猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その5



しばし休憩したのち、下山開始。登りでいまいち不安定だった場所があったので、登りの時よりも緊張するね。
ハシゴを下りて、雪壁をダブルグリベルで下って行く。やはり、2本あると雪壁での安心感が違う。ながーい間担いできて唯一ここでしかピッケルを2本使わなかったが、役立ってくれて満足。
その後、ルートに迷いながらも何とか難所を越え、振り返る。中央の岩場の足掛かりがイマイチ不安定で要注意だ。右にルートを取って鎖を掴んで下るか、左の岩場の足がかりを頼りに下るか、どちらにしても少し不安定なんだよなー。
そのあと、ハシゴを下って、傾斜の強い岩場を下り、安全ポイントへ。滑ったら終わりだな。小槍(正面の岩)の上でアルペン踊りを踊ってるやつは相当な強者だな。。。
安全な場所まで来て槍を振り返る。ようやく緊張がほぐれる。

遠くで見るととても小さく見える槍の穂先だが、実際はとても大きく迫力がある。晴れて、無事登れたことに安堵して、山荘へと下って行った。
山荘に戻るとザックを回収して山を下る。山荘の前の斜面は傾斜も強くシリセード向けだ。

気持ちよーく滑れるかと思いきや柔らかな新雪は滑りが悪く、殺生ヒュッテのだいぶ前で止まってしまった。うーん、いまいち期待外れだ。
その後もテントマットをお尻に引いたりして、何とか滑りを良くしようと試みるが、少し良くなるがそれでも気持ちよく滑れない。うーん、今回は新雪だから仕方ないか。。。
槍沢もだいぶ下まで来ると傾斜も緩まり、お尻を諦めて歩いて下る。まー、景色を楽しみながらゆっくり下りますか。
振り返れば一面銀世界の槍沢上部。綺麗な景色にしばし見入ったあと、また槍沢を下りだした。素敵な景色をありがとう。
馬場平まで来ると平坦な道になり、背中の重荷がきつく感じるようになる。気温が高くなったことで足も埋まりだし、結構疲れる。ふー、下りでも重いとは恐るべし我が荷物量。来年はもっと軽量化をしないとな。

アイゼンからスノーシューに替えて埋まらんようにすると少し楽になった。今回はスノーシュー大活躍だ。
馬場平を過ぎると赤布は沢の左手の森の中へと続いているが、そのまま沢の中心を歩き続ける。雪の状態にもよるが、槍沢ロッヂまでは沢沿いを行くのが楽でわかりやすくて良いと思う。
槍沢ロッヂは翌日が悪天&連休の中休み(中平日?)とあってとても空いていた。今年の槍は本当に人が少なかったな。
槍沢ロッヂを過ぎると森の中のトラバースや傾斜が強い場所があり、スノーシューでは滑るようになったので再びアイゼンに。スノーシューはホント下りに弱いな。
槍沢ロッヂ以降は森の中の退屈な道が続く。ちょっとした登り返しとかがあって結構疲れる。上高地側は人も多く、優しい道だけど、退屈で長いんだよなー。。。
沢沿いや森の中を下って行くと平坦になり、前方に橋が見えてきた。ここが二ノ俣だ。ここからはずっと平坦な道となるのでアイゼンはここで外す。
その後はひたすら森の中の退屈な道。ふぅー、ザックが重い。。。
何度も立ち止まって休憩しながら進み、16:40ようやく横尾到着。テントの申し込み(500円)をしてテントスペースを探す。トイレ・水場近くは少し混んでいるが、河原は空いている。やはり今年は空いているなー。

河原の明神が見える場所にテントを張ってまったり。今日はトイレも水場もあって滑落の心配が無くてとっても安心。稜線の景色が美しいテン場も魅力的だが、麓の安心感いっぱいのテン場が旅の終わりには良い。

今日はゆっくり寝れそうだ。
ここでちょいとトラブル発生。バーナーの着火装置が壊れてしまったのだ。幸い、横尾山荘で着火マンを借りて夜御飯はちゃんと食べれたが、槍ヶ岳で壊れていたら大変だったな。

夕食後、歯を磨いてスッキリ。山に行くと歯を磨いたり、風呂に入ったりもままならないから、いつも当たり前にしているとができるとひどくうれしい。不思議なもんだ。

テントに戻り、寝袋に入る。明日は上高地まで歩くだけ。天気が昼まで持ってくれるとありがたいんだが。。。


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槍ヶ岳 2013年4月27〜30日

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