猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その6



昨日つけた自分のトレースを辿り、三俣蓮華へと登っていく。だいぶきついかなと思ったがそれ程きつくなく、順調に三俣蓮華へと近づく。

それにしても暑い。特に日差しが強烈で頭がジリジリする。定期的に雪を頭にかぶし、冷やしながら進んでいく。日よけの帽子、持ってこれば良かったな。
カールの縁まであと少しという所で振り返って鷲羽を眺める。なるほど、鷲羽という名前の由来が良くわかる。大きく翼を広げた鷲のようだ。翼は左は水晶まで含んでたんだな。
急登を息を切らして登ると三俣蓮華頂上。どっかりと腰を下ろして休憩。2日間目を楽しませてくれた黒部源流の山々を見ながらコーヒーを飲む。今回はこれ以上ないくらいにいい天気だった。苦労して登って良かった。
東を見れば表銀座の稜線がくっきりと見えた。向うは雪が少ないな。向うもいつか歩いてみたいな。うーん、休日が足りん。早く宝くじ当たらんかなー。。。
しばしまったりした後、後ろ髪をひかれつつ、三俣蓮華を後に。素敵な景色をありがとう。
一旦下ったあと、名前の通り丸い丸山を登りかえす。空に向かうかのような登りの景色が好きだ。
丸山から双六との鞍部まで下ったあとは中道を通って双六小屋に向かう。中道は平坦で楽かと思っていたが、最後の方に登りがあって案外疲れた。
分岐を過ぎると双六小屋が見えてきた。双六小屋の向うには樅沢岳。行に通ったトラバースルートがちょっと傾斜の強い斜面だったので、帰りは手前で尾根に登って尾根通しで行こうと考えた。まー、結局イマイチだったんだけどね。
双六小屋に着いたとき、かなり曇ってきたのでちょっと服を着込んで、行動食を食べて寒さ対策と体力補給を済ます。

一休みしたのち、先ほど見たルートを通って尾根へと登って行く。既にだいぶ歩いているので尾根への登りがキツイ。
ようやく尾根上にたどり着き、あとは雪の稜線を進めばいいかと思っていたが、残念なことにハイマツが行く手をふさぎ、まさかのハイマツ漕ぎ。時折現れる雪面はズボズボ踏み抜くし、やっとれん道だ。行きに通ったトラバースルートの方が良かったな。
ようやくハイマツ漕ぎを終え、雪の稜線歩きに。曇っていた空も時折日差しが差し込むようになってなんだかいい気分。
振り返ると双六小屋の向うに鷲羽の姿が見えた。もうずいぶん遠くなったな。
再び弓折岳へ向けて歩き出す。空は今にも曇に覆われそうなところを晴れの空間が頑張って耐えているようでなんだか不思議な感じだった。曇りをしのいでくれていた晴れの空間には感謝だな。
弓折岳まで戻ると、急な尾根を下る。そのまま下って行くとスリップしてしまいそうだったので、いっそシリセードで滑ろうか迷う。いや、何せオーバーパンツが撥水性ゼロで水が浸みこむの必死だったから。

しばらく迷ったが、やっぱりシリセードで下ることに。後のことは濡れた後で考えるとするか。
で、ばびゅーんとワープ。いやー、楽だー。そして冷めてー。
傾斜が緩くなっては止まって少し歩いてまたシリセードしててなのを繰り返して鏡平に向かう谷筋まで下る。振り返って弓折岳を眺める。冷たかったけど楽しかったからまーいっか。ちなみに登りと下りで通ったルートはこんなん。登りはもう少し手前で尾根に取り付いても良かったかな。
再び現れた急斜面を軽快にシリセードでくだり、シシウドヶ原へ。あとはワカンでひたすら下って行く。明日は雨かもしれないから今日中に下れるところまで下っておこう。
どんどこ下って行くとどうやら下りすぎたようで、樹林帯に入り込む。もう少し手前で秩父沢上部をトラバースしておけば良かったか。

樹林帯を適当に進み、秩父沢下部を渡って行きに通ったデブリブリッジを越え沢にかかる橋へ。
その後はデブリ祭りの左俣林道に悪戦苦闘しながら進んでなんとかワサビ平へ。
ワサビ平に着いたのは17:00を過ぎた頃。今日中に下ってそのまま家まで帰ってしまいたかったが、この時間からデブリ林道を行くのは嫌らしいのでここでもう一泊していくことにする。

初めてワサビ平で泊まるが、静かで水もあって良い場所だ。今日は素晴らしい山旅の余韻に浸りながらゆっくり休むとするか。。。


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鷲羽岳 2014年GW

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