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みずがき山 '05年10月

 ’04年7月21日に奈良と三重の県境にある大台ケ原に登った。大台ケ原は雨が多いことで有名で、天気が心配だったが、幸いにも雨は降らず、ぼちぼちな天気だった。大台ケ原は山頂近くまで道路が延びており、登山というよりはちょっとした散策といったところだ。登山道は大蛇ー(だいじゃくら)を除き、危険箇所は無い。大蛇ーは断崖にある展望台で主登山道から脇に行ったところにある。
 登山口より大台ケ原最高峰日出ヶ岳まで標高差125m、所要45分。


 朝10時に大台ケ原ビジターセンターのある大台ヶ原駐車場に着く。真夏というのにずいぶん涼しい。空には怪しげな雲があったが幸い雨は降らなさそう。早速準備をして登山開始。
 苔むした森の中の道を行く。傾斜は緩く、笹の葉に覆われた森の中の散策路といった感じだ。しばらく行くと階段が現れる。階段を登りきると展望台のある正木嶺鞍部だ。展望台から景色を見たあと、左に進み、立派な木道を登っていく。木道を登りきると、大台ケ原最高峰・日出ヶ岳頂上だ。頂上では鹿の群れに出会えた。大台ケ原は鹿が多いそうだ。
ビジターセンターがある駐車場。ここから登山が始まる。 始めのうちは森の中のなだらかな道。
しばらく行くと階段が現れる。このあたりはよく整備されている。 日出ヶ岳への木道。とてもきれいな木道。
日出ヶ岳頂上展望台より熊野灘方面を望む。鹿の群れがのんびりしていた。霞んで見えづらいが海も見える。

 日出ヶ岳から正木嶺に向かう。正木嶺は木道がずっと整備されており、登山道はとてもきれいだ。木々が立ち枯れているため、開放感も満点。頂上では天気も回復してきて、とても気持ちが良かった。
 ただ、開放的な景色も喜んでばかりはいられないようだ。正木嶺はもともと、うっそうとした森だった。しかし、鹿が繁殖するにつれ、木の表皮が鹿に食べられ、立ち枯れる気が増えた。結果、木々が育たぬ森と化し明るい展望が現れた。立ち枯れの森は展望がいいほど森が衰退してる証なのだ。
 実際、鹿により枯れた様が良くわかる。この傾向に歯止めをかけようと、大台ケ原ではフェンスを作り、鹿が住む場所を一定範囲に決めている。それにより効果が出るかを現在検証中だとか。人間にとっては国定公園であり、自然を守りたいが、鹿にとってはなかなか迷惑だ。鹿から見ると、人間は他の場所を枯らしたくせに、ここだけ文句言うのかといったところか。
正木嶺はきれいな木道上を行く。 正木嶺頂上。木々が無く、とても開放的だ。
鹿により表皮をやられた木々。うーん、わかりやすい。 鹿よけフェンス。このように鹿が入ってこないように囲ってある。
とても開放的な正木嶺。森がなくなった姿だが、開放的で私は好きだ。このほうが山としての魅力は有りだな。
 正木嶺から大蛇ー方面へと進む。途中森の中、草地などを経て、ずんずん進むと、やがて尾鷲辻の分岐に出る。これをまっすぐ進むと神武天皇像がある牛石ヶ原に出る。
 牛石ヶ原より100m程行くと大蛇ーへの道が分岐してるので、そちらへ進む。岩場を進み、突き当りが断崖絶壁・大蛇ーである。
大蛇ーは足場となる岩に傾斜が着いており、また左右が鋭く切れ落ちているためかなりスリリング。風も強いので、吹き飛ばされないように注意して展望を楽しみたい。
 ここからは断崖状の谷や大峰山脈の景観が美しい。
開放的な牛石ヶ原。神武天皇像がある。
目もくらむ断崖上にある大蛇ー。とてもスリリングな場所だ。 大蛇ーより蒸篭ーを望む。イメージ的には大蛇ーもあのような崖の際にあると考えて下さい。

 分岐まで戻り、シオカラ谷方面へ進む。このあたりはシャクナゲ坂といって、春にはシャクナゲのトンネルとなる。シャクナゲ坂の急な下りを進んでいくと、つり橋のかかるシオカラ谷だ。ここから道は急な登りとなり、登りきると、平坦な道となり、やがて大台ケ原駐車場に至る。
シャクナゲ坂の急な下りを進む。春にはさぞ美しい道となろう。 つり橋のかかるシオカラ谷。ここから道は急登となる。
 今回は大台ケ原駐車場を起点に日出ヶ岳、正木嶺、大蛇ーと進み、大台ケ原駐車場へと戻る周回路を行ったが、シオカラ谷付近は特に見るものも無いため、大蛇ーを見たら尾鷲辻まで戻り分岐を駐車場方面へ帰っても良い。
 シオカラ谷を通ると一旦、沢まで下りきる形となるので、どちらから進んでも急な登りが発生して、とても疲れるからだ。体力に自信が無い人はシオカラ谷を通らないルートが良いんじゃないかな。
急登をやっとこさ登りきると平坦な道になる。
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