猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
車での観光記録と愛猫の紹介。

北海道、東北 上信、北関東 南関東 北アルプス 八ヶ岳、中央/南アルプス 西日本 登山装備紹介
その2



釈迦ヶ岳から少し戻って県境稜線に行く。緩やかに下り、鞍部まで来たのち、猫岳に向けて登りかえす。振り返ると先ほどまでいた釈迦ヶ岳が穏やかにたたずんでいた。右のピークが最高点。なるほど、確かに一番高そうだ。
猫岳の頂上には猫岩の看板があったが、どこが猫岩なのかさっぱりわからんかった。これが猫岩?うーん、想像力を膨らませても猫に見えん。。。
猫岳からさらに県境稜線を行く。穏やかな稜線の向うには鈴鹿山脈主峰群。なかなか良い景色だ。
稜線にはときどき開放的な場所もあり、気持ちが良い。もう少し晴れたらさらに気持ちよかっただろうなー。
これから進む稜線とその向こうに雨乞岳。わずか1000mちょっとの山とは思えぬ迫力がある。
緩やかにアップダウンを繰り返し、下って行くとハト峰に到着。ハト峰は白い小さなピークでちょっと眺めが良い。が、いかんせん風の通り道で常に風が強く吹いて寒い。夏は良いかもしれないが、冬は休憩には不向きかも。
ハト峰で少し休憩した後、再び県境稜線を行く。金山に向けて登っているとふと登山道わきにへんてこりんな植物を発見。コケの一種のようだが、なんだか形が変わっている。不思議なやつだ。
一旦小さな鞍部にたどり着いた後、登りかえすと金山到着。金山は北側の眺めがとても良く、歩いた稜線や遠く藤原、御池岳まで眺められた。
東を見れば朝出発した朝明溪谷が見える。右に見える尖がったピークはハライド。今日はあそこを通って下山する。まだまだ遠いな。
金山から一旦鞍部まで下ると中峠。平坦な場所が多くあり、冬には良いテン場になりそうだ。
中峠からえんやこらと登り返し、平坦なピークの分岐を少し行けば水晶岳。水晶岳のピークは雨量観測計があり、あまり雰囲気は無い。
南の展望が少し開けるが、天気のせいかあまりいい感じでは無かった。晴れれば印象は変わるのだろうが、あまりお勧めではないかな。
水晶岳から鞍部まで下り、本日最大の登り返しを行く。標高差にして300m以上を登りかえす。眺めも無く、ちょっとキツイ。
ただ、ところどころに奇岩があり、それなりに目を楽しませてくれる。花崗岩の山は面白い。
きつかった登りもやがて終わり、緩やかになった道を行くと腰越峠と青岳との分岐に着く。天気も悪く、今にも降りだしそうな雲行きだったので、国見はパスしようかと思ったが、何となく行くことに。
最後の登りを踏ん張り切り、国見岳到着。予想通り展望は無く、あんま意味なかったと思いつつも、なんだか満足する。
青岳まで戻り、国見岳を振り返る。国見岳は花崗岩の山らしく、いろいろ変わった岩があり、面白い。特に気になったのがこのモアイ岩。良い表情してるじゃないか。
しかし、そのモアイ岩よりもインパクトがあったのが、このキノコ岩。分岐を腰越峠に進んだすぐにあるこの岩は作ったのかと思うほどの出来栄え。いやー、まさに芸術。
キノコ岩にしばし見とれた後登山道に戻り、ハライドに向けて進む。始めは緩やかだが、腰越峠が近づくと急傾斜が連続する。一部足場の悪い場所もあり、スリップには注意が必要だ。
腰越峠まで下ると少しの登り返し。一部崩れているが、道は歩きやすい。
辿り着いたハライドは展望の良い場所として聞くが、この日は低い雲が垂れ込め、自慢の展望も無し。仕方がないので、コーヒーとパンでお腹を満たし、最後の急降下に備えた。

ハライドから朝明溪谷までは急傾斜が続く。初めはところどころ展望が開けて気持ちいい。
やがて展望が無くなるとひたすら下るのみ。途中、登山道に出っ張った切株でモモを強打して一人もだえる。ちょうど道幅が狭くなったところで見えにくく出っ張るのは反則だぜ。。。
切株は痛かったが、その他は順調に進み、やがて旗がたなびく朝明溪谷のキャンプ場に着く。あとは林道を少し下れば駐車場到着。
駐車場に着くと同時位に雨が降ってきた。降られずに済んで良かった。

今日は県境稜線のいい雰囲気を味わえたし、適度に疲労感があって心地よかったし、なかなか満足の山旅となった。晩秋から冬にかけての鈴鹿山脈は気楽で雰囲気も良くてやっぱいいもんだ。


その1 | その2
釈迦ヶ岳 2014年11月 トップへ


登山トップへ戻るホームへ戻る