猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その6



黒部五郎小舎はすでに営業を終えており、人もおらずとても静かだ。冬期小屋は三角屋根の建物。入口は2つあり、東側の普通の入口と、
北側のハシゴを登ったところにあるもの。こちらは雪が深い時期の入口だろう。積雪量が多い北アルプスならではだな。
中は結構広くて10人以上はゆったり寝れそうだ。料金は1000円で郵送で小舎を管理する事務所へ送付する仕組みのようだ(詳細こちら)。
ここで&Uさんと落ち合う予定だったが、まだ来ていなかったのでちょいとお腹を満たしたり、歯を磨いたりしてまったり。正面には黒部五郎が見えるし、南には笠ヶ岳が見えるし、なかなか良いところだな。
しばらくぼんやりしてると&Uさんが到着。もう少し前で追いつかれると思っていたが、聞けば出発が伸二郎より1.5時間遅い6:30だったそう。なるほど、そりゃさすがに追いつかれんわな。

&Uさんは涼しげで展望の良い稜線コースを行くようだ。伸二郎はカールの景観を楽しみたかったのでカールコースを行き、お互い黒部五郎の頂上でまた落ち合うことにした。

カールコースは初め森の中を行く。傾斜も緩く、木々もうっそうとしておらず、雰囲気は悪くない。
すぐに沢にぶつかる。これ以降もカールコースは何度も水場が現れ、飲み水には苦労しない。冷たく美味しい水が飲めるのは水が集まるカールコースならでは。
森の中の道を過ぎると目の前にカールの中心部が見えてくる。空は素晴らしく晴れており、カールの景色を心行くまで楽しめそうだ。
再び森の中の道となるが、すぐに抜け、少し上るとカールの中心部に着く。白い花崗岩が周囲を取り囲み、カールらしい素敵な景観。これが涸沢というよりは木曽駒の千畳敷に似た感じで、天を突く宝剣岳が印象的な千畳敷よりもこちらの方が少し優しい感じかな。
振り返ると白く点在した花崗岩の向うに昨日歩いた水晶や鷲羽岳が見えた。手前の景色とのコントラストがなかなか素敵だ。
何度も立ち止まり、何度も同じような写真を撮りながら進んでいく。途中、少し道を外してしまったが、天気が良かったのですぐに元の道に戻る。なるほど、周りの景色に目を奪われて目印を見逃すとこのあたりはコースを見失いやすいようだ。ガスっている日には注意だな。

さて、登山道は右に曲がり、カールの壁に取り付く。ここから紅葉も終わり、赤茶けた草原をジグザグを切って急登していく。見た感じは結構きつそうだったが、きついのは最後のちょっとの間だけで思ったほどきつくなかった。
カールの壁を登りきるとカールの縁を行く形になる。目の前には黒部五郎の頂上。最後のひと登りがきつそうだ。&Uさんはもう頂上に着いていそうだからあんま遅れんようにがんばろっと。
肩の分岐からガレた道を登って行く。やっぱり最後はちょいときつかったが、10:50ついに黒部五郎頂上到着。快晴。嬉しい。
頂上ではやっぱり&Uさんが待っていた。稜線コースはコースタイムが30分も多いはずだが、さすがに早いな。

&Uさんと一緒にまったりと頂上からの景色を楽しむ。目の前にはカール越しに裏銀座の山々。360度の素晴らしい展望だが、上手く伝える様な写真が撮れない。カールも雄大過ぎてレンズに収まり切らんし、難しいな。ちょっと広角レンズの必要性を感じるなー。広角レンズやっぱ買おっかなー。。。
しばらく展望を楽しんだ後、まだまだ長い太郎平までの道を進みだした。

&Uさんは伸二郎よりも早いのでこの先、道中で落ち合うことはないだろと思い、今日の宿泊地である薬師峠キャンプ場で落ち合おうと伝えた。明日が平日だから今日泊まる人は少なく、テン場でお互いすぐに見つかるだろう。

肩の分岐からはまず標高差300mの急な下り。足元は岩が多いが、安定しているため、不安はない。また目の前には北ノ俣へと続く雄大な景色が広がり、気持ちが良い。
急な下りを終えるとなだらかで大きな稜線を行く。遠くから見ると平坦に見える北ノ俣への道も近くから見るとちゃんとアップダウンがあり、ちょっと大変そうだ。まー、ゆるりと行きますか。。。


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裏銀座リベンジ 2013年10月

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