみようかしらん。
笠ヶ岳の左奥には白山の姿。ここからだと白山も近く見える。大きく、立派な山だ。
そして南には焼岳と乗鞍、その向こうにちょこっと顔を出しているのは御嶽山。

乗鞍は八ヶ岳や中央アルプスから見ると女性的な雰囲気だが、ここから見るととてもごつごつしてとても女性的には見えない。見る場所でずいぶん印象が異なって面白い。
谷を挟んで東には霞沢岳の美しい稜線。霞沢岳はあまりメジャーでないが、とてもかっこいい山だ。特に西穂の稜線から見るその姿はひときわ美しく、西穂からの景色を代表する山だとおもう。
しばし景色を楽しんだ後、名残惜しくも頂上を後に。普段なら頂上にたどり着いたらあとは安心して下山できるのだが、今日は下山も気が抜けない。

何度か来るトラバースをアイゼンをひっかけぬ様、慎重に超えていく。
そしてピラミッド手前のピークまで来たとき、稜線に自分が刻んだトレース発見。こうして見返すと我ながらよく頑張ったなと感心。

トレースがないとラッセルやルートファインディングが大変だが、自分で道を切り開いていくという充実感と喜びがある。たまにはトレースがないのも良いかもしれないと思った。

まー、「ちょっと」苦労する程度のラッセルで済む場合に限るけど。。。
ピラミッドから独標への下りで、独標越しに見える景色が美しくてシャッターを切る。ここからの景色が個人的にはとても好きだ。

独標には夕景を撮っているカメラマンが3人。何を狙ってんのかな?
独標へ登り返しは行きの反省からきちんとルートを選んだつもりだったが、またしてもルートをミスって足のかかり、手のかかりがどうも不十分だ。

他にルートを探せばよかったが、不安定ながらもピッケルを2本刺しているから大丈夫でしょと軽く考え、登る。が、足のかかりが弱く、足が滑りだす。ヤバッっと思って一瞬崖を見たが、幸いすぐに岩の突起で足が止まる。

大事には至らなかったが、一歩間違えば滑落していたかも知れない。我ながら不注意&甘く見すぎたと反省。

何とか独標まで登り返し、歩いてきた稜線を感慨深く眺めた。ここからは危険個所はほとんどない。ようやくホッとできた。
独標で写真を撮っている人に独標から西穂への下りの正しいルートを教わる。やっぱり、伸二郎は下りも登りも間違ったルートを通ってたみたいだ。まだまだルートファインディング能力に乏しいな。

夕日が沈むまで見とどけたかったが、小屋の夕食の時間に間に合わなくなってしまうので、しぶしぶ独標を下りだした。

目の前には夕暮れ時の柔らかな日差しに照らされた稜線が広がっていた。美しい。やっぱ独標はこの景色が一番だな。
行きは苦労した急坂をすたこらさっさと下り、丸山に到着。振り返った独標への道はとても雄大で素晴らしい景色だった。
小屋まで戻ってくるとテントの数が増えていた。風からテントを守るためか、どのテントもなかなか雪深く潜っていた。今日の気温だったらテント泊のほうが混み合う小屋より良さげだな。

こんど来るときはテントにしよっと。
久しぶりの小屋泊まりはやることもなくなかなか暇だった。いつもならマッハで寝るところだが、ほかの人がいると騒々しくて寝にくい。気兼ねなく寝れるテン泊が恋しい。

夕食は美味しく、とても満足。あったかいご飯とお味噌汁が食べれるのは幸せだね。

夕食のテーブルで一緒になった人は山溪の写真コンテストでグランプリになった人でいろいろ写真の話を聞けてためになった。小屋泊まりも悪くないな。。。


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西穂高岳 2011年2月

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