猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



東雨乞岳に戻ってくると天気がだいぶ良くなり、風も弱くなって快適に。コーヒーとパンでまったり昼食。あったかい飲み物を飲むとホッとするね。
東雨乞岳からは滋賀県側の眺めも良い。ちょっと霞んでいるが、琵琶湖も見える。普段琵琶湖を見る機会が無いのでなんだかとても新鮮だ。
食事を終えたら頂上を離れる前に眺めを楽しんでおく。どっしりた御在所と峻険な鎌ヶ岳は対照的な感じだ。
視線を左に移せば釈迦ヶ岳から延びる鈴鹿山脈の主役たち。遠く藤原岳の姿も見える。2月に登ったのが懐かしい。
眺めを楽しんだ後、下山へ。雨乞岳との鞍部まで下り、文字が見えなくなっている標識をたよりに稲ヶ谷へと下る。地図で見た時は稲ヶ谷は結構利用されていると思っていたが、
この登山道のありさまを見てほとんど利用されていないことがすぐ分かった。だからか、ここを下りてく登山者がいなかったのは。

ちょっと来た道を戻ろうかとも思ったが、初心貫徹、行くべしと笹の海に突っ込んでいった。登山道はすぐに笹に阻まれ、目の前を遮る笹をかき分けながら何とか下って行く。いやー、最初っからやってくれるね。
笹が終わったあとは踏み跡、目印共にうっすい(というか、ほとんどない)急な斜面を下って行く。滑りやすく、快適では無かったが、笹をかき分けて進むよりはずっとマシだ。
急傾斜を下って行くと行く先に登山者の姿が見えた。声をかけると地元の方で、何度かこの登山道を通ったことがあるとのこと。お互いにこの登山道を他に通る人がいることに安堵した。

挨拶を済ませ、行こうとすると、初めての伸二郎の為か、先導してくれるとのこと。どうもです。

この方、服部教授と行って地元のまったり系?の山岳会の会長さんだそう。地元の方だけあった鈴鹿山脈のことにはだいぶ詳しく、いろいろと話を聞かせていただいた。地元の人は違うね。

さて、登山道はほとんど目印も無く、わかり辛かった。ただ、基本的にはひたすら沢を下れば良いのでわからなかったらとりあえず沢に沿って下れば良い。
既に紅葉の良い時期は過ぎていたが、わずかに残る秋の色合いが美しかった。
紅葉、暗い谷筋に明るい色合いを添えてくれてありがとう。
さて、登山道はその後もわかり辛く、加えてちょっぴり危険な場所が増えてきた。かすかに残る目印に導かれて沢の両側を進むが、傾斜の強い斜面のトラバースが多く、滑って沢に落っこちそうで少しおっかない。個人的にはいっそ沢を下っていった方が分かり易く、安全だと思う。
こんなところが登山道だってわかんないよね。一人で来たらだいぶテンパってただろうなー。。。
稲ヶ谷で唯一沢から離れないといけない高巻きポイントがある。それは大滝と呼ばれる滝があるからだ。その高巻き道がまたわかり辛い。教授も高巻きポイントを見過ごして大滝付近まで進んでしまった。この様に両側が切り立った岩場まで来たら行きすぎ。戻って赤テープがある高巻き道へと進みましょう。
この高巻き道が結構な危険度で、崩れやすいトラバースを進み、ロープのかかる急傾斜を下り、
そして土砂崩れ?により登山道がかき消されたおっかないトラバースを進む。ここのポイント、沢まで結構な傾斜で落ちており、滑って行ったら結構危ない。ホントにこんなとこ通るの?ってかなり疑った。家に帰って調べた結果、これより上にもう少し良い道がありそうな感じ。まー、実際行って確かめてみないとわからないけどね。。。
さて、今日一番の危険ポイントを越えて後は急ながらも危険度はそれほど高くない道を下って沢へ。沢へぶつかったら、いったん荷物を置いて上流へ滝を見に行く。沢を登るとすぐに大滝にぶつかる。なるほど、これは高巻かないといけないわけだ。
滝から戻ると再び沢を下って行く。ここもなかなかおっかないトラバースが多い。後ろから教授が滑らないかひやひやした。やっぱり伸二郎は沢を下る方をお勧めします。
教授の案内もあり、無事に登山口までたどり着く。ふー、無事で良かった。
ここから武平峠へは1時間ほど国道を歩かないといけないが、ありがたいことに教授が車で送ってってくれた。最後までありがとうございました。

着替えを済ませ、家路へ。今回は思いのほか手強い登山となったが、沢を行くという新たな登山の楽しみが味わえて良かった。何よりも登山道以外でも普通に山って登ったり下ったりできるんだという当たり前のことに気づかせてくれたことが一番の収穫だった。

雨乞岳、眺めも良く、静かでなかなか良い山だ。紅葉期のクラ谷は結構雰囲気もよさそうでお勧め。ただし、稲ヶ谷は初心者は止めといた方が良いかな。


その1 | その2
雨乞岳 2014年11月 トップへ


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