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みずがき山 '05年10月



展望を楽しみながらのんびり南下していくと、雲がモクモクと湧いてきた。常念はどうやら雲の中みたいだ。

今日は午後から山間部で雷雨があるとか言ってたっけ。あんまりのんびりはできないな。
でもこの景色と別れるのは惜しくてたまらん。振り返った大天井は青空に映え、夏山の魅力全開。うーん、もうしばらくここにいたいな。。。
しかし、雷恐怖症の伸二郎はモクモク湧き上がる雲が気になってしゃーない。しぶしぶ稜線を下っていった。

東天井岳からはハイマツ帯の下り。下りきると、緩やかな上りが横通岳まで続く。ガスも湧いてきて、景色も見えたり見えなかったりで少し退屈。

そんな時、すれ違った登山者が退屈を忘れさせてくれることを伝えてくれた。「この先の登山道脇に小熊がいますよ」。

まさか稜線に熊がいるなんて。しかも小熊か。近くに親熊がいたら、一番危ないパターンじゃないか。

先が見えない登山道の曲がり角では熊が曲がった先にいやしないかとちょいとドキドキしながら進む。すると、しばらく進んだ頃、登山道から60、70m程離れたところに小熊を発見。いや、ちょいと大きいから中熊か。
小熊は人の気配を感じてるか感じてないか分からないが、ちっとも逃げたりこちらを気にしたりするそぶりを見せない。登山道から離れていることもあり、急にドキドキが収まった。

良く見るとなかなかかわいらしいではないか。今年は記録的な猛暑で熊も涼しい場所を求め稜線まで来たのかな。

元気でねと熊と別れ、横通岳を過ぎる。横通岳を下ると、ガスの中だ。その前に槍穂の素晴しい景色を目に焼き付けておこう。大天井からの道は本当に素晴しかったな。
横通岳を過ぎると、道は急激に下り、やがて森の中へと入っていく。素晴しい展望の稜線もひとまず終わりだ。
下りきった鞍部に常念小屋があった。晴れれば正面に槍が見えるはずだが、残念ながら今日はガスの中。とりあえず、常念小屋でタクシーの予約をしておく。

方法は受付カウンターにある用紙に下山場所と下山予定時刻、下山後の目的地を書いて小屋の人に出す。圏外チャンピオンソフトバンクユーザーにはありがたいサービスだ。
常念小屋からは一の沢登山口に向かい、ひたすら下る。下る。

下りだしてすぐ森の中となり、展望は望めない。遠くの景色が見れず退屈だが、かわりに登山道脇の高山植物は豊富で綺麗だ。
途中、一部谷側が切れ落ちた危険箇所もあるので、油断はならないが、大体安全な道。
胸突八丁の急坂を下ると川沿いを進む形となり、以後河原と森の中を交互に進む。
一の沢へ下りる登山道は川沿いを進むことも有り、濡れた場所が多い。泥んこの部分も多く、晴れた日でもスパッツは必需品だと思う。
ながーい登山道を膝の痛みと戦いながら進んでいくと、ようやく一の沢登山口到着。いやー、おつかれさん。
ちょうどタクシーの運転手がついたところで、タイミングよくタクシーに乗車。ちょっといやらしい運転をするタクシーに揺られ、しゃくなげ山荘駐車場へと戻る。一の沢からしゃくなげ荘までは4400円だった。

しゃくなげ荘には日帰り温泉が有り、登山の汗と疲れを流すのに良い。下山後に温泉でさっぱりするのはなんとも気分が良い。
お風呂でさっぱりした後、帰路に着く。帰りの高速は好天の休日とあって、交通量が多かった。

そんな中、飯田山本から中津川の間で事故が起こり、激しく渋滞というか、通行止めで足止め。通過に2時間半もかかってしまった。事故渋滞はたまらんな。。。

まー、いろいろあったが、今回の登山も素晴しいものだった。

燕〜大天井、常念までの稜線は槍穂の大展望が楽しめ、危険度も低く、スーパーお勧めルートだ!


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