猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2


急登を登って行くと、木々がだんだんと少なくなり、注意看板の後、メインの鎖場の登場。どんなもんだろうとドキドキしながら進むと、まずは足場を鉄板で作った岩場のトラバース。なんてことはない。
続いて傾斜の強い岩場の直登。やや足のかかりが悪く、下りだと気になるかもしれない。鎖はしっかりと整備されているので不安なら鎖に助けてもらえばよい。

無雪期の一番の難所(ってほどのレベルではないが・・・)はここかな。
鎖を越えた後で振り返ると、県界尾根、真教寺尾根の向うに秩父の山々と富士の景色。いつも赤岳頂上から見ている景色だ。鎖場以降、傾斜が強く疲れるが、景色が良いので苦にならない。
次に現れるのは岩場のルンゼ。傾斜もそれ程でなく、特に難しいことはない。この鎖場より下は急傾斜の崖が谷底まで続いており、積雪期には足を滑らさぬ様注意が必要だと思うが、無雪期には危険度はそれほどでも無い。
ルンゼを登りきると、目の前に赤岳の東壁(大門沢奥壁)が現れる。この景色は始めてだ。赤岳の印象と言えばどっしりした山といったところだったが、ここから見る赤岳は実に急峻。見る角度によって山は印象がだいぶ違うな。
崖の縁を通り、登山道を進んでいくと、赤岳展望荘と横岳の頂の一つである二十三夜峰が見えてきた。もう結構な高さまで登っていることを実感。
鎖場の後半は長ーいハシゴ。と言っても傾斜が強いのは最初だけで、以降はハシゴなどいらないような傾斜のところにハシゴが続く。初心者、高齢者の登山が多いからだろうか、少し過保護な気がする。

無くて良いところまで鎖をつけるのは岩場に対する免疫力(技術力)の低下につながり、また、自分は行けると勘違いする人が増えてしまう。結果、勘違い登山者の遭難を助長してないだろうか。

適度な厳しさあってこそ、その先にある美しさが引き立つというもの。過度な補助は設置不要だ。
さて、長いハシゴを終えると、ハイマツ帯の直登となる。視線の先には赤岳頂上山荘。頂上はもう少しだが、鎖もかかる様な急傾斜でふくらはぎに疲れがたまり、なかなか進まない。
ようやく頂上山荘にたどり着く。北を見ると見慣れた風景。横岳の向うには浅間山系の山々。浅間山は噴煙が見られない。火山活動がずいぶん弱くなったようだな。
さて、頂上までは目と鼻の先、いい気分で歩いていこうと思ったその時、目の前に人でごった返す頂上が飛び込んできた。なんだこの賑わい。

ちょうど登山ツアー&団体の登頂と重なったみたいで、その辺の観光地と同じような雰囲気。ずらりと並んで時間かけて記念撮影するわ、記念撮影するからどけと言い合ったりするわでイマイチな雰囲気。

しばらく人が沢山いそうな季節は行きたくなくなっちゃったな。
頂上からの景色はうす雲が多く、くっきりとは行かなかったが、ボチボチ満足の行くもの。御嶽&中央アルプスもくっきりだ。
そして登ってきた県界尾根(左)と真教寺尾根(右)方面の眺め。緑の中にうっすら紅葉し始めた木々の黄色が混ざって綺麗だ。もう少し季節が進んだらまた違う色合いを見せてくれそうだ。
人の多く、落ち着かない頂上で行動食を食べた後、静かさを求めて頂上を足早に後にした。


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赤岳(県界尾根、真教寺尾根) 2012年10月 トップへ

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