猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その8



茶臼小屋からは最初雰囲気の良いトラバース。このまま快適な秋山が楽しめるかと思いきや、
その後はひたすら急傾斜の下り。こりゃなかなか疲れるわ。
登りもさぞ大変だろう。そんな登山者を想ってベンチがところどころに整備されているのがありがたい。登山道整備ご苦労様です。
急な坂道をひたすら下ると横窪沢小屋到着。こちらの冬季小屋も綺麗だった。
行動色を食べて、少し休憩した後、再び歩き出す。

まずは沢を鉄橋で超えて、道幅の狭いちょっとした登り返し。
登り返してからしばらく道幅の狭いトラバースをして、その後はまたしても急傾斜の下り。無理もない。何せ茶臼小屋から畑薙ダムまで標高差1600mを下るんだもんなー。

最後に4連の鉄階段を下るとウソッコ小屋は近い。
この吊り橋を渡るとウソッコ小屋はすぐ。ようやく急な下りともお別れだ。
ウソッコ沢小屋は通年無人らしく、辺りはとても静かだ。

ここでカロリーメイトとアミノバイタルで体力をつけ、残りの行程に備える。まだまだ先は長いんだよね。
ウソッコ沢小屋から道幅の狭いトラバースで下って行くと沢に着いた。

このまま沢を歩くのかと思ったが、どうも歩ける場所がない。周囲に赤布も見当たらないしおかしいなと思ったら、どうやらもともと登山道は沢を行かず、沢沿いの森の中を進んでいたみたいだ。

それが台風の影響で斜面が崩れ、森の中の道が寸断され、一時的に沢を通らないといけなくなったみたい。沢から上がり、森の中を見るとやはり登山道らしきものが続いている。

ちょっと安堵。やっぱり初めての道は明るいうちに通らないとね。
ウソッコ沢からは4回の吊り橋渡りがある。これだけ吊り橋が多い登山道も珍しい。吊り橋フェチには良いかもね。
標高1000m地点の吊り橋を渡ると、登山道は沢の右岸を進み、途中から山の斜面を登って行く。この沢から斜面の登りへの取り付きがやや分かり辛かった。

この看板が目印だが、そのうち無くなってしまうかもしれない。ここを通る人は山側をよく見て取り付きを見逃さないように注意。
トラバース気味の登り返しは結構長いこと続き、最後のほうはちょっと傾斜も強くなる。長いこと歩いてきた身体にはこの登り返しが結構きつく、やれやれといった気持ちになる。
峠にはそんな登山者の気持ちを良く表した名前がついていた。

「ヤレヤレ峠」

そのまんまだな。
ヤレヤレ峠からは「さー下るだけ」と思いきや下っては登り返すを繰り返す。ホントにヤレヤレな場所だな。

しばらくトラバースを続け、鉄塔下からようやく本格的にダムに向かって下りだす。

下りきると、この登山道の最後のメインである「畑薙大吊橋」登場。

延長181.7m、水面からの高さ30mくらい、板の幅40cmくらい。

しっかりしたつくりで安心できるが、ちょっと足元の板の幅が狭いかなー。

数年前までは足元の板は木製で20pのものが一枚だけ!と結構スリル溢れる橋だったそう。そのころに渡ってみたかったな。。。
畑薙大吊橋を渡るとあとは林道をひたすら駐車場まで歩くだけなのだが、この林道がきつかった。2q以上あるし、何よりもスーパーつまらん。
ようやく林道入口まで到着。疲れてどっかりと腰を下ろす。
しかし、これで終わったわけでなく、ここから駐車場まではまだ県道歩きが残っている。この道路歩き区間何とかしてほしいもんだ。
県道歩きにうんざりしてると、前方から車が走ってくる。もしやと思ったら先に駐車場に着いていたモンブランさんが迎えに来てくれたのだ。最後までありがとうございます。

駐車場まで送ってもらった後、モンブランさんと今回の登山の成功を喜びあい、それぞれ家路へ。
長い家路への道のりだった。

行きの反省を生かして途中から「酷道」473号でなく、県道64号を走ったのでインターまでは少し楽になったものの、東名が集中工事!

仕方なく、R1で家へと向かうが、途中からR301へと道を変更しようとしたら土砂崩れでR301が通行止めになって、結局R1にまた戻って家へと変える羽目に。いやー、やっぱり遠かった。

でも、無事に家に帰ったし、何よりも全日程で好天に恵まれ、素晴らしい登山になった。鬼門だった荒川、赤石に晴天で登れて大満足の山旅だった。!


そうそう、腹痛&吐き気だが、原因は「胃炎」だった。帰宅後ネットで調べてウンコの色や症状から大体の原因は想像ついていたが、病院で胃カメラ飲んで症状がハッキリわかった。

ウンコが黒かったのは胃が荒れて血が出て、それがウンコに混ざって黒くなってたのだ。幸い、症状が軽く、薬で治るらしいが、胃炎とはなかなか厄介なもんだ。

登山の最中に症状が悪化しなくて本当に良かったな。。。

みなさんも黒いウンコにはご注意を。


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