猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1
(千畳敷〜木曽殿山荘)

うーむ、寝坊した。なので高速を使って駒ヶ根までレッツゴーなのだ。恵那山トンネルを通るのなんて久しぶりだな。気のせいか前より短く感じる。

高速の力は素晴しいが、それでもちょっと遅れ気味の10時にバスセンターに着き、そこからバスでロープウェー乗り場へ。今回のルートはロープウェーで千畳敷まで上がった後、縦走し、空木岳へ。空木岳からは池山尾根で駒ヶ根に降りる予定だ。

ロープウェーを降りると、宝剣岳の素晴しい岩壁が望める、ハズだったが残念ながらガスがかかっている。うーむ、この先、景色が見れるかちょっと心配だ。

ま、心配してもしゃーないので、さっさと準備して登りだす。まずは千畳敷から宝剣岳の南側斜面を通り、極楽平へ。この区間、結構傾斜があり疲れる。

すぐにバテテしまうので、休憩がてら花などを見る。アキノキリンソウなどがボチボチ綺麗。そして独特なチングルマの穂が綺麗。チングルマは名前、見た目共に独特で良い。
登山口へはバス、ロープウェーでアクセス。両方で待ち時間を含めて1時間ほど見ておくと良い。 ロープウェー終点の千畳敷は屏風のように広がる岸壁が大迫力。晴れていれば絶景です。
空木岳へはここから南へと向かう。 まずは稜線までの登り。チングルマの穂が赤く色づいて綺麗だった。チングルマは花も実も美しい。

極楽平は特に極楽と言うことも無く、フツーな場所だった。なんで極楽なんだ?

ちょっと休憩した後、なだらかに下っていく。相変わらず景色は見えず、本来なら絶景の気持ちの良い稜線なんだろうが、今日は単なる道でしかなかった。

それでもたまに雲間が晴れると素晴しい景色が顔を出し、ちょっとうれしい。やっぱ景色が見れてなんぼでしょ。
極楽平までは30分もかからず着いた。天気が良ければ稜線の眺めが良いのだが、仕方ない。 極楽平からは緩やかに登り、下りを行い、次第に標高を下げる。

緩やかだった登山道はやがて傾斜がきつくなり、どーんと下って、どーんと登り返すと濁沢大峰。そこからまたどーんと下ってどーんと登り返すと檜尾岳(ひのきおだけ)だ。

このように縦走路はアップダウンがあり、登りだしの標高が高い割りに結構疲れる。のぼりを累積すると、結構な登り標高だ。

そうそう、濁沢大峰から鞍部への下りでは高山植物が綺麗だった。ツリガネニンジンやアキノキリンソウはところどころ群生していてなかなか綺麗だ。

そういえば、この下りでアグレッシブにずっこけた。斜めの岩に足をかけたらずっこけて右ヒザ右手を強く打った。特に問題ないようだったが、思い起こせばこの時以来、登山中に右ヒザが痛むようになったような。うーん、やっちったかな。。。
次第にアップダウンが激しくなる。岩だらけの頂上に碑があった。名前が消えているがおそらく濁沢大峰だろう。 このような稜線の登り下りが何度もある。登山口の標高は高いが、アップダウンがあるので、結構キツイ。
ツリガネニンジンかな。濁り沢大峰からの下りでよく目にした。 アキノキリンソウ。その名の通り秋を代表する高山植物。

檜尾岳から駒沢岳までは小さなアップダウンの道。視界を遮る木々も無く、景色は良好だ。この日もしっかり雲が見えた(雲が無ければ良い景色だったろうが、無念)。

アップダウンをしばらく行った後、ちょっとキツイ登り返しを終えると、開放的な駒沢岳頂上だ。のんびりとした駒沢岳頂上は昼休憩にはぴったり。風も穏やかでのんびり食事ができる。

駒沢岳からは緩やかな下り。のんびりとした雰囲気で良い。ところどころ登山ルートが不明瞭なので辺りを良く見て自分のルートよりもそれらしいルートが無いかを確認したほうが良い。

最後にちょっとした岩場を越えると、東川岳頂上だ。東川岳は晴れていれば正面に空木岳がどどーんと聳え、素晴しい展望が得られるのだが、この日はガスってなんも見えず。無念。
檜尾岳付近から今まで歩いてきた稜線を振り返る。ダイナミックな氷河地形が実感できる。 駒沢岳頂上は平坦。休憩には最適だ。ここからしばらくは緩やかな上り下り。
晴れていれば大展望の稜線だろう。目印が不明確で登山道が分かりにくいので注意が必要。 このちょっとした岩場を越えれば東川岳だ。

東川岳から急傾斜のジグザグ道を下れば鞍部に建つ木曽殿山荘だ。伸二郎は知らなかったが、木曽殿山荘は予約制で基本的に予約が無いと泊まれない。

伸二郎は当然予約などしておらず、それを聞いた受付のオバン&オジンはひどく不機嫌そうに嫌味を連発する。「クソッタレ、こんなクソ小屋泊まるかボケ!」と言ってやりたかったが、山で凍え死ぬわけにもいかず、なんとか泊めてもらう。

空木岳周辺の小屋は基本的に要予約であり、必ず事前に予約しておきたい。木曽殿山荘みたいなクソ嫌味な小屋は稀かもしれないが、待遇は予約しないと落ちるかもしれないので。また、相手方の計画の為にも予約は必要か。
東川岳からは急峻な下り。枕木があるが、荒れており、滑りやすいので注意。 東川岳から下りきった鞍部には木曽殿山荘があった。ここは予約制。予約しないとうっとおしいくらいに嫌味を言われる。かなりムカついた。

満員の小屋は居心地が悪く、暇だったので、ぼんやりしていると、ガスが取れてきた。これ幸いと外に出ると、正面の空木岳がなかなか綺麗。

こりゃ夕日が見れるかもと思い、東川岳に登り返す。夕日は湧き上がる雲に阻まれて見れなかったが正面には堂々と聳え立つ空木岳の姿が見れて満足。

また、北側には今日歩いてきた稜線と遠くに宝剣岳の岩峰が見えた。宝剣岳は北アルプスの槍ヶ岳みたいにどこから見ても分かりやすい。
夕方、晴れてきたので東川岳に登り返し、空木岳を眺めた。迫力のある素晴しい山容だ。
雲が沸いていたので夕日は見れず。沸き立つ雲はまるでソフトクリームモンスターだ。 東川岳より北の展望。遠くに宝剣岳の岩峰が見える。どこから見てもすぐ分かるな。

小屋に戻り、バウムクーヘンを食べ、まったりしていたが、やっぱり暇なので外に出る。ガスが取れた空には星がキラキラと輝き、美しい。

ミニ三脚を立てて星空を撮影していると、一眼がぶっ壊れる。壊れるのは2回目だ。大事なところで壊れてくれるのはちょっといただけないな。頑丈に作ってくれよキャノンさん。

ま、数枚写せたから良いとするか。明日は晴れると良いな。
夜は星空上映会。久しぶりに満点の夜空を見れた。キラキラと星が輝いているのが印象的だった。



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