猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その7



鷲羽からは急傾斜の長いくだり。目の前には三俣蓮華の特徴的な景色と槍、黒部五郎の景色。気分の良い道だ。
右を見れば紅葉の黒部源流。黄色に輝く谷が美しい。源流をのんびり散歩なんてのも良いかもしれないな。
三俣山荘まで下りてくると、ハイマツにたくさんの布団が敷かれていた。もうすぐ小屋閉めなのでその前に布団を乾燥させたいのかな。
三俣山荘は三連休の最終日とあって泊客も少なく静かだった。小屋の中では小屋閉めの為に従業員がせわしく動いていた。
三俣山荘はとても立地が良い。目の前には北鎌尾根と槍ヶ岳、北には鷲羽岳、西には黒部五郎とどこを見ても素晴らしい景色だ。朝、目覚めて正面に槍が見えるなんて素敵じゃないか。
山荘から少し双六方面に進むとテン場があった。テン場からは正面に鷲羽、ワリモ、水晶、祖父岳のスーパービュー。なんて素晴らしい眺めなんだ。水場もテン場の中にあるし、快適だ。

今日は黒部五郎小屋でテン泊しようと思っていたが、向うは既に小屋も閉まってるからトイレも無いし、予定を変更してこの素晴らしいテン場で泊まることにした。
じゃあ、黒部五郎はどーすんの?と考え、地図を見ると、コースタイム往復8時間。こりゃ無理だな。黒部五郎はまたの機会にしよ。

しかし、時刻はまだ12:00前。あまりにも暇なので、途中まで行って、少し近くから黒部五郎を眺めることにした。

テン場から少し進むと双六との分岐がありこれを右に進み、黒部五郎への巻き道へ。
空はどこまでも晴れ渡り、とても綺麗だ。振り返ると、青空に聳える端正な鷲羽岳。麓にはハイマツの緑の絨毯に赤い三俣山荘。気持ちの良い景色。
少し視線を右に移すと水晶へ連なる峰々と黒部源流。ところどころ秋色が混ざり、これまた綺麗だ。北アルプス最奥の山々、あまり大きく取り上げられていないが、とても良いところじゃないか。
巻き道はピークこそ巻いているが、なかなかアップダウンがあってキツイ。ちょうど中間くらいで異変が起きる。ガッツリ雲が流れてきたのだ。まだお昼なのに。ちょっと早いんじゃないの?
三俣蓮華岳からの尾根道と合流した頃にはガスはさらに勢いを増し、なーんも見えんくなってしまった。うーん、やっぱり黒部五郎はまた今度じっくり楽しみに来いってことね。
しぶしぶ来た道を戻り、テン場へ。日が傾き、少し寒くなってきたので、テントの中から鷲羽を眺める。

黒部五郎はガスってしまったが、鷲羽は最後までガスにまかれることなくその美しい姿を見せてくれた。ホントに良いテン場、良い山だ。
この日はそのままダラダラ過ごして夜に。夕飯を食べて小屋にトイレの為に行く。素晴らしい三俣山荘のテン場だが、唯一残念なのはトイレが小屋の中にしかないってこと。ちょっと面倒だな。

明日も晴れることを祈って就寝。もう一日あったら黒部五郎行っちゃうのに。ぶつぶつ。。。


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裏銀座 2012年10月

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