猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道、東北 上信、北関東 南関東 北アルプス 八ヶ岳、中央/南アルプス 西日本 登山装備紹介
その2



12/30
3:30、アラームの音で目を覚ます。ちょっと寝坊した。

外は風の音がゴウゴウと鳴り響き、テントから外に出る気をなくさせる。しばらくウダウダしたのち、4:00に湯を沸かしてカップ麺を食べる。しばらくまったりした後、準備をして5:15出発。だいぶ出発が遅れたから観音で日の出は無理っぽいな。

ヘッデンを灯して暗い登山道を歩いていく。なかなかキツイ登りが続く。
樹林帯の登りは結構長く、軽い荷物でも結構疲れた。6:10ようやく森林限界に着くと、風が強くなった。寒い。

そのまま砂払を越えようかと思ったが、振り返り見た甲府の夜景があまりに綺麗で足を止める。日の出は観音は諦めたが、せめて薬師からと思っていたので、あまり足を止めたくなかったが、どうしてもこの景色を写したい。

三脚を立てて撮影をしようと準備をしだすと、まさかの三脚の脚外れ。すぽんってなんでこんな時に。。。さらに部品が下に落っこちてもう、「あ゛ー」と叫んでしまう。撮影どころではない。。。

それでも次第に冷静さを取り戻し、ヘッデンを着けて地面を探すと何とか部品を見つけることができて、三脚の脚を戻して撮影開始。ただ、時間が経っており、夜景には先ほど見た輝きはもうなかった。まー、今年の俺はこんなもんだ。
三脚をしまって再び歩き出す。谷を隔てて向かいには静かに夜明けを待つ白峰三山の姿。空にはまだ月が輝いていた。
砂払いを過ぎると正面に薬師が見えてきた。空に突き刺す岩峰が美しい。
さて日が昇る前に薬師に行こうと下りだすと、足元に大岩が続いていた。雪が着いてところどころちょっと気になる感じ。こんなところあったっけと思いつつも、慎重に、でも早めに下っていった。
大岩は長く続かずすぐに普通の道となり、ほどなく薬師小屋に着く。そこから少しの登り返しで薬師到着。日はまだ昇っていない。他の登山者としばし日の出を待つと、やがて雲海の中から太陽が登った。柔らかで綺麗な朝日だ。
日の出を見届けると観音に向けて歩き出した。観音への道は朝日が当たってモルゲンロードとなっていた。
観音岳までの区間は遮るものもなく展望が良い。特に白峰三山は素敵だ。縦走したころが懐かしい。今年は結構縦走してる人いるんだろうなー。
雪はとても少なく、危険個所も無し。アイゼンは持ってきたが、結局最後までつけず終いだった。ただ、風は結構強くて寒かった。まー、展望と引き換えにこれは仕方ない。
観音岳も間近になって振り返ると、柔らかな朝日に照らされた富士と登山道がとても綺麗だった。好きだなこの時間の光。朝日も夕日も良いが、個人的には朝日のちょっと後、夕日のちょっと前ぐらいの何とも言えない柔らかな色合いが一番好きだ。
いい気分で観音岳到着。人は思ったよりも少ない。みんな寒いから出発が遅いんだろう。

北には仙丈と甲斐駒、その向こうには北アルプスが見える。素晴らしい晴天だ。
谷を隔てて向うには白峰三山。もうすっかり昼の光だ。白く輝く稜線はまさに白峰の名にぴったりだ。
北東を見れば八ヶ岳。うっすら白い程度。雪景色を期待して権現とか登ってる人は結構な肩透かしを食らってんだろうな。今年は本当に雪が少ない。。。
頂上で景色を楽しみながらパン&コーヒー休憩。寒いので温かなコーヒーが美味しい。2杯も飲んでしまった。

しばしまったりした後下山開始。すっかり昼の日差しになった稜線をゆっくりと下りだした。
途中には常に美しい富士の姿。風も弱くなり、とてもいい気分。
程なく薬師に到着。白峰三山の展望をじっくりと目に焼き付けた後、砂払いに向かって歩き出す。

朝きらきらと夜景が輝いていた甲府は朝靄が立ち込めていた。これはこれで良い。常に綺麗な姿を見せてくれた富士に感謝して、森の中へと下って行った。
南御室小屋に着くと、ちょっとお腹が空いてパンをほおばる。まだ寒いテン場でテントを撤収し、昨日よりちょっと軽くなったザックを背負って夜叉神に向け歩き出した。
登りよりは良いとはいえ、やはり重いザックを背負っての道はきついな。まー、時間もあるからのんびり行きますか。。。
山火事跡で最後の大休止。今日は本当に良く晴れていて良かった。
その後は淡々と下って行き、14:30夜叉神到着。いやー、お疲れさん。
着替えを済ませ、帰路へ。

今年は計画からいまいちな登山となったが、天気に恵まれぼちぼちな景色が楽しめて、それなりに満足。夜叉神からの鳳凰三山、危険個所も無く、人も多く、雪山初心者にもお勧め。


その1 | その2
鳳凰二山 2015年12月 トップへ


登山-八ヶ岳、中央・南アルプスへ戻る登山トップへ戻る