猫とバイクを愛する男のツーリング、登山、
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静内、襟裳岬

 朝起きると天気はどうやら曇りのよう。昨晩は隣のテントの宴会であまり眠れず、少し睡眠不足。宴会は22時くらいまでにしとけっちゅーんだクソ。気温は相変わらず低く、ローテンションのまま用意をし、出発。

今日は支笏湖を通り、苫小牧からR235で海岸線を走り、襟裳岬を見たのち帯広にある無料のライダーハウス「大正カニの家」を目指す。天気予報によると台風が接近しているらしく、今後3日間は雨が予想されるので、なんとしても3日間過ごせるこのライダーハウスにたどり着きたい。

 留寿都を過ぎR276に入ってからは道がより走りやすくなり、ハイペースで走る。と言ってもネガティブかつ小心者の伸二郎はスピード違反を恐れ、90km/h以下しか出さず、かっとび車族にびゅんびゅん抜かされる。

ヘタレは直線は駄目だが、ワインディングにちょっと自信がある。それゆえ、本州なら車に車嫌がらせをされた後、抜かれても、「この直線バカめ、俺様を抜かしたことを後悔させてくれるわ〜ぐへへへへ〜」と陰湿な復讐に燃え、山道でフルパワーで抜き返し、満足感に浸るのだが、大陸は違う。

カーブというものがない!急カーブと書いてある看板があるところでも80km/h以上で曲がっていけ、当然抜かし返せないヘタレは「今日は勘弁してやるぜ、感謝するんだな。うぺぺぺぺ〜」とほざくのみ。大陸恐るべし。。。

 快調に走るが、支笏湖手前から雨が降り出す。支笏湖はかなりでかい湖だが、国道からはぜんぜん見えず、それは雨で凍える私にボディーブローのようにきいた。苫小牧までの道はひたすら直線で信号もなく雨の日には極寒地獄である。苫小牧を過ぎても雨はやまず、ついに寒さに耐え切れなくなったヘタレは、国道沿いのスーパーで長袖のTシャツとパーカーを購入。すべて着込み、ブクブクブサイクマンとなりまた走り出す。

門別町に入ったあたりから雨はやみ、買い足した服のおかげで寒さを感じなくなった。先ほどまでは雨のせいで見えなかった景色も見えるようになり一気に上機嫌になる。やっぱ晴れは良いねー。
道の駅の向かいの牧場の馬 日高支庁はサラブレッドの放牧が盛んな土地であり、そこらじゅうに牧場がある。それら一つ一つは非常に広く、北海道に来たんだなーという気分になる。

道の駅「サラブレッドロード新冠」で昼食をとった後、駅の向かいの牧場にいくと、遠くにいた馬が近寄って来るではないか。「すさんだ俺に近寄ってきてくれたのはお前だけだぜい」。人間に見放されぎみのヘタレは感動しっぱなし。馬ってええなー。
道の駅の向かいの牧場の馬

 襟裳岬は1年の半分以上を霧で覆われ、風速15メート以上の日は160日以上あり。。。「ほんとにそうじゃねーかよ!」。つい10キロ手前までは晴れていたのに岬に近づくにつれ風は急激に強くなり、霧はあっとゆーまに辺りを包んだ。襟裳岬につくと楽しげな観光客の中、再び寒さにやられたヘタレは目を血走らせて「風の館」を目指す。

 この「風の館」は風速20m体験や襟裳岬周辺の歴史と暮らしのビデオ上映等を行っている施設で入館料は500円くらいである。しかし、ヘタレの一番の目的は外の風から逃れられる場所に避難することであった。

風の館で子供に混じり風速20m体験等を一通りした後、岬先端沖にアザラシが観測されているとの情報を元に望遠鏡を覗くが霧で先端まで見えない。「こうなったら先端までいってみたるわい」と根性で岬先端まで行くが、当然のごとく岬先端も霧の中で沖のアザラシなんぞ見えるはずもなく、カモメのコロニーに溜まった糞の臭いをくらいへこんで岐路に着くのであった。「俺の人生こんなもんでしょ」。。。
襟裳岬風の館 襟裳岬先端を臨む
襟裳岬風の館 襟裳岬先端を臨む

 襟裳岬から帯広まではずっと霧による寒さと視界不良にやられ、「カニの家」に着くころには心身ともに冬に飛ぶ蚊のようにやられきっていた。さて、わたしは人生においてライダーハウスに泊まったことがなくこれが初体験。すべてが新鮮で楽しく、久しぶりの楽しい宴の中夜が更けていくのでした。


ツーリングデータ
リンク
道の駅サラブレッドロード新冠:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/data/43/each.htm
えりも町:http://www.town.erimo.hokkaido.jp/kanko.html
えりも町商工会:http://www.do-shokoren.or.jp/erimo/
カニの家:http://tokatikara.hp.infoseek.co.jp/kani/kaninoie.html
地図







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