猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その1



今週は黄砂が来るらしいので、遠望は期待できないと考え、近くの景色が綺麗なアルプスか白山にしようと考えた。

土曜日に腹を壊して体調が少し悪かったので、初めてのところはパス。木曽駒にうどん屋峠経由で登ろうと思ったが、バスが7:00からしかやってないので却下。結局、白山に登ることにした。

土曜の夜、白水湖の駐車場に着いた時、車は3台しかいなかった。まだ道路も開通したばっかだからか、ずいぶん静かだ。

6/1
5:30晴れ渡る空に気分よく起床。着替えを済ませ、6:00過ぎに出発。緑のカーテンに包まれながら急登を行く。
登りはじめは立派なブナの森。太陽に透ける新緑がとても美しい。樹林帯でも気分良く登れるのは1年の中でもこの季節と紅葉の季節ぐらいか。
花も少ないながらもちらほら。スミレは小さいけど淡い色合いが美しく存在感は大きい。
ツツジのピンクの花は新緑にとても映えていた。良い色合いだ。
見上げればブナの大木。その溢れんばかりの生命力に圧倒される。登りはじめなのに既にクライマックスかのよう。
ブナの森を抜けるとダケカンバの森に。白山のダケカンバは一本一本が大きく立派だ。
ダケカンバの森を抜けると視界が開ける。振り向けば朝靄の向うにアルプスの姿。今日は黄砂が来ているので遠くの景色はダメだと思っていたが、いい方向に予報が外れたようだ。
尾根に出ると正面に御前峰と剣ヶ峰が見えてきた。雪は例年並みか。御前峰には湧き立つ雲もなく、今日は一日を通して晴天が期待できそうだ。良かった。
だんだんと登山道に雪が増えてきた。雪が登山道を覆い、ところどころ道が分かり辛くなっていたのでこの時期に初めて登る人はルートを見失わないように注意が必要だ。
順調に進み、大倉山を越えると景色の良い尾根道となる。そして避難小屋手前のダケカンバでいつも通り休憩。腹ごしらえをして、これから始まるキツイ登りに備える。
一旦下ったあと、登り返し。このあたりは夏道が多く出ていてペースも上がる。
次第に雪が増えていき、この急な斜面でアイゼン装着を決意。そういえば、前もここでつけた気がするな。
今回の相棒。グリベルG10ワイド+エアテックエボ。グリベルイエローが素敵だ。
アイゼンを着けると滑らないが、足が重いので疲れる。急登を何度も休憩しながら登る。そんな頑張りに応えるように振り返ればアルプス、御嶽の素晴らしい景色。今日景色良いじゃないか。
北アルプスアップ。この季節だけの緑と残雪の景色。綺麗だ。
乗鞍と御嶽。この景色がこの日の一番。両山とも端正で素晴らしい。
特に素晴らしかったのが御嶽。残雪の美しい山頂付近と緑の山々から飛び出し、大きく裾野を広げる美しい姿に何度も見とれた。いやー、素晴らしい山だ。
しばらく雪の上を歩いたのち、カンクラ雪渓を右手に見る場所で再び夏道が現れた。階段をアイゼンつけたままぎこちなく登って行くと、
室堂平のなだらかな雪原に出た。広い雪原の向うには別山のたおやかな山容。いつか別山にも行ってみたいな。
この付近、残雪期にはルートを見失いやすいが、今年はとても目印がしっかりしており、安心して歩くことができた。整備してくれている方に感謝。目印に導かれ、室堂に着き、御前峰への最後の登りに向け再び腹を満たすのであった。


その1 | その2
白山 2014年6月

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