猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道、東北 上信、北関東 南関東 北アルプス 八ヶ岳、中央/南アルプス 西日本 登山装備紹介
その2


刀利天狗から少し上ると登山道に雪が目立ってきた。雪は昨晩降ったという雨の影響か、カッチコチに凍っている部分が多く、滑るのでアイゼン装着。
刀利天狗から少し登るとあとは平坦な道となり、黒戸山頂上は巻いていく。
平坦な道を歩いていくと、やがて登山道は5合目小屋跡のある鞍部に向かい下り始める。下りがあるって思ってなかったからちょっとショック。まー、尾根だから下りがあるのもふつーなんだけど。。。

そして目の前には壁のように立ちはだかる屏風岩のピーク。ふー、黒戸尾根はなかなか疲れるね。
鞍部まで下った後、先ほどまで見えていた壁のようなピークを登る。外観から想像した通り、かなりの傾斜で、ハシゴ、鎖が連続する。

ハシゴ、鎖はどれもしっかりしており、注意すれば問題ない。しっかり整備してくれている方に感謝だな。
やっとこさ急登を終えると、平坦な道が少し続き、再び下る。そして、目の前には先ほどのデジャブかと思わせる急峻なピークが現れる。

そう簡単には小屋に着かないのね。
2回目のハシゴ、鎖場を超え、続く急傾斜の登山道を登りきると、七丈小屋が現れた。てっきり暗部に有るもんだと思ってたのでちょっと意外。

と、同時に今日の行程を終えた安堵感が広がってきた。いやー、頑張ったな俺。
ちなみに、この七丈小屋はほぼ通年営業している。冬季に小屋が営業してるのは実にありがたい。黒戸尾根が人気の理由はこの点も大きいだろう。
小屋に入ると、すでに数人の先客がいた。今回はここで素泊まり(寝具無。寝具は別料金)。

手続きを済ませ、くつろぐ。小屋内はストーブが常に焚かれておりとても暖かい。おまけにそのストーブの上で温められているやかんのお湯は使いたい放題。

こんなことだとわかっていたらバーナーとか水とか持ってこんかったなー。

とても快適な小屋だが、一つ残念なのはトイレが外にしかないこと。夜、トイレに行くときなど、暗く、足元も滑るのでちょっと手間かな。

夕刻、そのトイレに向かう途中から素晴らしい景色が広がっていた。正面に立派に聳えたつ鳳凰三山とその脇にたたずむ富士。素敵だ。七丈小屋、なかなかいいロケーションじゃないか。
夕食時、小屋で単独行の女性からウィンナーを分けていただく。他の人から料理を分けてもらうのは初めて。いやー、うれしい。

その女性、年末には北岳に登るらしく、その行動力には脱帽だ。今年の年末、伸二郎はまだどこ行くか決めてないが、なんだか高い山にも行ける気がしてきたな。どこ行くかな〜。

夕食後、この女性と伸二郎のお隣の男性と登山話で楽しく過ごし、久々の山小屋ライフ満喫。いい気分で就寝時間を迎えた。

とここまでは実に良かったのだが、その後が地獄だった。

実は伸二郎はこの時、かなりひどい虫歯を患っており、夜中に痛みがピークに達していたのだった。

痛みで目が覚めた後は、痛くて寝ることもできず。痛み止めを飲んでも痛みは少し引くだけで効果も30分と続かない。薬を飲んだり歯を磨きなおしたりしてなんとかしようとするが、痛みは引かず激痛と戦う時間が続いた。

結局、痛みとの戦いに疲れ、眠りについたのは2時を過ぎた頃だった。明日の登山大丈夫かな。。。


その1 | その2 | その3 | その4 

甲斐駒ケ岳(黒戸尾根) 2010年12月

登山-八ヶ岳、中央・南アルプスへ戻る登山トップへ戻る