猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その4



水も汲んで準備万端。さー、赤石岳に向かって頑張りますかーと勢いよく荒川小屋を出発。小屋からすぐの急登を終えると素晴らしい景色が広がる。

目の前にどっしり構える赤石岳に向かいなだらかに続く登山道。空の青とハイマツの緑が爽やかな気分にさせる。良い道じゃないか。
しかし、そんないい気分を邪魔するやつが現れた。それは腹痛&吐き気だ。

始めは食べてすぐに運動したせいだろう、そのうち良くなると軽く思っていたが、休憩しても一向に良くならず、ちょいと心配になる。

やっぱり昼飯多すぎたのかな、食べてからすぐに運動したせいか、生水を飲んだせいかとかいろいろ考えたが、原因はわからなかった。

腹は痛むが激痛ではなく、耐えられるレベル。きっと時間がたてばよくなるはず、今は我慢だ。そう自分に言い聞かせ、心配を振り払った。

なだらかなトラバース道を進んでいくと稜線の鞍部に出る。ここが大聖寺平(だいじょうじだいら)で小渋川からの登山道が合流している。
大聖寺平からはしばらくはなだらかな登り。腹の痛みも減り、体調は回復傾向。登りに疲れて振り返ると登ってきた荒川三山(前岳、中岳、悪沢岳)の眺めが素晴らしかった。

それにしても今日は良い天気だ。今回のメインである荒川〜赤石岳を登る日がこんなにも晴天なのは本当にうれしい。
大聖寺平からちょいとした急登を終えると再びなだらかな道となるが、その向こうには赤石への急な登り返し、あそこが頑張りどころだな。
急な登り返しはなかなか苦労した。体力的にではなく、吐き気に。

腹の痛みはなくなったが、吐き気だけが治らない。まともに消化せずお腹に溜まっている感じだ。

特に急な登りだと吐き気が強く、少し登っては座り込んで休憩をするを繰り返し、何とか上へと進んでいく。こんな伏兵に苦戦するとは。とほほ。。。

そんな辛い急登を終えると目の前には小赤石へのなだらかな道が現れる。ようやく、本日のゴールが見えてきたな。
小赤石への登りの途中から登山道を振り返る。なだらかな道の向うに荒川三山。やっぱりここもどこか北岳に登った時の風景に似ているような。

なかなか白峰三山が頭から離れんなー。
小赤石からいよいよ赤石岳が目の前に。あと少し、がんばりまっしょい!
最後の登りは思いのほか楽でなんとか赤石岳頂上に到着。疲れた!
赤石岳頂上からは360度の展望のはずだったが、ガスが湧いてすっきりとは見えなかった。でも晴れて頂上にたどり着くことができてすごい満足だ。これで南アルプスの100名山は全制覇。いやー、頑張ったね。

今日の宿泊場所である赤石岳避難小屋は頂上直下(徒歩2分くらい)にあり、さいこーな立地。赤石、荒川の避難小屋は立地が良いとこ多いね。
避難小屋には先客6人。避難小屋と言ってもシーズンには小屋番が入る営業小屋、中はとても綺麗だ。冬季小屋でこれだけ綺麗なスペースが使えるのは実にありがたい。

小屋は10人くらいならゆったりと使えるスペース。結局、この日は全部で7人ゆったりと過ごすことができた。
小屋に着くと、すぐに寝床を準備。そしてご飯と行きたいところだったが、腹の調子が回復せず、食欲がわかない。仕方がないので先に夕焼け撮影に出かけて腹が空くのを待つことにした。

夕暮れ時は雲が多く、そこらじゅうに雲海ができていたが、あまり綺麗に染まらず残念。南アルプスは夕景はそれほど綺麗に見えないかも。

明日登る聖岳を写真に収め、小屋へと戻って行った。
小屋に戻っても食欲はわかなかったが、「食べないと明日の体力が持たん」と腹に詰め込み、シュラフに潜った。

そのまますぐに寝れるかと思ったが、吐き気が強くなり、なかなか寝付けなかった。明日の行程は長いのに大丈夫かな。ちょっと心配な夜だった。。。


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