猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

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その1
(千畳敷〜木曽殿山荘)


 食事を終え、お楽しみの夕焼けタイム到来。宿の親父に聞くとここからでも十分綺麗だと言われたが、西側の眺めも見たいとやっぱり空木岳頂上を目指す。

 風が強く、外は寒かったので、伸二郎以外、誰も頂上を目指すものがいなかった。でも、断言できる。絶対に夕焼けは頂上からのほうが良い。格段に違う。駒峰ヒュッテから頂上までは10分ほどと近い。駒峰ヒュッテに泊まる予定の人、夕焼けは頂上からが良いですよ。

 冷たい風にカッパを上下に着込み、完全武装で対処。頂上までの道を行く。振り返れば、伊那谷にかかる大きな空木岳と後光が差したかのように光る甲斐駒ケ岳がとても印象的だ。それにしても、影でかいな。
日が傾き、空木の巨大な影が伊那谷に伸びる。響きあうように頂上が輝く甲斐駒ケ岳が印象的だ。 夕日を見るために空木岳頂上に向かう。気楽に頂上にいける位置にある小屋はサイコーだ。

 頂上はさぞかし寒いんだろうなと思いきや、風裏になっているみたいでとても暖かい。意外だ。そして、頂上には人っ子一人おらず、頂上独占。

 頂上からはまさに360度の大パノラマ。夕日に照らされる木曽駒への稜線、どでかい空木の影の先にある南アルプスの稜線。まさに最高の一言だ。

 しばらく写真を撮っていると駒峰ヒュッテから一人登山者が上がってきたが、それ以降頂上に来る登山者はいなかった。こんな美しい景色なのに、こんなに近くなのに、もったいないな。
丁度風裏になって暖かかった空木岳山頂。まさに360度の大パノラマが広がっていた。 夕日に照らされる木曽駒への稜線。明日はあそこまで歩くのか。相変わらず遠いな。
夕日に照らされて頂上付近の模様がクッキリ現れた南アルプスの主峰達。手前は空木の影。山の影ってでかいんだね。

 南を見れば、南駒ケ岳へ続く美しい稜線が続く。白砂に輝く稜線の向こうには南駒ケ岳の力強い岩峰が素晴しい。

 そしてこの日、最高に綺麗だったのが西に広がる夕景。まだ少し高い太陽に照らされた世界は限りなく柔らかな色合いに包まれ、今まで見たことの無いような素晴しい景色を作り出していた。

 ピンクともオレンジとも違う柔らかい暖色、青さが残る空の色、全体を引き締める雲と地上の暗部。その全てが素晴しく伸二郎の好みにマッチしていた。文句なし、今年No1夕景。
南駒ケ岳への稜線。素晴しい景色だ。次は南駒ケ岳にも行ってみたいな。
今年一番の夕景。夕暮れ時の木曽谷にうっすらガスがかかり、頭を出す御岳と伸びやかな空が印象的だった。

 やがて太陽は徐々に地平線へと近づき、世界をオレンジ色に染め上げる。空に広がる雲を、地上に広がる雲海を、そして山々を。
やがて太陽は水平線に沈みかけ、世界をオレンジ色に染め上げる。青から黄色、オレンジ色へと変化するグラデーションが素敵だ。

 頂上で熱心に写真を撮る伸二郎にもう一人の登山者が話しかけてきた。この方は河合さんと言って、伸二郎と同じ愛知県に住むベテランの登山者だった。

 河合さんは頂上の岩の上に乗るから記念写真を撮ってくれと頼んできた。いやー、歳を重ねてなお衰えぬお茶目心。恐れ入りました。てなわけで伸二郎も真似っこして頂上にて記念写真を撮ってもらう。良い思い出になりました。どうもです。
河合さんに触発され、空木の頂上で喜びを爆発させる。今日は最高だぜ。

 やがて太陽は水平線に沈みかけ、最後の輝きを世界に放つ。今日の登山を祝っているかのように。ありがとう空木岳。
この日の夕日は本当に印象的だった。今までに無い色を見せてくれた。こんなにクッキリと色が分かれるなんて驚きだ。
雲海の中から顔を出す御岳山。海に浮かぶ独立峰はとても堂々としている。後は白山。

 沈み行く太陽にうっとりとしているとき、河合さんは熱心に芸術写真を撮っていた。コンデジでこの画像。人物と岩、雲の入れ方が素晴しい。大事なのは腕だとあたらめて実感させてもらいました。河合さん、良い写真をありがとうございます。
空木岳の山頂にて夕日を眺める伸二郎。豊橋の河合さん提供の写真。コンデジでこの素晴しい写真。カメラでなく腕だなと実感させられた一枚。河合さんありがとうございます。

 夕日が沈んだ後、空に広がる面白い雲を写真に納め、空木岳を後にする。今日は本当に良い夕景だった。
この日は雲の形も印象的だった。まるで海のように雲が波立ち、その雲を夕日が優しく色づける。素敵だ。

 河合さんにぶっちぎられながら小屋に戻る。あの歳でなんちゅー早さだ。

 小屋越しに伊那谷が輝き始めた。夜景も楽しめそうだな。

 小屋に戻ると、登山客が窓越しに夕景を楽しんでいた。ここなら寒くも無いし、御岳も見え、なかなか綺麗だ。夕景にこだわらなければここでも十分に綺麗な景色が望める。

 でも、個人的にはやっぱり頂上からみる景色がお勧めだけどね。
やがて世界が闇に包まれると、伊那谷の街が輝き始めた。空木岳は街の夜景も綺麗だ。 寒い外でなくても小屋の中から十分綺麗な景色が望める。窓越しには雲海に浮かぶ御岳。まったりと絶景を楽しめる。

 夕景を楽しんだと、宿の親父の武勇伝を消灯まで聞く。宿の親父はかなりパワフルで70を越えてなお日本だけでなく海外の山に登る人だった。そして親父はトークもパワフル。自分のことは同じことを最低3度は話さないと気がすまない割りに人の話は全然聞かない。この自分大好きパワーが人生を楽しく生きていく活力のになっているのか。。。

 親父の話にちょっと飽きてきた頃、消灯時間を迎えた。今日は良い一日だったな。



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