猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



10/8
3:30起床。カップ麺で身体を温め、ぼんやりする。テントの内側にも霜がついて、だいぶ冷え込んでるようだ。

ダラダラと撤収をして外を除くと星がきらめいている。どうやら天気は良いようだ。

撤収を終え、歩き出すと、ほんのり明るくなってきた。正面には黒部五郎がハッキリ見える。なるほど、ホントはこんな景色だったんだ。
5:30出発。すぐ近くに見える祖父岳への登山道に背を向け、木道を行く。雲ノ平山荘への分岐で振り返る。テン場からあんなに登山道は近いのに。無駄な遠回りをさせるとは、まったくもってやっとれん。
分岐を祖父岳方面へと進む。木道の先には水晶岳がハッキリと見える。できれば今日登っておきたかったが、今日は黒部五郎に登りたいから寄り道する時間がない。すぐ近くにみえるのに惜しい。
ハイマツ帯に入ると、薬師の頂上付近が朱色に染まってきた。夜明けは近い。
ハイマツ帯がいったん途切れると、崩落地となる。地図だとそれ程遠くないように見える祖父岳から雲ノ平への回り道だが、分岐までは結構な距離なのだ。
ハイマツ帯を過ぎ、祖父岳と黒部源流の分岐を祖父岳方面へ。岩がごろごろした急斜面を登る。目印は結構小さく、視界不良時は見落とさぬ様注意。
急登を登りきると祖父岳頂上。昨日はガスで何も見えなかったが、実は素晴らしい展望の頂上だ。

振り返った薬師はとても大きく、立派だ。
視線を南に移せば、ぽっかり空いたカールと、大きく広げた裾野が印象的な黒部五郎。圧倒的な存在感。さすが百名山。黒部五郎の後ろには白山も見える。
すぐ南には三俣蓮華岳の独特のある模様。三俣蓮華岳頂上付近もカール地形のようだ。
視線を少し東に移せば、三俣山荘のある鞍部の向うに槍穂。シルエットでも圧倒的な存在感。いつみても槍穂は素敵だ。
北には水晶岳から赤牛に伸びる稜線とその向こうに立山、剱。赤牛はなかなか訪れること無さそうだが、時間があったらあの稜線も歩いてみたい。
祖父岳の展望にとても感動して、30分もとどまってしまった。こりゃ、今日は予定通りには進まんな。


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裏銀座 2012年10月

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