猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



10/12

3:30起床。
昨日の予報だと今日は一日曇りで、朝日は期待できそうにない。のんびりとカップ麺を食べてふと外を見ると月がまぶしい。ん、今日晴れてんの?

そうとわかれば朝焼けを写さねば。寒くないようにフル装備に着込んだのち、テントを撤収し、出発。5:00に南岳頂上に着くと、東の空がしらびて来た。美しい夜明けのグラデーションに綺麗な朝日への期待が高まる。
槍も静かに夜明けの時を待っているようだ。それにしても今日は良く晴れている。本当にいい方向に予報が外れてくれたもんだ。
西を見れば笠の上にまだ月が輝いていた。明るくてまるで太陽のようだ。
やがて東の空が明るくなり、空にたなびく秋の雲が赤く染まった。実に美しい。こんなに綺麗な夜明けは久しぶりだ。刻々と変わる美しい朝の光景にただただ夢中でシャッターを押した。
やがて地平線が一層明るくなり、八ヶ岳の北から朝日が顔をだした。今日はいつになくドラマチックな朝日だな。
北を見れば朝日に染まる槍への稜線。ただただ綺麗だ。
西を見れば笠の稜線に期間限定のキレットができていた。なんだか微笑ましい。
少し経って再び槍を見ると、赤から黄色の色合いに変わっていた。これはこれで綺麗だ。朝は本当に刻々と表情が変わって面白い。
槍の左を見れば双六や黒部五郎、薬師などが朝日に照らされていた。あっちにいる人も美しい朝日に感動していることだろう。
槍の右側には後立山の峰々。針ノ木と蓮華岳は意外なほど近く見える。
南岳からの朝焼けを十分に楽しんだ後、黄金に輝く穂高を眺めながら小屋へと下っていった。本当に素晴らしい朝焼けだったな。
小屋に下ったあと、そのまま槍平まで下ろうかと思っていたが、どうやら天気も昼過ぎまでは持ちそうだし、キレットの写真も撮っておくことにした。

獅子鼻の右に突き出ているピークから写真を撮ったが、それほど良くなく、結局獅子鼻に移動して三脚を立てて写真を撮った。キレットは獅子鼻から写すのが一番良いようだ。

昨日の夕方はそれほど綺麗に見えなかったが、今日はとても綺麗に見える。キレットは右側が岩ばかりで色があまりないのに対し、左側はハイマツや草が多く、色合いが綺麗だ。それで左側に太陽が当たる朝方が綺麗に見えるのかな?
キレットの写真を撮っていると辺りはすっかり昼の光になっていた。だいぶゆったりしてしまったな。でも、その分、沢山綺麗な景色が楽しめたから満足だ。さあ、小屋でちょいと食料を買って山を下ることにしよう。
小屋で物色して今回はオールレーズンを買うことにした。これが良かった。値段もほどほどで腹持ちが良く、味も良く、おまけに栄養も結構高い。

実は最近、食料が結構ギリギリのことが多く、その原因はカロリーメイトに変えて持ってくるようになったソイジョイやその類似品だと思う。値段的にはカロリーメイトより多少安いくらいだが、カロリー的には半分にも満たない。だからカロリーメイトよりも多く持ってきてるつもりでも実は全然足りていなかったのだ。

特にソイジョイなんて全然腹の足しにならない。山用になんて売っていることもあるが、山には全然向かないと思う。

その点、今回久しぶりにオールレーズンを食べてその良さを実感できた。全然腹持ちが良い。保存も効くし、食べる量の調整もしやすいし、実に良かった。これからは山にはオールレーズン中心で持っていくことにしよ。


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西鎌、南岳 2014年10月

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