猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その2


赤岳鉱泉でパンをほおばりながらまったりする。時刻は10:20。アイスキャンディーはまだ誰も登っていない。午前中は講習がないのか?

テントの住人は主稜線や沢に行っているのだろうか、あまり人影が見えない。山小屋の従業員が布団を背中いっぱいに背負って山を下ろうとしている。新しいのと替えるのだろうか?それにしてもデカい荷物だ。
しばしまったりした後、硫黄岳に向けて歩き出す。大同心沢、ジョウゴ沢を抜けると、一瞬視界が開け、青空に聳えたつ大同心が見えた。白く、迫力ある岩峰はまるで日本でないかのようだ。
ジョウゴ沢を過ぎると、道は急登となる。森の中で景色も無くキツイ。時折、木々が切れて頭上が見渡せる場所に来ると、樹氷の白さに目を奪われる。
急登を息を切らしながら登っていくと、森はさらに白くなってきた。このあたりは昨日、風が強く、雪が幹にもかかっていたのだろうか。
白い森の中を進んでいくと、木々が切れ、その向こうに白く染まる横岳から赤岳の主稜線が見えた。樹氷をまとった白い木々の間から見えるその光景はまるでおとぎの国の世界。こんな色合いの八ヶ岳は初めてだ。
さらに進むと、森林限界を迎え、開放的な景色が広がった。主稜線の景色はさらに広く美しく、空はどこまでも青く、美しい。
横岳大同心のアップ。雪を抱き、一層迫力を増している。今頃、クライミングの人たちはあのどこかを登っているのだろうか。
森林限界を迎えた斜面には樹氷の木々。蔵王のような大きな塊ではないが、少しそれっぽい形。八ヶ岳でこんな樹氷が見れるとは思ってもいなかった。
雪の広々とした斜面を登って行くと、赤岩の頭到着。風が強い稜線はシュカブラが発達し、雪山ならではの独特の美しさ。
目指す硫黄岳へはあと少しのように見える。ちょっと強い横風に顔を冷やされぬ様、フードをかぶって硫黄岳へ。
が、楽そうに見えてもそれなりに標高差はあり、今までの疲れもあって足取りは重い。何度も立ち止まっては、休みを兼ねて風景を楽しむ。稜線の向うには南八ツ主峰群、綺麗な景色だ。
着々と進み、最後の岩場を登りきると、だだっ広い硫黄岳頂上到着。快晴、良かった。


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硫黄岳 2013年1月 トップへ

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