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みずがき山 '05年10月

 夏らしい午後の入道雲がかかり、車山肩に着いたときは小雨がパラつくあいにくの天気だった。それでも満開を迎えたニッコウキスゲが咲き乱れる山肌はとても綺麗だ。今日は霧ヶ峰を散歩。車山肩から蝶々深山を経由して八島湿原まで歩く予定。

 まずはコロボックルヒュッテの脇を通り、車山湿原に下る。登山道脇には様々な高山植物が咲いている。霧ヶ峰はニッコウキスゲがあまりにも有名で、それしかないかのような印象をいだいてしまいがちだが、実際には高山植物の宝庫で、実にいろいろな種類の高山植物が見られる。
まさにニッコウキスゲが満開。あたり一面黄色の絨毯。 車山肩から車山湿原に向かい緩やかに下る。

 良い気分で下っていくと道には木道が現れる。車山湿原に着いたようだ。湿原ではちょうどシモツケソウが見ごろを向かえ、ピンク色の花が風に揺れ、とても綺麗だ。シモツケソウの群落はあまり目にした事が無く、私を含め多くの登山者が立ち止まって写真を撮っていた。
車山湿原まで下ると木道となる。木道は明るい雰囲気で気持ちが良い。 シモツケソウの群落。緑にやわらかいピンク色が映える。

 車山からの道とぶつかり、蝶々深山方面に向かう。石がゴロゴロした車山周辺らしい道を登っていく。時折休憩をかねて景色を眺める。背後には蓼科山の姿も見えてきた。空を見ると、雲がとれ、すっかり青空だ。気分は上々。

 蝶々深山の頂上は平らで広い。そして眺めが素晴しい。東には蓼科山がどっしり構え、南には霧ヶ峰の主峰、車山。北には広い緑の台地と美ヶ原の山々。この北側の景色が特に素晴しく、これこそ霧ヶ峰といった風景だ。
蝶々深山への登りの途中からは蓼科山も望める。 蝶々深山頂上。平坦な頂上は360度のパノラマ。
蝶々深山より北側を望む。爽やかな緑の高原と青い空がとても美しい。空気が澄んでいれば遠く北アルプスも見える

 蝶々深山から北側へと進む。少し下った後はずっと平らな道のり。爽やかな高原の空気の中、のんびりと歩く。人も少なく、実に開放的だ。この辺りが霧ヶ峰で一番いいところかもしれないな。

 のんびり歩き、岩がゴロゴロした物見岩につく。ここは岩が椅子代わりになり、絶好の休憩地となっている。私も腰を下ろして休む。先ほどまで歩いてきた道が高原の間を伸びる。なんだか絵になる風景だ。

 ちょっと休憩した後、八島湿原に向かい歩き出す。物見岩から八島湿原まではずっと下りだ。いやー、楽チン楽チン。
蝶々深山の北側、物見岩より来た道を振り返る。なだらかな車山のレーダーがよく目立つ。 物見岩から八島湿原まではずっと下り。楽だ。

 つづら折れの坂を下りきり、小川を渡ると沢渡からの林道と合流する。すると小屋がいくつか現れる。このあたりから再び人が多くなる。八島湿原を周遊してきた観光客だ。

 道はこの先木道となる。木道は人一人が通るには十分だが、追い抜きやすれ違いにはやや狭く、あえなく中高年の団体渋滞にぶつかり、ペースダウン。抜かしたい気持ち満々だったが、抜けるようなところもなく、あきらめてゆっくり歩く。まーよいか、その分景色も楽しめるから。

 しばらく歩くと八島山荘への登りとなり、登りきったところで展望所となる。ここからは八島湿原やその向こうに広がる山々を一望に出来る。なかなか良い景色だ。
沢渡からの林道との合流点には小屋もある。 八島湿原沿いを歩く。この辺りは人が多く、渋滞もちらほら。まー、しゃーないか。
八島湿原を見渡せる展望所。八島山荘から来た観光客はまず、この景色を目にする。雄大で気持ちが良い景色だ。

 八島山荘から歩いて戻ろうかと思ったが、日が傾いてしまわぬうちにもう一度ニッコウキスゲを見たくなり、タクシーで車山肩までもどる。一人でタクシーに乗るのなんて久しぶりだな。プチ贅沢。

 プチ贅沢の甲斐あって、車山肩では素晴しい景色を望めた。やっぱり晴れが一番だ。断然美しさが違う。青い空に緑の大地、黄色のニッコウキスゲ。素晴しい。

 この後、しばらく付近を散策して、霧ヶ峰の夏を目に焼きつけ、帰路に着く。今日は素晴しい一日だった。
車山肩に戻ると、ニッコウキスゲの黄色がひときわ際立っていた。やはり、高原に咲く花には青空が良く映える。
高原の緑にまぶしいばかりの黄色の花が揺れる。ニッコウキスゲは色、形ともに印象的だ。
車肩より少し登ったところより車山を眺める。緑の山と青い空が織り成す景色はいつ見ても気持ちが良い。


その1(登山記録) | その2(高山植物紹介)

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