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みずがき山 '05年10月

 石鎚山は西日本最高峰の霊峰。頂上直下の切り立った岩壁が迫力ある。また、石鎚山は信仰の山として有名で、登山道には石鎚山の特長にもなっている鎖場がある。鎖場は切り立った岩場を鉄鎖を頼りに登るもので、結構スリリング。それぞれの鎖場には迂回路があるので、自信の無い人は迂回路をを通ろう。
 鎖場と、頂上付近の尾根道は注意が必要だ。それ以外の危険箇所は無く、初心者でも大丈夫だろう。
標高 1982m
場所 愛媛県西条市
難易度 中級
予想時間 5時間 (登り3時間、 下り2時間)
標高差 702m (登山口:1280m、 頂上:1982m)
距離 往復8.5km


 今回利用したコースの登山口へは石鎚登山ロープウェーを使って行く。@ロープウェー山頂駅から歩き出すと成就までは緩い上りとなる。森の中の登山道を20分ほど歩くと石鎚神社中宮のあるA成就に着く。成就はお店などがあり、にぎやかだ。
 お参りを済ませ、再び歩き出す。ここからしばらくは八丁坂と呼ばれる緩い下り坂だ。八丁坂を下りきると、B八丁休憩所だ。
今回利用したコースの登山口へはロープウェーで登る。 ロープウェーから成就までは森の中の静かな道。
成就には石鎚神社中宮や旅館、おみやげ物屋などがあり、賑わっている。 成就からいったん下る形となる。森の中の緩やかな道を下りきると八丁休憩所だ。

 八丁休憩所からは初めのうちは緩い上りだが、しだいに傾斜がきつくなる。その後は木道の階段が多く、傾斜のきつい上りが続く。この区間は木々にさえぎられ、視界も無いので、とてもきつい。
 汗だくになりながら階段を上がっていくと、C前社森となり、試し鎖への分岐が現れる。試し鎖は名前こそ優しそうだが、実際には一番きついと思う。理由は下りの鎖をこなさなければならないからだ。初心者にとって、下りの鎖は一番危険で、自信がある人意外は試し鎖を避けるべきだと思う。実際、この日も、初心者が登ったは良いが、下りができず、大渋滞が起きていた。他人にも迷惑になることを考えて行動するべきだ。
 試し鎖の迂回路を終えると、売店のある小屋があり、それを過ぎると、しばらくはまた登りとなる。
八丁休憩所からはひたすら上り。最初は傾斜が緩やかだが、すぐに木道の急傾斜となる。 急傾斜を登っていくと試し鎖への分岐が現れる。試し鎖は登った後、下りも鎖なので、自信が無い人はパスすべき。
試し鎖の後、迂回路と合流するとこには簡易売店あり。 前社森を過ぎると、傾斜は幾分楽になる。この木道が頑張りどこ。

 前社森を上りきると、道は緩やかに下っていき、樹木の切れたところで、石鎚山が目の前に飛び込んでくる。険しい岩壁が連なる石鎚山の山容はとても見事で、しばし見とれる。
 緩やかな道を下りきると、D夜明峠(よあかしとうげ)だ。夜明峠にはお地蔵さんがぽつんと立っており、登山者の安全を祈願してるようだ。夜明峠からは再び上りとなるが、景色が見える為、疲労感は感じないだろう。
 夜明峠より上っていくと、程なく、一ノ鎖分岐に着く。一ノ鎖は距離がもっとも短く、傾斜もニノ鎖、三ノ鎖に比べ緩いので、ここで鎖の感触をしっかり掴んでおきたい。ただし、傾斜は比べると緩いが、結構きつく、慎重に登りたい。自信の無い人は迂回路を通るのが良い。
 一ノ鎖を終えたあたりより、後方の視界が広がり、美しい景色を味わえる。休憩をかねて、景色を楽しみたい。
緩やかな下りの後、樹木が無くなり、目の前に石鎚山の全容が現れた。なんとも堂々とした山容だ。
夜明峠には地蔵さんがぽつんと立っている。登山の安全を祈ってくれているのだろうか。 夜明峠からは再び登りとなる。八丁休憩所過ぎのとは異なり、景色が見えるので、疲労感は少ない。
一ノ鎖は距離は33mと短いが、傾斜はなかなかある。慎重に登りたい。 一ノ鎖を登った後、後ろを振り返る。石鎚山脈の眺めが見事だ。

 一ノ鎖を過ぎて、しばらくいくと、Eニノ鎖小屋に着く。ここでニノ鎖と迂回路の分岐となる。ニノ鎖は一ノ鎖の倍(67m)の長さがあり、傾斜も増しているので、注意して登ること。混雑時には前の人との間隔が近くなりすぎぬよう、間隔をあけて登ること。
 ニノ鎖を過ぎると、すぐに三ノ鎖がある。三ノ鎖はもっとも長く、傾斜も急。途中には垂直に違い部分もあるので、慎重に登るようにしたい。三ノ鎖を終えると、F弥山頂上だ。
一ノ鎖より程なく、二ノ鎖小屋に着く。この後、ニノ鎖への分岐がある。ニノ鎖は距離が長く、急であるので注意。 ニノ鎖は距離が65mと長く、斜度も急であるから、しっかりと足、手で鎖を掴み、慎重に登りたい。
三ノ鎖。3つの鎖の中でもっとも長く、傾斜も急。途中にはほぼ垂直な部分もあり、とてもスリリング。

 弥山頂上には石鎚神社上社や山小屋があり、修験者と登山者で賑わっている。弥山は眺めがとても良く、平坦で広い場所があるので、休憩に最適だ。この日も景色を見ながらお弁当を食べている登山者が多く見られた。
 ここから主峰天狗岳へは細い尾根上を進む形となる。弥山からみる天狗岳は空に飛び出しているかのようだ。
鎖とロープを頼りに下っていくと、細い尾根道となる。足場が平坦でなく、細い為、十分に気をつけながら進むと、ほどなくG天狗岳頂上だ。四国最高峰の頂上からは360度の展望が広がる。
 景色を楽しんだ後、下山。弥山まで戻った後、迂回路を通り、ニノ鎖小屋まで下る。ニノ鎖小屋からは往路を戻る形で下山し、ロープウェーへ(ただし、鎖場は迂回路を通ること)。
三ノ鎖を登りきると、石鎚神社頂上社のある弥山頂上。修験者と登山者でとても賑わっていた。ここには宿泊できる山小屋もある。 弥山頂上は絶好の休憩ポイント。素晴らしい景色を見ながら昼食を楽しむ登山者が多かった。
弥山より石鎚山の主峰・天狗岳を望む。切り立った岩壁と空に飛び出しそうな姿が印象的だ。
天狗岳頂上部。すぐ横は断崖絶壁。崖に近づき過ぎぬよう注意して歩きたい。 天狗岳頂上。小さな祠があるのみ。ここからは360度の素晴らしい展望が広がる。
天狗岳頂上付近より四国の山並みを望む。四国最高峰ゆえ、展望は360度。素晴らしい眺めが広がる。
下山は鎖場を避け、迂回路を通るのが良い。 迂回路は谷側に柵が無いので、落ちぬよう気をつけて歩く。


登山データ
登山地図
断面図
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第584号)
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