猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1



雪の季節も過ぎ、いよいよ緑の季節。残雪と緑のアルプスを眺めたくて候補を考える。日曜はイマイチっぽいから日帰りで行ける場所を考えると蝶ヶ岳が思い浮かんだ。

この季節の蝶ヶ岳はまだ登山道に残雪が多く、ちゃんとしたアイゼンが必要だとの情報をブログにコメントしてくれる人から得ていたので、10本爪アイゼン+ピッケルを持って蝶ヶ岳へ。

前日、遅出となり、登山口に着いたのは24:30。うーん、寝坊しそうだ。。。

6/1
奇跡的に寝坊せずに起きて6:30出発。登山口の駐車場には車も一桁しか見えずとても少ない。今日は静かな登山が楽しめそうだ。
林道を10分ほど歩いていくと三股分岐へ。これを蝶ヶ岳方面へと進む。
沢沿いを進むとおなじみの吊り橋に。ああ、これから蝶ヶ岳行くんだって気分になって良い。
吊り橋を渡ってからは退屈な森の中の道。ところどころに見える高山植物が救いか。蝶ヶ岳の登山道は少し花が少ない。もう少し花が多いと良いんだけどなぁ。
急登を少し進むと蝶ヶ岳への最後の水場である力水に着く。良く冷えた水が美味しい。
力水で少し休憩した後、再び森の中の道を行く。景色も見えず、急登でなかなか 疲れる。途中、ゴジラチックな木に石がくわえられ、なかなかのゴジラ具合になっていた。退屈な森の中の道、こうゆう遊び心は大歓迎だ。
傾斜はいったん弱まるが、尾根に取り付いてからは再び急登となる。途中、景色が開ける場所もあるが、あいにくの天気で稜線は見えず。うーん、頂上から景色見えるかな?

このあたりでは山アジサイ?がところどころに咲いていた。そういえば、もうじき梅雨になるな。
急登を進んでいき、辺りの木々が大きくなってきたと思ったらまめうち平到着。静かな雰囲気の中、行動食を摂り、少し体を休める。
まめうち平からは残雪が目立つようになる。初めは登山道にはわずかしかなかったが、次第に雪の割合は増え、標高2000m辺りからはすっかり雪に覆われてしまった。

登山道はずっとわかり辛くなり、踏み跡と木々に記されたペイントマークが頼りとなる。ペイントマークは十分にあるが、時々わかり辛いところもあって見逃さないように十分注意しないといけない。

実際、途中でペイントマークを見逃して道に迷った人にこの日会った。初めてだと特に注意が必要かな。
ここからアイゼン&ピッケル装備。ちょっと早いかとも思ったが、そんなことはなく、ちょうど良かった。
蝶沢まで来ると正面に常念岳が見えてきた。雲はかかっているが、なんとか展望は持ちそうだ。
蝶沢を越えてからは傾斜は急になり、ダガーポジション(アイゼンの前爪、ピッケルのピック部分を使って登る)もところどころでする必要があるほど。

森の中とは言え、滑ったら結構下まで行くか、スピードに乗って木々にぶつかりそうで気をつかう。前爪のない4本とか6本爪アイゼンでは心もとない。10本持ってきて良かった。教えてくれたきんちゃんさんには感謝だな。

足元の難易度もそうだが、目印もさらにわかり辛くなるので、よーく注意して進みたい。焦らず、確実に。
樹林帯の急登を終えると、木々の無い雪の斜面に出る。滑ったらかなり下まで行きそうだが、アイゼンとピッケル刺して進めば問題ない。これを越えたら、稜線はもうすぐだ。
雪の斜面を越え、稜線に出ると、登山道の雪は無くなる。アイゼンを外して気持ちの良い稜線歩きを満喫。
テン場まで来ると正面に槍穂の姿が見えてきた。空は薄曇りだが、展望はボチボチだ。良かった。


その1 | その2
蝶ヶ岳 2013年6月

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