猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



4/26
3:30過ぎに起床。カップ麺を食べ、しばらくぼんやりする。外を覗いてみると槍の稜線の上に三日月。この景色で一日が始まるんだから贅沢だ。
だらだらと撤収の準備をしていると西鎌の辺りがオレンジ色に染まり、朝日が顔を出した。柔らかで温かい朝日だ。今日も素晴らしい一日になりそうだ。
撤収を終えて5:50出発。まずは目の前に見える弓折岳へ直登。
弓折岳への登りは結構急傾斜だが、まだ低い気温のおかげでアイゼンが良く効き恐怖感はない。
振り返れば最高のテン場の向うに朝日に浮かぶ槍穂のシルエット。まったく、良い場所にテント張ったな。
急登を登りきると傾斜は弱まり、弓折岳の頂上が目と鼻の先に。稜線の東側はやや雪庇が発達しているようだが、思ったほどでは無い。
平坦な弓折岳頂上からは抜戸岳・笠ヶ岳へと続く稜線と
目の前に広がる槍穂の眺めが美しい。朝ゆえ、逆光になってしまっているが、順光の午後はさぞかしきれいだろう。
視線を下に移すと最高のテン場が見えた。丁度尾根の平坦な場所にある。絶妙な場所だったんだな。
しばし休憩した後、気持ちの良い稜線歩きへと歩みを進めた。
一旦緩やかに下ったあと登り返し、白と青の美しい世界を行く。
朝日に輝く雪面の向うには常に槍穂の絶景が広がる。苦労して登った甲斐があって素晴らしい景色だ。
細かなアップダウンを行くと視線の先に鷲羽岳が見えてきた。ずいぶん遠いな。本当に今日あの麓まで行けるのか怪しく思えてくる。まー、頑張って行くか。
双六小屋までどこを通ろうかと迷った。夏道はずっとトラバースだから雪の季節はやらしいかと思い、ずっと稜線を行こうかと考えていたが、結局夏道の様にトラバースを行くことにした。これ以上アップダウンはちょっと疲れるからね。
トラバースへの下降点からしばらくお別れする槍の景色を目に焼き付けておく。西鎌尾根、いつか歩いてみたいな。
双六小屋へのトラバース路はなかなかの傾斜で、ただ下っているだけなのに滑らんように力を使って案外疲れた。一気に下まで下ったほうが良かったんかな?
ちょいと疲れた時にハイマツ帯でライチョウ発見。トラバースの応援をしてくれてるのかな。相変わらず可愛い。
トラバースを終えるとあとは緩やかな道を行くだけ。双六小屋は南側が雪で覆われており、人影は見えなかった。風裏でしばし休憩。
ふと見ると東側に冬期小屋を発見。冬季小屋の入口は案外雪に埋もれずにしっかりと見えていた。一日目をワサビ平までにしたら2日目にここ泊でも良さげだな。そうすれば樅沢岳から朝焼けに輝く西鎌と槍を撮れるな。

そういえば樅沢岳からの景色、写真に撮ったことが無い。今年は双六泊で西鎌を歩いて槍まで行ってみようかな。下りは南岳から槍平かな。。。



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鷲羽岳 2014年GW

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