猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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その2



三段の滝から珍しく立派な吊り橋を渡ると、
三段の滝の高巻きが始まる。この区間、傾斜が急できつい。
登山道をよく確認しながら登って行くと、岩の間を通る場所があった。どうやらここが岩小屋のようだ。
岩小屋からさらに登って行くと、急なハシゴが数多く出てくる。どうやらここがTVで見ていた垂直に近いハシゴのようだ。TVで見ていたときはしっかりと見ていなかったからえらい断崖に立つような印象だったが、実際には周りに樹木があり、傾斜も垂直とまでは行かず、恐怖感は低かった。
唯一気を付けないといけないのはハシゴでなく、この岩場。鎖がついているが、足をかかりは少し弱く、特に雨の日は注意が必要かな。
ハシゴは恐怖感は少なかったが、疲労感はなかなかで、この区間はかなり疲れた。ようやくたどり着いた痩せ尾根の2畳ほどの空間が仙人ーのテラスのようで、目の前には断崖絶壁がそそり立っていた。ここでちょっと休憩。いやー、疲れた。
テラスから一旦下り鞍部に着くと、右手に遠くに大きな滝が見えた。どうやらあれが双門の滝のようだ。断崖を落ちる滝は落差もあり、近くなら迫力があるのだろうが、いかんせん見てる場所が遠くて迫力は感じられなかった。
鞍部から一旦滝とは反対側へと進み、急登が再び始まる。ハシゴもそうだが、岩場、樹林帯の急登もきつかった。
ようやく高巻きのピークであるザンギ平へとたどり着く。いやー、ほんと疲れた。

ザンギ平は展望が良く、振り返れば緑の山々の向うに町が見える。どこだろう?吉野のほうかな。後ろの山は金剛山?
ここからせっかく稼いだ標高を落としにかかる。なぜかここだけえらい立派な鉄の通路があり、その後は草が生い茂る本当にここかなと思う登山道を下る、下る、下る。
ところどころ急な登山道は滑りやすく、時折滑ってお尻を付きながら標高をどんどん下げる。
いい加減嫌になったころ、ようやく沢にたどり着く。美しい沢を見ながら、ようやくこれでキツイ高巻き道から解放されると喜んだが。。。
すぐにまた高巻き道となる。しかもまた結構な標高差がある。いや、ほんと、嫌になるね。
で、再び沢にたどり着き、天国のような美しい沢にホッとするのだが、
また高巻き。それもやっぱり結構な高巻き。。。この後も三度となる高巻きがあったりで本当に嫌になった。個人的にこの区間が双門コースの一番の頑張りどころだと思う。
高巻きを繰り返し、ようやくしばしの沢歩き。目印は少ないが、基本的に沢を登れば良いだろうと適当に登って行く。
やがて沢が2つに分かれる場所にぶつかる。地図にない高巻きが沢山出てきたので、自分が今どこを歩いているかわからなくなっていたが、地図から考えてどうやらここが聖門滝近くの分岐のようだった。

じゃあ、右に見える沢かとよーく見てみると赤布らしきものが見える。どうやら間違いないようだ。
岩の乗り越えて進んでいくと、大岩で狭くなった小さな滝が見えた。この場所、右に鎖ハシゴが垂れ下がっているが、この狭い岩の間を登って行くほうが個人的には楽だと思う。
狭い岩の間を過ぎ、さらに登って行くと、ほどなく、岩のヘツリが現れる。よく見ると鉄の杭が岩から出ているが、古く、本当にここが今の登山道かと心配になったが、他に道はなく、どうやらここで正解のようだ。

落ちても死にはしないだろうが、ボチャンは嫌だったので慎重にへつって進んだ。
その後、少し急な草付きを登ると、美しい沢に降り立った。ここからはキツイ高巻きはもうない。ようやく本当の天国のような沢にたどり着いたようだ。
天国の沢は目印がなく、どっかに沢から尾根に行く登山道を見逃していないか不安になったが、ずんずん進んでいくと、前方に登山道が見えた。ようやく双門コースが終わったようだ。どっと安堵感に包まれる。いやー、双門コース、登りきったぞ!!!

登山道とぶつかってすぐに狼平小屋が見えた。うれしくてたまらなかった。まずはまだ続く登りに備えて天国のような河原で腹を満たそう。。。


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